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Posted by ブクログ
子供sj風団が成立すると、その集団固有の文化が自然発生する。親が移民同士で、共通言語を持たない子供同士でも、子供集団が成立し、新しい文化・言語が成立することがある(新しい手話言語の自然発生など)
ジェンダーの差は、大人社会が子供に押し付けるものではなく、子供集団において自然発生する。男の子集団と女の子集団が成立すると、ジェンダーの差が発生する。女子校のように女の子だけの場合は、ジェンダーの差は大きくならないし、逆に集団が小さすぎて女の子だけのグループが成立しない場合もジェンダーの差は発生しにくい。
固有の子供集団が成立すると、その集団は他の集団からの違いを際立たせる方向に集団文化を発達させる傾向がある。多数の白人と黒人が交じる学校では、黒人だけ、白人だけのグループができて、黒人グループでは、勉強をしないという文化が生じる傾向がある。黒人だけの学校の場合や、黒人の人数が少なすぎて黒人だけのグループが成立しない場合には、そのような傾向はない。
部族社会では、ティーンエイジャーも働き手として大人社会に属する。そのため、10歳位までの子供集団と、それ以上の大人集団しかなく、ティーンエイジャーグループが成立しないために、ティーンエイジャー文化も成立しない。工業化社会では、ティーンエイジャーは、働き手とならないために、独自のグループを構成し、独自の文化を生じる。
両親が揃っていない事自体は、子供の精神的成熟に悪影響を与えない。問題発生の原因になるのは、離婚する親の性格的問題点が遺伝すること、シングルマザーの経済的状況が悪いために、問題を生じやすい子供文化が根づいている地域に住む傾向があること。
親にできることは、良質な子供文化がある地域で子供を育てること、頻繁な引っ越しによって子供を集団から何度も切り離さないこと、それが無理な場合には子供の数を増やして、家族内だけで子供集団を成立させそこに良質な文化を作らせること。親子で共有する時間はそれほど重要ではない。
出生順位は、子供の家族内での態度には影響を与えることがあるが、子供の社会での性格にはほとんど影響を与えない。
Posted by ブクログ
・スキナーの行動主義が強かった時代には、泣いている赤ちゃんを抱き上げるという行為は抱き上げることで泣くという行為を強化する、として戒められていた。今は全く逆のことが言われている。
・そもそもこうした社会科学の研究ではコントロールを置くこともできないので因果関係を立証することは甚だ困難だ。親が叩くから難しい子になるのか、難しい子だから叩かれるのか、はっきり立証されないまま一般的に正しい意見とされていることが非常に多い。
・人の心理的特徴はその50%が遺伝の、50%が環境の作用による。環境には家庭などの共有環境と、友人関係などの非共有環境がある。しかし1970年代にはアメリカの心理学は行動主義の影響下にあり、遺伝の影響を認めない傾向が強あった。政治的にも生まれながらの相違点の存在を認めず、遺伝の影響を否定する傾向があった。
・Dunn & Plomin(1990)によると、出生順位と性格傾向についても関係はない。長男はこういう性格、、、などというステレオタイプな見方は間違っている。家の中では出生順位と性格の関係はあるかもしれない。第一子は支配的で責任感が強い。しかし、こうした出生順位との関係は家庭内にほぼ限られている。仲間との付き合いにおける社会的生活能力は子供の中に存在するのではなく、それぞれの人間関係の中に一つずつ存在する。
・親よりも環境が重要な証拠として、非行少年たちも(家族同伴で)転居するだけで問題行動が減るという。孟母三遷の教えはやはり正しいのだろう
・IQも労働者層の親に育てられるよりも中流階級の養父母に育てられた方が12ポイントほど上昇するという。ただし、養父母に育てられた養子二人のIQの相関は幼少期には強い。これはおそらく各家庭の環境によるものだろう。しかしこの相関は大学入学ぐらいの年令になると消えてしまう。血のつながりのあるきょうだいに近いIQになり、12ポイントほどの優位は7ポイントほどに小さくなる。
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