人を襲うクマ

人を襲うクマ

1,408円 (税込)

7pt

福岡大学ワンダーフォーゲル部のヒグマ襲撃事故の検証を筆頭に、最近のクマとの遭遇被害の事例を追い、専門家による生態解説など含め、クマ遭遇被害の実態を詳細に明かす。

1970年7月、日高のカムイエクウチカウシ山で登山をしていた福岡大学ワンダーフォーゲル部5人は、九ノ沢カールで幕営中、突然、ヒグマに襲われた。
近くにいた他大学の山岳部員に救助を求めるが、クマの執拗な攻撃に遭い、結局3名が亡くなった。
ザックを取りに戻らない、背中を見せて逃げてはいけない、等、幾つかの教訓を残し、当時大きな話題になった。
本事故に関する報告書は残っているが、書籍化されないまま、50年近くもの間に事件そのものが風化してしまった。

最近クマの出没が各地で相次ぎ、クマの襲撃による被害も頻発しているので、
悲惨な本事故をしっかり検証しつつ、最近の事例、専門家による生態解説など、
クマの脅威と遭遇被害の実態に迫った。

<内容紹介>
1章
1970年7月日高・カムエク事故に関する詳しい検証。
報告書を元に、1部員の遺書も掲載、この事故は何が原因なのか検証。

2章
登山者がクマと遭遇して起きた最近の事故を検証。
2009年 北アルプス・乗鞍岳
2014年 奥多摩・川苔山
2015年 滋賀・高島トレイル
2016年 鹿角市・山菜採り事故
等、主に7件の登山者による遭遇事例を取り上げ、検証。

3章
専門家によるクマの生態について
東京農業大学 山崎晃司氏が、最近のクマ遭遇事故の特徴、クマの生息域の拡大と事故とのつながり、ヒグマとツキノワグマの生態の違い、地球環境の変化とクマの生活圏の変容などについて解説。

※ツキノワグマの写真家 澤井俊彦氏によるクマの活写。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

人を襲うクマ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    たまたま現在、中国原産の熊の赤ちゃんが生まれ、日本のマスコミは大はしゃぎで報道に熱を入れているが、日本にも野生の熊がいる。
    そして、その熊はちょこんと座って、笹を食べたりでんぐり返しをしているような熊とは違い、自然の中で生きて、時として人を襲う。

    本書は、日本で実際に発生した熊による人間の被害につ

    1
    2017年12月27日

    Posted by ブクログ

    クマやそれに関する事故についてしりたくて読んだ。
    事故、本当にその言葉が当てはまるように思える。
    クマにとっても、人間にとっても、遭遇は事故だ。
    山に入る際は、なるべく回避できるよう、注意を払いたいと思う。


    【memo】
    ・ツキノワグマは、1.5歳で独り立ち。

    ・着床遅延。初夏に受精した卵が着

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    少し前の本なので、昨今の現状を率直に反映しているわけではないけれど、得るものがすごい。
    丁寧に事件が起こるまでの説明がある。それはまたこの先に何が起こるのか、スリリングさに押しつぶされそうなたまらない心を、静かに抑えてくれる。
    と、一気に。1行でクマにやられる描写。
    事実は小説よりも奇なり

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    日本各地で起こった熊による被害や熊の生態について細かく分析した本です。
    熊について興味のある人は是非読んでください!

    0
    2020年04月27日

    Posted by ブクログ

    登山やトレッキング、ハイキング、山菜採りに出かけられる方は一読を。
    どこでも、誰でも熊に出会う可能性があるということが分かる。今まで大丈夫だったからと言ってこれからも大丈夫な保障はどこにも無いのだと思い知らされる。
    クマの恐ろしさが半端ではないことがうかがえる。
    体験談や事例報告は、戦慄が走るほど生

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    三毛別羆事件など、クマ被害(熊害)に関するルポは読み応えがあり、原始的な恐怖を呼び起こしてくれる。
    また、登山を愛するものとして、常に熊の恐怖を刻み込んでおかなければと思い、この本を手に取った。
    ニュースなどではぼかして表現されている被害(特に食害)が詳細に明らかにされていて、クマの威力、強さに衝撃

    0
    2019年05月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒグマよりツキノワグマのほうがずっと人を襲っているという事実に驚いた
    アメリカクロクマより日本のツキノワグマのほうが攻撃性が高いのではという仮説もあるらしくこれからの研究に期待

    0
    2018年06月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わってホッとしたのは、クマを恐れる必要はない、ということ。
    語弊があるかもしれない。クマに遭遇してしまったら、こうすれば助かる!というセオリーはありません。しかし、クマの生息域に入り込んでいく場合は、いつでもクマに出逢う危険があることは認識しなければならない。だから、クマのいそうなところに行か

    0
    2018年01月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文章が云々、というより、事例が怖い。クマが怖い。
    登山などの際には、まさかと思っても、熊にあうかもしれないという自覚が必要だという警告の書。最悪、襲われたら頭と首だけ守ろう・・・。クマに反撃して「ある程度反撃には効果がある」とか言える人たちは、本当にすごいと思う。そして襲われたにもかかわらず「クマの

    0
    2020年12月01日

人を襲うクマ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める スポーツ・アウトドア

スポーツ・アウトドア ランキング

羽根田治 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す