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どんな物にも穴を開ける「穴屋」佐平次のもとを訪れた恰幅のいい姫君。憎き姫君に茶会で恥をかかせるため、茶碗に穴を開けてくれという。後を尾(つ)けた先は薩摩屋敷。姫の話では藩邸内で佐平次やシーボルト、北斎の噂が出ているらしい。きな臭さを感じつつ依頼を成功させたが、知らぬ間に懐(ふところ)に入っていた紙には佐平次の本名「倉地朔之進」の文字が……(「洩れる穴」)。好評シリーズ。(『穴屋佐平次難題始末 穴めぐり八百八町』改題)
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