悲鳴をあげる身体

悲鳴をあげる身体

640円 (税込)

3pt

ボディ・ピアシング、拒食・過食、ゆがめられ萎縮する性。本来なら、ひとを癒し、快くするはずの行為が、身体への攻撃として現象している現在。本書では、専門の現象学研究に加え、モード批評などで活発な言論活動を展開し、最近では臨床の知としての「臨床哲学」を提唱する著者が、このような身体状況を濃やかに描写する。 ●第1章 パニック・ボディ ●第2章 からだの経験 ●第3章 からだの幸福 ●第4章 生の交換、死の交換 ●第5章 からだのコモンセンス ●第6章 〈ゆるみ〉と〈すきま〉 著者は、私たちの身体は、今、一方では〈私〉という個の中に閉じ込められ、また、一方では〈私〉という存在から遠く隔てられているという、引き裂かれた状態にあるという。では、そもそも身体に深く浸透しているはずの〈智恵〉や〈想像力〉、そして〈他者との関わり〉の中にある身体性の回復はいかにして可能か。リアルな問いを投げかける一冊。

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悲鳴をあげる身体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み始めました。
    (2012年10月29日)

    痛快。
    (2012年11月1日)

    これは、よい本です。
    お薦めします。
    (2013年1月23日)

    読み終えました。
    まだ読んでない人は、ぜひどうぞ。
    体をデザインできるという錯覚に陥っている人は、必読。
    (2013年2月1日)

    0
    2013年02月02日

    Posted by ブクログ

    これまで私が読んできた本とは相当に傾向の違うものです。  とても参考になりました。

    身体には、遊び、ゆるみ。すきまが必要という主張には共感しました。

    0
    2011年12月05日

    Posted by ブクログ

    最終的には、『現代は身体に遊びの部分かま少ない』ということで、力みすぎ(拒食・過食等の摂食障害やストレス等)と、ゆるみすぎ(うつ病等)の、極端な身体状態が問題で、もっとバランスが取れないとまずいですよ~、ということが言いたかったんだと思います。
    まあそれにしてもダラダラ文章が進んで、イマイチ分かりづ

    0
    2018年05月24日

    Posted by ブクログ

    著者は、人間においての「自然」である身体が、過剰に観念化され硬直してしまっている現代の危機を「パニック・ボディ」と名づけています。

    「幸福とはなにか」という問いに対し、著者は「幸福について考えずにすんでいること」と答えます。同様に、身体もそれが機能しなくなってはじめて、その存在が意識されるようにな

    0
    2017年11月30日

    Posted by ブクログ

    身体は誰のものか?
    わたしのもので、わたしが自由にしていいのか?

    答えはノーである。

    いのちが宿る身体。
    いのちはいのち相互のやり取りによって生きられている。
    そのことからいのちが私個人のものなどではあり得ないことが導かれる。

    わたしの身体がガチガチで悲鳴をあげているのは、わたしがあまりに観念

    0
    2014年05月03日

    Posted by ブクログ

    オキシトシンが分泌されるような深い共感体験もオキシトシンの体への影響という意味で、「体を通す」体験と言えるだろうか。
    体を通して何かを味わうことが、ヒトを人間たらしめると言えるのか。自己の隙間部分に他者を入れることによってしか安定した「私」は感じられないということだとすると、人間は他者に依存しないと

    0
    2024年03月29日

    Posted by ブクログ

    現代において、身体を自分のものとして、コントロールしようとする行き過ぎたダイエットや整形といった問題の構造を分析したり、身体に対しての考え方、命に対しての考え方の変化がなぜ起きてきたのかといったことに関して筆者なりの分析で記されている。全てが納得いくものではなかったが、これを元に、自分で考えてみるの

    0
    2017年05月24日

    Posted by ブクログ

    健康であることを強迫されているという感覚にははっとした。特に日本人は真面目で、集団心理が働きやすいためか。
    患者さんを看ていくうえで、自分の健康主義を押し付けないようにしたいと思った。
    人間の身体はその個人自身のものでありながら、社会的存在であるがゆえに社会のものでもある。

    0
    2014年05月06日

    Posted by ブクログ

    この本を読んでいると、身体が悲鳴をあげているかも、と思わずにはいられない。
    もう一度、繰り返し何度も読むべきだ。
    日本中の人達にこの本を読んでほしいと思った。

    0
    2010年04月24日

    Posted by ブクログ

    まぁ相変らずよく分からない。
    でも、着物は人の体に合わせて着れるけど、洋服は完全に人の体に合わせて作られるってコトにはハッとさせられたかなー。

    0
    2009年10月07日

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