近藤雄生のレビュー一覧

  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    吃音が登場する作品を見たり、当事者に出会ったりしてもっと知りたい!と思った方にはぜひとも薦めたいです。
    当事者の気持ちを知りたい方には専門書よりこちらの方が良いと思うからです。
    自分は当事者ですが、吃音って何?と聞かれて詳しく答えることはできません。
    それは本書にある通り吃音が極めて曖昧なものであるから、なのです。著者の近藤さんは相当な配慮をして文を書いていると思います。症状の軽さから悩みを軽んじられてきたのでそうではないんだよということがきちんと書いてあるのはありがたい限りです。
    運が良かったことと続く秒数の少ない吃音であることからあまりこの本に出てくる彼らのような体験はありません。親の教育

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    2023年05月29日
  • 遊牧夫婦 はじまりの日々

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    ネタバレ

    旅の話でもあるが、ヒューマンドラマも詰め込まれている。初版から大幅に修正したとのこと、そのせいもあるかもしれないが、一歩引いた視点なのが、たいへん読みやすく筆力があるように感じた。目標としたい作品。悩む著者がちょうど今の自分と同い年で共感する部分が多く、たいへん面白かった。

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    2019年05月16日
  • 遊牧夫婦 はじまりの日々

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    新婚夫婦が世界を旅する。
    恐らく様々な出会いや出来事がある中からテーマが切り出され、格好をつけすぎない抑制された文体で描かれる。
    夫婦の思い出の地であるオーストラリアを起点に5年に渡る旅の最初の一年が本書に綴られている。
    続きも出ているようなので読みたい!

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    2017年05月23日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    伝える仕事っていいなあ。著者の試行錯誤しながらも力強く真摯に世界を歩く様に、背中を押される。旅に出たくてしょうがなくなる!

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    2012年05月24日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    中高生向けの本らしく、読みやすい。内容もスッと入ってくる。すごく旅に出たくなる。

    今の自分が、世界レベルで見るとすごく幸せなほうだって頭では理解してるけど、今の当たり前が当たり前すぎて、あまり実感がない。
    けどこの本を読んで、それを再認識した。

    離れた場所に家族がいて、帰る場所があって、食料が手に入って。
    それがいかに幸福なことか。

    これまで出会った人々、今も連絡を取ってる人、連絡を取らなくなった人、行方が不明な人、そしてこれから出会う人々。
    そういったことを感じさせてくれる。

    何気なく借りた本だけど、読むことができてよかった。


    そして高度な生活レベルにどっぷり浸かってる自分は今、

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    2010年12月31日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    無数のつながりをつくり続け、無限の網の目出てきているこの世界。この世界の新しい点を見つけるのが旅なのかも知れない。

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    2022年05月13日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    自ら旅暮らしを選んだ近藤さんご夫妻と「帰る場所」から遠く離れた人々との出会いが感慨深い。
    イランとスイスの章が特に印象に残った。

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    2012年06月11日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    5年余りにわたって夫婦で世界を旅した著者が出会った各地の人々の生き様が心に残る。世界は、広く深い。異なるものに触れて幅を広げたい。

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    2010年07月24日
  • 10代のうちに考えておきたい「なぜ?」「どうして?」

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    著者は、科学に関することを多く執筆される'理系ライター'。5年以上に渡って世界を旅しながらライターとして活動した著者が、そこで培われた価値観を織り交ぜながら自らの考え・思いを綴った一冊。テーマは大きく分けて「科学の不思議」「社会の疑問」「心のモヤモヤ」の3つ。一問一答形式で、小学高学年でも読めるように所々ふりがなが振られている。大人が読んでも、そうゆうことだったのか!と学ぶことがあり、特に不登校・友達とうまくいかない・いじめのこと等、我が子が同じ状況に直面した時の声がけの参考になる箇所も数多くあった。もし、この本を手にとった子どもがそれらの当事者であったら、心が軽くなったり

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    2025年05月15日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    吃音に悩んだ著書が多数の関係者に取材をしてくれたおかげで知ることのできる吃音の人たちの生きづらさ、世間の無理解。

    周りもおらず、発達障害や性的マイノリティは世間でのフォーカスが当たっているけど吃音については自ら情報を集めることでしか知識や理解ができないので今回手に取ってみた。予想を超えて当事者は辛く、精神的に追い詰められていた。知ることができてよかった。

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    2024年10月01日
  • いたみを抱えた人の話を聞く

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    『幸福の哲学』の中でも「今を生きる」というものがいかに重要かが書いてあった。となると、幸福とは(今を生きるとは)、死という絶対的な自己の破壊に対する唯一の防衛なのかもしれない。
    というか、我々にとって唯一与えられた自由とは「今」にしかない。ここだけが唯一自分の手が加えられる部分だ。幸福のよすがは常に「今ここ」にある。そこから目をそらせば、後悔(過去)と不安(未来)に飲み込まれていくのみだ…と、考えて良いだろうか。

    作中参『心理療法の光と影』
    傷ついた治療者の論は間主観的なものではないか?調べてみよう。

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    2024年03月05日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    自身も吃音で悩んでいたことのある著者が、吃音に悩む人たちの現状、そしてこれからの展望などを関係者の心に寄り添いながらも忖度なく、真摯に取材を続けたノンフィクション。

    身近に吃音の人はいないけれど、仮にいたとして、子どもの頃に出会ったとしても、多分私はからかったりすることはない。
    けれど、彼らがどれほど苦しんでいるのかを理解もしなかったのではないかと思う。

    だって、言葉が出にくいだけでしょう?
    そんなの、もっと大変な障害を抱えた人がいるんだから、大したことないよ。
    なんて言うことはないけれど、心の中で思うことはあるだろう。
    その程度でしか知らなかったのだから。

    一見大したことなさそうだけれ

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    2023年11月02日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    息子が吃音。吃音者の苦しみを今まで分かった気になっていた事に気づいて涙が止まらなかった。この本には吃音者のありのままが書かれていて、特に希望や救いは書いていないけれど、社会が吃音というものを少しずつ少しずつ理解しつつあるのかなと感じた。

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    2023年05月15日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    吃音という一見同じような状況にある人たちがもつ悩みは、それぞれの人生で違う。これは吃音に限らず、さまざまな人と出会い続けるかぎり忘れてはならないことであると感じた。

    目の前の1人が伝えたいSOSや気持ちに対し、出来うる限りの誠実さで向き合う大切さがわかる1冊。

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    2023年03月31日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    浮き足立つことなく、絶望するでもない。
    著者も当事者でありながら、取材対象との距離も持つ。
    不思議なルポである。

    しかし、確かな情報、適切な取材がここにはある。

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    2023年03月22日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    昨年末に知りとても興味を持った近藤雄生さんの本。私にとって2作品目。この本は、中高生ぐらいを対象に書かれているが、作者夫婦がどのような旅をしてきたか、またどんな人と出会ったかがよくわかっておもしろい。この作者の本は、もっと読んでいきたいと思う。

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    2023年02月15日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    吃音で思い出すのは、英国王のスピーチという映画。自分には知らない世界があった。吃音が、人の個性として認識され、より生きやすいように社会や人の寄り添い方が変わると良いなと思います。

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    2022年01月10日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    子ども向けに書かれてる本(岩波ジュニア文庫)だけあって、子どもに語り掛けるような優しい口調(文調?)の本でした。
    作者は5年間、ライターの仕事をしながら、奥さんと世界を旅して回ったそうです。

    ”世界各国でいろんな人がさまざまな生き方をしているのを知ると、日本で私たちが考えている「普通の生き方」というのが、じつは全く標準的でもなんでもないことに気づかされると思います。そしてみなさんには枠組みにとらわれない自由な発想で、自分自身の生き方を作っていってもらえたらと願っています。”

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    2021年08月31日
  • 吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     2021年5月の文庫新刊で店頭に並んでいて、何となく気になり購入しました。解説は重松清さんがされています。

    私は吃音について全く無知だったといえます。
    例えば吃音の種類:撥音(音をくりかえす)伸音(音をのばす)軟音(音が出ない、出にくい)という調べればすぐに出てくる事すらも知らないでいました。

    この作品はノンフィクションで、吃音を持つ人、その家族、治療にあたる人それぞれの目線で実体験とその時々の感情が繊細に綴られています。一つ一つのエピソードはとても重いです。

    吃音に馴染みがない私にとってはノンフィクションであることが半ば信じられず、読み終えるのに時間がかかってしまいました。そして、一

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    2021年08月03日
  • 旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる

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    世界を各国の文化に触れる旅がしてみたい。自由気ままにのんびりと。今の生活に不満はないけれど、一度やってみたいことである。

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    2020年05月12日