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古来、真珠は高価な宝石で、貴重な交易品だった。『魏志倭人伝』は邪馬台国の大量の真珠について記し、マルコ・ポーロやコロンブスは日本の真珠に憧れた。新大陸で新たな産地が発見されると、一大ブームが巻き起こる。そして二十世紀初め、価格を吊り上げていたカルティエやティファニーに衝撃を与えたのが、日本の養殖真珠だった。こうして真珠王国日本が誕生する。本書は誰も書かなかった交易品としての真珠史である。
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Posted by ブクログ
いま読んでる 「一般に、新しいものが生まれた場合、それが素晴らしければ素晴らしいほど、すんなりとは受け入れられない。 既存のシステムで恩恵を受けている人々が守旧派となり、反発するからである」p104 「日本の真珠養殖は海とアコヤガイさえあれば生産できる国産のイメージがあるが、真珠養殖の革新的な部...続きを読む分を輸入に頼る構造になっているのである」p123
その名の通り真珠の世界史。 率直に名著。 よく真珠について、こうした俯瞰的な歴史書としてまとめたと思う。 歴史における真珠の価値、御木本に代表される日本の近現代の真珠史、現代ファッション誌における真珠など、観点も多様。 これぞ中公新書という感じの出来。
基本世界をどこに視点を当てて観るのか?が自身の世界との付き合い方であると思ってるが、本書に出会うまで殆ど注目してこなかった世界に一歩足を踏み入れることができた。と核心している。年末の伊勢志摩訪問により出会った本書により以前より好きで接し続けているコムデギャルソンのミキモトアクセへの購買意欲はより一層...続きを読む高まった(^^) 罪作りな書籍だわ。ほんとに◎
今では当たり前のように目にする真珠ですが、よく考えてみれば、 自然現象として貝の中に起生したものを取り出すしかなかった宝石なので、 宝石としての希少価値は凄かったんだな、と実感させられました。 雑学的な読み物として面白かったです。
中国では水中に産するたまを「珠」といい山に産するたまを「玉」と言ったらしい。 宝石を表す「珠玉」の中で「玉」とは違う輝きを放つ真珠に人々は魅せられてきた。 そんな真珠とそれを求める人々の歴史を新書とは思えないほどガッツリ読むことが出来ました。 クレオパトラの真珠を酢に溶かして飲み、ローマの将軍アン...続きを読むトニウスを驚かせたエピソードは有名だが、かつて真珠の養殖技術が確立する以前、ダイヤより価値があるとされた時代があった。 大航海時代の真珠の収奪、モードの変遷による益々の真珠ブーム。 ローゼンタールが世界の天然真珠市場を掌握した時、日本で御木本幸吉が半円真珠の養殖に成功。 見瀬辰平が世界初の球形真珠を作り出し、藤田昌代がその実用化に成功する。 養殖真珠を排斥しようとする海外の真珠シンジケートと御木本の訴訟合戦。 天然真珠の市場の大暴落。 モードの変遷による真珠ブーム。 第2次大戦による日本の真珠生産の中断。 戦後、真珠は主要な輸出品となり日本は世界に冠たる真珠王国となるが、モードは真珠ブームを起こしもするがブームを終わらせる事もする。 まさかミニスカの流行でそこまで真珠業界がダメージを受けていたとは・・・。 輸出中心から国内消費に重点を置くようになった日本。 高度成長期とバブルに踊っている内に、オーストラリアやタヒチ、インドネシア等の養殖真珠業の確立によって日本の真珠は存在感を無くしていた。 さらに養殖による環境汚染で赤潮や感染症で真珠を生み出す貝の数が現象するなどの問題に悩まされている。
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