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Posted by ブクログ
本書は梅棹忠夫による人生・学問論である。その多くはエッセイや講演録として収録されている。これらの基底にあるものは「目的体系からの離脱」(p.5)という。こうした発言を、今日の大学の研究者は何人できるだろうか。研究には、とかく社会に対する目的・効果が求められ中で、著者の論は時代背景の違いを特に感じさせる。ただのノスタルジアとして処理するのではなく、本来的な指摘として捉える必要があると思った。また、崇高なもの、聖なるものには「実利的目的がない」(p.40)という言説に救われる読者も多いだろう。科学は神聖な領域に属しているといっているからだ。
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