小説 雲のむこう、約束の場所

小説 雲のむこう、約束の場所

792円 (税込)

3pt

3.8

もうひとつの戦後の世界。1996年、日本は南北に分断されていた。世界の半分を覆う共産国家群「ユニオン」は「エゾ」を支配下に置き、島の中央にとほうもなく高い、純白の塔を建造しつつあった。その頃、青森県の津軽半島に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえる塔にあこがれ、飛行機で国境の津軽海峡を越え、塔まで飛んで行く計画を立てていた。しかし、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理にばれてしまう。さいわいサユリはその飛行機、ヴェラシーラに強い関心を持ち、計画の共犯者になってくれる。浩紀たちと佐由理は、「ヴェラシーラが完成したらサユリを塔まで連れていく」と約束を交わす。ヴェラシーラが完成に近づくにつれ三人の仲も深まるが、サユリはある日、突然、浩紀たちの前から姿を消してしまう――。その約束も果たせぬまま……

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小説 雲のむこう、約束の場所 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年07月12日

    原作の映画を見て、戦争の設定についてもっと知りたくなりノベライズ本を手に取った。
    読んでみた感想としては、映画よりも自分で歩いていくという意思と孤独を強く感じた。

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    Posted by ブクログ 2018年12月19日

    喪失、内省、彷徨、呪縛、邂逅、開放、再生
    ただひたすらに、ただひたむきに
    淡い思いと、後悔と疼き、あり得たはずの未来

    「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」
    「君の名は。」
    いずれも読みながら同じ単語が頭に心に。
    目を奪われる映像作品とは別に、活字の物語を通じて
    感じるこの感覚、とくに喪失と彷徨に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    新海さんの才能は、素敵だと思う。それをただ文章に写すだけではない加納さんの才能もまた素敵だと思う。

    新海誠展に、行きたい!

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月02日

    共通の趣味を持つ友達と目標を持って、共同作業に明け暮れる日々。
    男同士の友情に突如現れる恋の予感。
    そして、突然の別れ…。

    青い物語から一転、話の方向性が変わっていき、序盤のスピード感はたまらなく好きでした。

    中盤以降の悶々とした感じと、結末はいまいちピンと来ず少々、不完全燃焼に感じました。

    0

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