【感想・ネタバレ】真珠の世界史 富と野望の五千年のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年04月03日

その名の通り真珠の世界史。


率直に名著。
よく真珠について、こうした俯瞰的な歴史書としてまとめたと思う。
歴史における真珠の価値、御木本に代表される日本の近現代の真珠史、現代ファッション誌における真珠など、観点も多様。


これぞ中公新書という感じの出来。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月28日

中国では水中に産するたまを「珠」といい山に産するたまを「玉」と言ったらしい。
宝石を表す「珠玉」の中で「玉」とは違う輝きを放つ真珠に人々は魅せられてきた。
そんな真珠とそれを求める人々の歴史を新書とは思えないほどガッツリ読むことが出来ました。

クレオパトラの真珠を酢に溶かして飲み、ローマの将軍アン...続きを読むトニウスを驚かせたエピソードは有名だが、かつて真珠の養殖技術が確立する以前、ダイヤより価値があるとされた時代があった。
大航海時代の真珠の収奪、モードの変遷による益々の真珠ブーム。
ローゼンタールが世界の天然真珠市場を掌握した時、日本で御木本幸吉が半円真珠の養殖に成功。
見瀬辰平が世界初の球形真珠を作り出し、藤田昌代がその実用化に成功する。
養殖真珠を排斥しようとする海外の真珠シンジケートと御木本の訴訟合戦。
天然真珠の市場の大暴落。
モードの変遷による真珠ブーム。
第2次大戦による日本の真珠生産の中断。
戦後、真珠は主要な輸出品となり日本は世界に冠たる真珠王国となるが、モードは真珠ブームを起こしもするがブームを終わらせる事もする。
まさかミニスカの流行でそこまで真珠業界がダメージを受けていたとは・・・。
輸出中心から国内消費に重点を置くようになった日本。
高度成長期とバブルに踊っている内に、オーストラリアやタヒチ、インドネシア等の養殖真珠業の確立によって日本の真珠は存在感を無くしていた。
さらに養殖による環境汚染で赤潮や感染症で真珠を生み出す貝の数が現象するなどの問題に悩まされている。

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Posted by ブクログ 2013年11月10日

今では当たり前のように目にする真珠ですが、よく考えてみれば、
自然現象として貝の中に起生したものを取り出すしかなかった宝石なので、
宝石としての希少価値は凄かったんだな、と実感させられました。
雑学的な読み物として面白かったです。

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