Posted by ブクログ
2018年12月28日
たった一人の熱狂 見城徹
慶應義塾大学法学部卒。廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーとなる。75年、角川書店に入社。角川春樹と一体となって仕事に打ち込み、「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に。編集長時代には部数を30倍に伸ばす。
当時、...続きを読む角川の売り上げの7割を見城さんの担当者が上げていたというほど。
この本は、そんな見城徹さんの仕事、そして生き方、に対する姿勢が示されている。
本のタイトルにもあるように
「どうせ生きるなら仕事に熱狂し人生に熱狂しながら死を迎えたい」
と語られている見城さん。
編集者として、作者のうちにあるものを引き出し、無名を有名に、有名はより有名にし、そして世の中に価値を提供することに圧倒的・徹底的にこだわっていおられる方。
~~~
『まあいいか』
という言葉は、絶対に呟きたくない。
『まあいいか』
を否定し続け、自分に打ち克ち、日々初心に帰るのだ。
~~~
”圧倒的・徹底的に”というのは、見城さんを知るため、自身に問いかけるための一つのキーワードだと思う。
しかし、その根底には1日1時間1分1秒死に近づいていくことに対する恐怖心があるという。
日々、「自己検証・自己嫌悪、自己否定」を繰り返し苦悩する。
それでも、自分にはやるべきこと、決めた生き様がある、という思いで、すべてをかみ砕き・飲み込み前進し続ける。
現状まだまだやりたいことが達成できていないことに対するわだかまりや、ふがいなさに対する怒り、そんな中でも約束は必ず守ること、GNO(義理・人情・恩返し)を非常に大切にされている人情味あふれる一面、決しておごることなく学び続ける謙虚さ。
そんな、見城さんの仕事観・人生観が濃縮された1冊。本を読むだけでその熱量が伝わってくる。本を読むことで、その想いや熱量はもちろん、「本当に裏表のない、素敵な方だなと」いうことがこれほど伝わってくることも珍しい。
これから、チャレンジしようと思っている方はもちろん、逆に「自分には熱狂できるものなんてない」と思っている人にも読んで欲しいと思う、私の人生のバイブルの1つである。
そしてこれを書いているのが2018年12月28日なので、明日が御年68歳の誕生日。以前として仕事に、そして生きることに熱狂し続けている見城さん。
現在も熱狂し続けている、その圧倒的な熱量に負けないくらいに、私も熱狂して仕事も人生も一日一日やりきっていこう。
そう思うだけでなく、行動したくなる本である。