かってまま

かってまま

641円 (税込)

3pt

3.6

不思議な少女、おさいの「さい」は才? 災? 賽?
謎と人情が心に沁みる七つの物語。著者渾身の連作短編集。

【あらすじ】
不義の恋の末に、この世に生を享けた美しい娘・おさい。
江戸を襲った大火によって彼女の数奇な運命は回り始める。
遊女、女スリ、大盗賊の娘、そして若き天才戯作者――出会った人の心を少しずつ揺らし、救いながら、おさいは誰かをずっと待っている。
果たして誰が、いつ……?

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かってまま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年09月12日

    「おさい」の人生を、かかわった側の人間から描いた作品。一話一話、それぞれの思いと思惑の交錯にどんどんひきこまれていった。他人から見た「おさい」であって、おさい自身が一人称になることはないので、おさいの気持ちを推し量るのも興味深かった。

    0

    Posted by ブクログ 2015年02月09日

    諸田玲子氏の本は久しぶり。
    キレのある、温かみのある文章。
    短編だけどそれぞれに繋がる構成で、楽しい。

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月09日

    不義の恋の果てに生まれた、「おさい」という女の数奇な運命を綴る、連作短編集。

    各話、おさいに関わる人の目線で描かれているのですが、登場するたびに、おさいへの謎が深まるばかり。
    おさいに何があったのか、そして(おさいは)何を考えているのか・・。私も登場人物達と同様に、おさいに翻弄されたような気持にな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年02月02日

    ☆3.3
    旗本の息女 奈美江の不義の子として生まれ、生まれてすぐに養女に出された『おさい』。
    そのおさいに関わった人たちの目線で語られるおさいの人生。
    幼い頃より美貌に恵まれ、才覚に溢れたおさいだけれど、幸福な女の一生とはとても言い難い。
    あくまで第三者目線で描かれ、おさい自身が思いを語ることがほと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月25日

    全然話は違えど、三浦しをんさんの「私が語り始めた彼は」を思い出しました。最後まで読むと第三者目線でしか語られない主人公、「おさい」の人生が浮かび上がってきます。

    0

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