許されざる者 上

許されざる者 上

825円 (税込)

4pt

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【第51回毎日芸術賞受賞作】紀伊半島は熊野川の河口に位置する街、森宮。医者の槇隆光は貧しい者から治療費を取らないことから親しみを込めて“毒取ル先生”と呼ばれていた。ときは1903年、豊かな自然のなかで暮らす槇たちの周りには鉄道敷設や遊郭設置などの問題が起こり、一方で日露戦争開戦の足音がすぐそこに迫っていた――。歴史上の人物に材を取り、当時の情勢と熊野の人々を瑞々しく描いた第51回毎日芸術賞受賞作。

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許されざる者 のシリーズ作品

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  • 許されざる者 上
    825円 (税込)
    【第51回毎日芸術賞受賞作】紀伊半島は熊野川の河口に位置する街、森宮。医者の槇隆光は貧しい者から治療費を取らないことから親しみを込めて“毒取ル先生”と呼ばれていた。ときは1903年、豊かな自然のなかで暮らす槇たちの周りには鉄道敷設や遊郭設置などの問題が起こり、一方で日露戦争開戦の足音がすぐそこに迫っていた――。歴史上の人物に材を取り、当時の情勢と熊野の人々を瑞々しく描いた第51回毎日芸術賞受賞作。
  • 許されざる者 下
    770円 (税込)
    【第51回毎日芸術賞受賞作】非戦論を主張しながらも脚気治療のために満洲へ赴いたドクトル槇。戦地で軍医を務める森鴎外や田山花袋らと出会いながら、彼もまた否応なしに戦争に巻き込まれていく。その傍ら、地元の森宮では鉄道敷設反対とともに社会主義運動が起こり、街全体が奇妙な熱気と不穏な空気で覆われる。様々な思惑の飛び交うなか、槇と永野夫人は秘かに禁断の恋を育み……。激動の時代を紡ぐ歴史大河長編、完結。

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許されざる者 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年12月24日

    日露戦争の史実と当時の町の人々の話と恋愛とか絶妙なバランスで描かれており、とても面白く読み進めた。特に後半はページめくりが止まらなくなった。心に残る良書でした。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月20日

    舞台は1903年、紀州の新宮(本書では”森宮”と表記)の地においてアメリカ・インドで研究を積んで地元に貢献する医師として活躍しつつ、そのリベラルな政治姿勢から影響力を発揮する槙隆光という人物を主人公に、日露戦争開戦や鉄道の敷設など、様々な歴史の中で活きる人々の姿を描く長編小説。

    主人公のモデルは、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月04日

    大逆事件を題材にしており、事件自体にも興味が湧いた。他に大谷探検隊や二楽荘に関してとか初めて知る事が多かった。小説としてはTHE純小説だった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年03月08日

    和歌山県「森宮」を舞台に、実在の人物をモデルに描かれた時代小説。

    大国ロシアを敵として無謀な戦いを挑む小国日本。
    世論の大半が開戦戦争を支持する異様なムードの中、
    海外で学んで日本に帰ってきた「ドクトル槇」は、戦争に反対する立場を主張する。

    『戦争を扇動するのは悪徳の人手、実際に戦うのは美徳の人...続きを読む

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