真珠の世界史 富と野望の五千年

真珠の世界史 富と野望の五千年

1,320円 (税込)

6pt

4.4

古来、真珠は高価な宝石で、貴重な交易品だった。『魏志倭人伝』は邪馬台国の大量の真珠について記し、マルコ・ポーロやコロンブスは日本の真珠に憧れた。新大陸で新たな産地が発見されると、一大ブームが巻き起こる。そして二十世紀初め、価格を吊り上げていたカルティエやティファニーに衝撃を与えたのが、日本の養殖真珠だった。こうして真珠王国日本が誕生する。本書は誰も書かなかった交易品としての真珠史である。

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真珠の世界史 富と野望の五千年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いま読んでる

    「一般に、新しいものが生まれた場合、それが素晴らしければ素晴らしいほど、すんなりとは受け入れられない。
    既存のシステムで恩恵を受けている人々が守旧派となり、反発するからである」p104

    「日本の真珠養殖は海とアコヤガイさえあれば生産できる国産のイメージがあるが、真珠養殖の革新的な部

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    その名の通り真珠の世界史。


    率直に名著。
    よく真珠について、こうした俯瞰的な歴史書としてまとめたと思う。
    歴史における真珠の価値、御木本に代表される日本の近現代の真珠史、現代ファッション誌における真珠など、観点も多様。


    これぞ中公新書という感じの出来。

    0
    2019年04月03日

    Posted by ブクログ

    基本世界をどこに視点を当てて観るのか?が自身の世界との付き合い方であると思ってるが、本書に出会うまで殆ど注目してこなかった世界に一歩足を踏み入れることができた。と核心している。年末の伊勢志摩訪問により出会った本書により以前より好きで接し続けているコムデギャルソンのミキモトアクセへの購買意欲はより一層

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    今では当たり前のように目にする真珠ですが、よく考えてみれば、
    自然現象として貝の中に起生したものを取り出すしかなかった宝石なので、
    宝石としての希少価値は凄かったんだな、と実感させられました。
    雑学的な読み物として面白かったです。

    0
    2013年11月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中国では水中に産するたまを「珠」といい山に産するたまを「玉」と言ったらしい。
    宝石を表す「珠玉」の中で「玉」とは違う輝きを放つ真珠に人々は魅せられてきた。
    そんな真珠とそれを求める人々の歴史を新書とは思えないほどガッツリ読むことが出来ました。

    クレオパトラの真珠を酢に溶かして飲み、ローマの将軍アン

    0
    2016年01月28日

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