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小学生の30%、高校生の65%が近視という事実を知っていますか?
そして、近視が進むと失明に至ることをご存知でしょうか?
いま、世界中で近視のこどもたちが急増しています。
もはや、パンデミックと呼びたくなるようなレベルです。
しかし、その本当の原因は知られていません。
「近視は予防できない」という通説を覆し得る大発見と、
近視にさせない、進ませないための具体策をご紹介します。
---以下「はじめに」より抜粋---
最近、子どもたちの近視が増えているような気がしませんか? 実際に自分のお子さんが近視、または周囲に近視の子どもが多いことから、心配しているお母さんやお父さんも多いでしょう。
自分が近視でないにしても、周囲に一人も近視の友人や家族がいないという人はいないでしょう。メガネやコンタクトによる煩わしさはあるものの、それでも特に問題なく日常生活を送れているはずです。
そのおかげで、一般の人たちはもちろん、私たち眼科医でさえも「近視はたいした病気ではない」と思っていました。今でも多くの人がそう感じているはずです。正直に言えば、私自身も以前は「近視くらい」と思っていました。
しかし、「ここまで一気に近視が増えるのはやはりおかしいんじゃないだろうか?」と思うことが増えてきました。
文部科学省の調査では、裸眼視力が0.3未満の小学生は、1979年に比べて3倍以上も増えています。しかも、裸眼視力0.3未満の人の割合は年齢が上がるにつれて高くなり、高校生の近視率(裸眼視力1.0未満)は65%にものぼります。
そんな中、唯一確実だとされていることは、「外で遊ぶと近視になりにくい」というものです。できるだけ長時間外で遊ぶことがたいせつだとされていますが、「毎日1時間以上」「毎日2時間以上」「週14時間以上」などなど、近視抑制効果があるとされる「外で遊ぶ時間」については研究者によってかなりのバラツキがあります。
というのも、どうして外で遊ぶことで近視を防ぐことができるのか、そのメカニズムが明らかになっていないので、目安となる時間を算出することができないのです。
本書のテーマは、外で遊ぶことがなぜ近視抑制効果を持つのかを明らかにすることです。
未知の部分も多いこのテーマについて、私たちは世界で初めてそのメカニズムを発見。すでに治療への応用まで考えています。
詳しくはこれから本書の中でじっくりご紹介していきますが、現代社会で失われていた「ある特定の波長の光」が影響していることを見つけました。
私たちは、この新しい発見を活かし、近視を予防・治療して、多くの患者さんに快適な視界を届けたい、そう願っています。
Posted by ブクログ 2021年01月17日
数ある「近視のエビデンス」の中でも、唯一確かだとされているのが「外で遊ぶと近視になりにくい」ことで、380nmの光は眼軸長の伸展を抑制するらしい。
子供は1日2時間以上屋外で過ごすのが望ましいとのこと。
今まで聞いたことない切り口で面白かった。てか、子供の近視より、自分の強度近視による失明リスクの方...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月28日
ガラス 360nm以下の光は防ぎつつ380nmの光は通すガラスがよい
所敬 大野京子 強度近視研究、再生医療。
二歳までの就寝時の照明の明るさが明るいとその後の近視化に影響。
本は明るいところで読む。電子機器は近視製造機。
真っ白に生成されたお米よりも玄米。野菜はできるだけ皮付き。腹八分目。適度な運...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月28日
近視に関する最新の研究成果(と著者は言っている)をまとめた書籍。
著者はレーシック治療を推奨する立場を取り続けている。
近視は放っておけば他の目の病気も誘発したり、最悪の場合は失明する可能性もあるため、近視の治療方法を早期に確立し保険適用を目指す活動を続けている。
さらに、近視になる前の予防の重要性...続きを読む
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