平成史講義

平成史講義

880円 (税込)

4pt

4.0

平成の30年間は、グローバリゼーションの進展の中で、戦後に形成された日本的システムが崩壊していく時代だった。政治、経済、雇用、教育、メディア、防衛――。昭和の時代にはうまく回っていたものがすべて機能不全に陥り、そこから立ち直ろうとする挑戦の失敗と挫折の繰り返しが、平成史を特徴づけている。「平成」という時代を過去に葬り去ることなく、失敗の歴史を総括し、未来への指針を示すために。各分野の第一人者が10のテーマで見通す、最もリアルな平成史。

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平成史講義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年12月23日

    【本来ならば未来への道程が見通せなくなったときには、その未来への自らの構想力を改めて鍛え上げなければならない。それは、それまで当たり前と思われていることを問い直し、既存の安易な解決法を拒絶して、困難でも未来につながる道を選ぶ跳躍力を必要とする。これが、日本社会には存在しなかった】(文中より引用)

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    Posted by ブクログ 2022年10月06日

    昭和天皇の死去と平成天皇の即位は、歴史の流れとは全く別の、特定個人の物語であるが、平成の始まりは、冷戦の終結やバブルの崩壊と不思議に重なっており、「平成史」というものを語る根拠となっているように感じる。
    本書は平成の30年間を、色々な論者が、色々な側面(例えば、政治・経済・若者・教育、等)から論じた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月18日

    北田暁大の「平成リベラルの消長と功罪」には、重要な意味がある。
    実態が伴わない中、マスコミが55年体制的な分析、言説を垂れ流す中、政治を支える意識の環境は、あっという間に、いつのまにか、アップデートしたようである。

    新倉貴仁の「中間層の空洞化」は、重要な指摘をする。
    2018年の「国民生活の世論調...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月03日

    2019年2月に出版された「平成史」の本。

    「令和」は、2019年5月からなので、厳密には「平成」は終わってないうちにこういう本がでるのもなんか変だが、令和5年になっても、「平成」とはなんだったのかを考えるための必要な新たな資料が公開されたりするわけでもないから、これはこれで良いのかもしれない。
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    ネタバレ購入済み

    多角的評論で読ませる

    2020年06月09日

    平成という最早元号で区切ることに、象徴以外での意図がなくなった初めての時代をあえて区切り、変化を評論する一冊。
    正直必ず出てくると思っていたジャンルであり、様々な形でこれからも出てくるだろうが、本書は結論ありきな部分はありながらも、筋道を立てつつ難解なこの時代に名前をつけようとしてくれている。
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