無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
多くの企業や組織は、社風を築き、保持し、強化するのに大変な苦労を重ねている。それらの組織のリーダーたちは、社風について心理学的観点に立つ系統的な知識を持たないために、直感に頼るか、あるいはよその社風をまねるしかなかった。しかし、アップルやサウスウエスト航空、ザッポス、リッツ・カールトンの社風をまねても、借りものの社風は一貫性に欠け、結局は、まがい物にすぎない。
ほとんどのビジネスパーソンは、社風や組織文化が重要だと知っていながら、それらを築くには「秘術」が必要で、うまくいくのはほんのひと握りの天才的な人だけだと思い込んでいる。
本書は、その「秘術」の背景にある科学を明らかにする。著者らは、過去1世紀に及ぶ研究を土台としながら、20年にわたって調査と研究を重ねてきた。対象は、プログラマーやコンサルタント、教師、投資銀行のファンドマネジャーから、サウスウエスト航空やアップルストア、スターバックスといった伝説的な社風を持つ企業の第一線に立つ社員まで、数万人に及ぶ。
これまで社風はあいまいでわかりにくいものとされてきたが、著者たちが編み出した「社風の科学」を活用すれば、企業のリーダーは社風の強度を測定し、弱い部分と強い部分を見極め、組織文化に変革を起こし、自ら伝説的な社風を築くことができるようなる。
著者が開発したのはトータルモチベーション指数(ToMo指数)。簡単な質問にいくつか答えて集計すると、社風を数字で可視化することができる。ToMo指数を用いれば、自社の組織文化のどこが強みでどこが弱点かが明らかになるので、自社の社風を改善していくことが可能となる。
Posted by ブクログ 2020年05月21日
下記の点を系統立てて説明された文書を始めて読んだ。良書。特に間接的動機の弊害を論理的に説明している点が、自分の経験から見ても説得力あり。
良い社風=ToMoが高い=パフォーマンスが高い。
パフォーマンスは、戦略的パフォーマンス(計画をうまく遂行する)と適用的パフォーマンス(計画外のことをこなす)に...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月05日
【良い動機】
楽しさ:やっていて楽しいので、仕事自体が報酬となる。
目的:仕事自体ではなく、結果に価値を感じ、働く。
可能性:個人的な目標などのために、仕事に励む。
【悪い動機】
感情的圧力:罪悪感や羞恥心、自尊心などによって働く。
経済的圧力:報酬を得るため、解雇を逃れるために働く。
惰性:ただ昨...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月02日
会社のパフォーマンスを高めるには、戦術的パフォーマンスと適応的パフォーマンスを高めることが重要である。多くの企業では、戦術的パフォーマンスにばかり着目して、直接的動機ではなく間接的動機で人を動かそうとしている。これは、tomoを下げるものであり、tomoを上げるには直接的動機を高めて、間接的動機を下...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月13日
労働に関する6つの基本的な動機(楽しさ、目的、可能性、感情的圧力、経済的圧力、惰性)を定義し、前半の3つを最大にし、後半の3つを最小にすると総合的動機(ToMo=Total Motivation)が最高になるとしており、ToMoが高い社風は、生産性に富み、利益をもたらし、そのような会社では、社員も顧...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月19日
【気になった場所】
好業績を導く社風の構築に必要なもの
→社員一人ひとりの「なぜ働くのか」が明確
働く動機
・楽しさ
・目的
・可能性
・感情的圧力=取り残されることへの不安
・経済的圧力
・惰性
→社風によって前3つを最大にし、後3つを最小にすると、ToMoが最高レベルに達する
→働くことに楽...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。