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Posted by ブクログ 2014年11月27日
雀や蛙のような小さな生き物を詠んだ親しみやすい俳句で知られる一方、親の遺産をめぐって争ったことや、「七つ下がりの雨は止まない」を地で行くようなヒヒ爺いぶりについてのエピソードで有名な小林一茶を主人公にした物語です。
一茶の人間くささが田辺聖子の筆によって生き生きと描き出されていて、おもしろく読めま...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月14日
小林一茶の壮年期から晩年を描いた田辺聖子の力作。
壮年期との一茶と言えば、江戸俳壇で頭角を表し、上総・ 下総で
支援者を集めたころだが、次の飛躍のためにも経済的な基盤を
必要とした。彼には当てがあった。
亡父の遺産の半分は彼のものという遺書もある。
所が事は簡単には運ばない。
やっと一茶が遺産を相続...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月14日
1995年初版なのに、今風に入ってくるので、読みやすかったです。
「お話句集」みたいな感じで、読み進められて、気がついたら、私も日々を五七五にして俳人気分でした。
群馬もでてきたし、小林一茶が身近になりました。
面白かったです。
学生時代、もっとよく勉強したり、修学旅行も身をいれとけばよかったなぁ〜...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月14日
一茶は52歳で初めて妻(28歳)を娶り、つぎつぎと4人の子を成す。
「一晩に3回」などとメモに残しているらしい。
まさに「ぜつりん一茶」である。
だが、生まれた子はどれも早世し、そのうえ妻にも先立たれてしまう。
そういった背景を知ると、ただほのぼのとしているだけのように思っていた一茶の句が、実は哀...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月12日
一茶の生涯は大体知っていましたが 俳句と共生々しい一茶の様子が描かれていて 田辺さんの想像力の凄さに感動しました。
読み始めたら なんて一茶さんたら ひねくれていて嫌な奴 しかも飲兵衛で無精者。
嫌なキャラでしたが 後半にはお仲間がどんどん先に逝き 寂しい一茶さんになり 嫁をもらったものの 子供と...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月26日
おもしろうて、やがてかなしき‥‥ -2005.07.20記
これまでそれほど興味を示さなかったことに、ひょんなことからどうしても知りたくなったり、強い関心が惹き起こされる場合がときにあるものだ。
ひとつきほど前か、「これがまあ終の栖か雪五尺」と詠んだごとく、五十路になってから、義母や義弟とさん...続きを読む
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