寛容論

寛容論

1,100円 (税込)

5pt

4.5

カトリックとプロテスタントの対立がつづくなか、実子殺しの容疑で父親が逮捕・処刑された「カラス事件」。狂信と差別意識の絡んだこの冤罪事件にたいし、ヴォルテールは被告の名誉回復のために奔走する。理性への信頼から寛容であることの意義、美徳を説いた最も現代的な歴史的名著。ヘイトスピーチ、ヘイトクライム、テロなどの暴力行為が世界各地で頻発し、罪なき人たちが諸悪の犠牲となっている21世紀の今こそ読まれるべき古典

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寛容論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年11月15日

    「考えの違う人に対して、怒ることなく、寛容でいる」。当たり前といえば当たり前だけども、私にとっても、この本が書かれた当時のフランスの人たちにとっても、実践は難しかったらしい。

    まず、本を読んで驚いたのはキリスト教の教派間で殺人や迫害が公然と行われてきた歴史があったこと。そして、その理由がまさに教派...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月20日

    1763年ヴォルテールによって著された『寛容論』

    ある一家に起こった事件に対して憤慨し、
    その要因である宗教団体の「不寛容」な振る舞いに対して、ローマや聖書などの歴史から引用し、「寛容」でないことを弾劾した書。

    そこに日本の事柄も出てくる。
    日本人は全人類のうちでもっとも寛容な国民であると。

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    Posted by ブクログ 2016年10月23日

    1700年代に書かれた内容を、普通に今の時代に日本語で
    読めるということがとても奇跡的に幸せなことだと
    思いました。また、やはり200~300年前から
    読み継がれているという古典のパワーというものを
    感じました。
    18世紀以前のヨーロッパ、フランスでの宗教対立から
    くる虐殺や殺戮、宗教のなのもとでの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月24日

    宗教や出自、考え方の異なる人を異なるという理由で拒絶しない、寛容であることを考えさせられる本だった。

    宗教対立が激しくなっていたこの時代で、冷静に状況を分析しているヴォルテールの姿勢には感服した。

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