〈ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞受賞〉ぼくの母さんは中国人だった。母さんがクリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた……。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、地球へと小惑星が迫り来る日々を宇宙船の日本人乗組員が穏やかに回顧するヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、中国の片隅の村で出会った妖狐の娘と妖怪退治師の「ぼく」との触れあいを描く「良い狩りを」など、怜悧な知性と優しい眼差しが交差する全15篇を収録した、テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる短篇集

ジャンル
出版社
早川書房
掲載誌・レーベル
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
ページ数
416ページ
電子版発売日
2015年06月03日
紙の本の発売
2015年04月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

書店員のおすすめ

15の物語が収められた、SF短編集。
いかにもSFらしい話もあれば、純文学っぽい話もあり。でも、どれもすごくいい!
中国移民の二世である息子と母との心の隔たりと悔恨を、「動く紙の動物」というファンタジックなギミックを使って、素晴らしい物語へと織り上げている「紙の動物園」。
縄文字(縄の結び目で文字を表したもの)を知る部族の長と、それを遺伝子ビジネスに利用しようとするアメリカ人との騙し合いが描かれ、文化人類学SFとでもいうような独特の世界観が楽しめる「結縄(けつじょう)」など、どれも粒揃い。読み終えたあと、しばし空想にふけりたくなる、そんな話がたくさん詰まっている。

しみじみとした叙情性とともに、孤独や諦念のようなムードを感じるのは、ケン・リュウという作家自身が中国からの移民であるというところが大きいのかもしれません。
SF好きにはもちろん、物語を愛するすべての人に勧めたい良作です。

紙の動物園

Posted by ブクログ 2018年02月14日

しまった…これも人生後半に取っておくべき一冊でした!
テッド・チャン信奉者であるという点でもうハズレじゃないのは解っていた・・そして先生に勧められたので、これはもう読んでおこうかなと。昨年出版された文庫版は、こちらの短編集からの再収録なので、こちらのトールサイズを読んだ方がお得です。
以下気に入った...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2018年01月26日

散々話題になっていたSFをようやく読みました。ふだんSFをそれほど読んでいないのですが、読むと面白いのですね。それはアイデアが開花する瞬間を目の当たりにする面白さとでも言いましょうか。そしてこの短編集でもその面白さを思う存分堪能したのです。
ひとつのアイデアから広がる世界。動き出す折り紙の動物、結び...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2018年01月04日

 15編からなる短編集。
 何気なく入った初めての書店のレジ横に積んであり、何気なく買ってしまった一冊。
 そういう本との巡り合わせっていうのもあるのだな、とちょっとした運命を感じたりする。
 僕にとってここ数年で読んだ本の中でもベストの一冊。
 SFらしからぬ作品も収録されているが、むしろ...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2017年07月20日

明敏かつセンチメントな文章というか。
「円弧」「文字占い師」はセンチって言葉じゃ温いか。この2作は本当にシビれた。前者は不死の社会、後者は二・二八事件に纏わる話。
よく訓練されたSFファンなら「トランス脂肪酸たっぷりのクッキー」と読んだ瞬間によだれが出るはず。舞台の時代背景とそれが禁断の誘惑に溢れた...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2017年07月06日

先月にテッド・チャンを読んで非常によかったのだが、他に邦訳がないので、同系列のケン・リュウを読んでみた。
中国系の登場人物や舞台、文化をベースにしていて、他に読んだことがないテイストのSF短編集。
SFというよりファンタジーかというのもある。
一部、難しくてよくわからない話もあるが、総じておもしろい...続きを読む

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紙の動物園

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月21日

ケン・リュウの評判は聞いていたが、この短編集良いぞ。
表題作を読んで「これのどこがSF?ファンタジーやん」と思ったのはともかくとして(笑、ミニマル小説の一つの完成形ではないだろうかと思う。そぎ落とすべきとこを、そぎ落とし、引き算で作り上げた小説。澄み切った出汁の味わいのような余韻が素晴らしい。

...続きを読む

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紙の動物園

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月18日

目次
・紙の動物園
・もののあはれ
・月へ
・結縄
・太平洋横断海底トンネル小史
・潮汐
・選抜宇宙種族の本づくり習性
・心智五行
・どこかまったく別な場所でトナカイの大群が
・円弧(アーク)
・波
・1ビットのエラー
・愛のアルゴリズム
・文字占い師
・良い狩りを

この短編集は、よい。

昨日寝...続きを読む

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紙の動物園

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月12日

読後、満足感でいっぱいの短編集。いろんな人におすすめできると思う。宣伝は何度となく見ていて、真面目っぽい読み物かと敬遠してたけど、もっと早く読めばよかった!!
 予想通り、表題作他はしっとり純文学テイストだが、収録15編の内訳は、ガチSFもあればアホSFもあり、ファンタジーもあり、歴史の重さを背負う...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2016年10月10日

ハヤカワSFシリーズから出ているが、SFでない作品も含まれる。
最近のSFらしい、シンギュラリティを扱った作品もあれば、歴史改変小説あり、文化人類学的知識を基にした作品ありとバラエティに富んでいる。作者と同じ中国系の文化を持った人々の話や、日本人を主人公にした物語など、その心情や背景は、アジア系の読...続きを読む

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紙の動物園

Posted by ブクログ 2016年08月06日

SF短編集。タイトル作はとてもよかったけど、他はSF色が強くあまり頭に入らなかった。本づくり習性は発想が面白かった。

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