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Posted by ブクログ 2023年08月02日
すごくよい本でした
やっぱり岸さんの文章を読むとときどき急に涙がこみ上げる
”自分の人生に悔いなど何もない“という言葉は(p.21)本心からくるものだろうし、虚勢でも強がりでもないだろう
でも、ないものを欲しいと思ったり、あればよかったと思ったりするその気持ちに嘘をつくこともなく
後悔のない岸さんも...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月22日
岸さんより柴崎さんよりさらにひとまわり下の世代ですが、どちらの書く大阪も、わたしはよく知っている。
柴崎さんの書く大阪はわたしが小さな頃に憧れた世界で、岸さんの書く大阪は思春期にわたしが歩んだ現実。それでも親に連れられて、あるいは友達と行った、アセンスや大丸といった、心斎橋や難波や梅田の高揚感を覚え...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月07日
お二人とも、文章から血の匂いや生暖かい(生ぬるい)空気がまとわりついてくるような気がするエッセイ。
楽しいことだけでなく、辛いこと、苦しいこと、綺麗事ではない、鬱屈とした読後感。けど、人の色々な重みと考えたら、悪くはないと思う。また、ハッと気付かされることもいろいろあった。
さらに年を重ねて読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月20日
この本は読みやすそうだと思ったこと、また、新神戸オリエンタルホテルのロビーで起こった宅見若頭射殺事件(228P)のことまで書いている男気溢れるエッセイだと思い購入しました。この事件、近くに座っていた歯科医師の方も流れ弾に当たり亡くなっています。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私自身、昭和63年...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月16日
『だから何、という話でもないが、タイ人のおばちゃんが二十年前に大阪にやってきて、ふたりの娘を育て、私は一文無しの院生から大学に職を得て本を書くようになり、そして壁から生まれてきた子猫は友人のところへもらわれて、元気に指をあま噛みしている』―『はじめに/岸政彦』
思わず国土地理院のアーカイブを広げて...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月13日
住むことになった街と、住んでいた街の話。
自分にとっては友人が住んでいる、という以外には思い入れはないが、住んでいる(いた)人の気配を感じ、思い入れを聞くのは好きだ。
派手な街づくりからは見ることのできない、誰かが意図して覆い隠そうとする「誰かが住んでいる大阪」を覗き見る、良い機会だったのかもしれな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月12日
大阪・大正区に生まれ、市岡高校から大阪府立大に進んだバリバリの大阪っ子なのにいまは東京に住む柴崎友香氏、名古屋から関西大学を卒業したあと大阪に住み着いた岸政彦氏。この二人が語る大阪、ただし、それは古き良き日の大阪であって、いまの大阪ではない。
二十年ほど歳が離れているのと、同じ大阪市内でも住んだ地域...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月18日
読み返したくなる本。
岸政彦さんの文章のファンで
手に取った本。
柴崎さんのことは恥ずかしながら初めて知り、
なんやあ岸さんの文章、この本の半分か、、(ちょっと落胆)
ふうん柴崎さん同い年か、、?!
と読み始めた。
名古屋に生まれ大学は関西、
首都圏ですごしたのち、
名古屋に戻ってきた私と
名古...続きを読む
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