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アスペルガー障害の兄がいます。障害が軽度のうえ、勉強ができてしまったため発覚が遅れ、家族が気が付いた時には障害に加え、重度の対人恐怖症になっていました。もっと早くネット社会になっていれば、他の苦しんでいる人達と情報共有が出来れば、この本に出合えていれば、兄の地獄を気が付いてあげれていれば。涙が止まりません。この本を書いてくれた作者様に心から感謝とエールを送ります。
Posted by ブクログ
発達障碍当事者が自分の中学までの時代を振り返ったもの。文庫、というので文字の本かと思っていたら、漫画だった。で、電車の中で一気読みし、読み終わったら降りる駅だったが、泣いちゃうかもと一瞬怖かった。
主人公はいくつかの障碍が重複していて、ものすごく過酷な子ども時代を送っている。ワタシ自身はこんな複雑な過去を持ってはいないが、でもこの本の中にある「不条理感」は、自分にもあったと思う。言われたとおりにしたはずなのに叱られる、違うといわれたので他の方法にしてみたが叱られる、言うことをきけば叱られ聞かなければ叱られ、というのを繰り返しているうちに、自分の行為と叱られることの因果関係はないとしか思えなくなり、人間というものが恐怖すべき存在だと確信する。
主人公が漫画と言う表現の世界にあって、過去を語ったことを、尊敬するし、よかったなと思う。こうした不条理感が、誰にでもあるものかどうかワタシは知らないが、確かにあるのだとワタシは思った。
発達障害とアスペルガー
思えば子供の頃、一学年に数名の割合でいました。冒頭のニトロちゃんの様に、自分がやりたくなったら使ってる子を殴ってでも割り込んででも奪う。
先生にどんなに怒られても「だって、やりたかったんだもん!」しか言わない子。
でも彼らもちゃんとやれる相手を選んでやってると感じた事は多々あります。クラスの強い子には絶対やりませんでしたから。
計算高いのではなく、恐怖心の方が勝ってやらないのでしょう。けど「こいつは怖くないから平気」と判断されてる側は溜まったものじゃないです。
遊具使ってたら突き飛ばされる、平均台から突き落とされる、雲梯やってたら下半身引っ張られて落とされる、砂場で遊んでたら砂をかけられて追い払われる…全て「どいて〜」の一言で。
先生は当時「一緒に遊びたいんだよ」と言ってましたが、とてもそうとは思えませんでした。発達障害やアスペルガーそれぞれと言えど…純粋に自分が遊びたい時に遊べないから、やり易い相手を選んで排除されてたんだなと、こちらを読んで思いました。
Posted by ブクログ
1979年、4000グラムで生まれた二トロちゃん。
どこからみても健康な女の子。
でも本当は少しだけ違っていたのです...。
アスペルガーの漫画家、沖田×華(おきた・ばっか)さんの小学校~中学校時代の事を綴ったコミックエッセイ。
率直な感想は「大人酷い、大人最低、二トロちゃんよく耐えたね」だった。
でも、大人逹、周りの子供逹の気持ちも全然分からないではない。
二トロちゃんが生まれた頃は発達障害についての知識があまり浸透していなかった。知的障害のない発達障害が認知されてきたのが80年代以降だという(Wikipedia調べ)
そのため発達障害のある子供やその親は‘なにが原因だか分からない’けど‘なんか他の子と違う’事に苦しんだのではないか。この漫画でも二トロちゃんの母親が彼女に対して酷い、と思われる扱いをするのだが、彼女の気持ちも分かるような気もする。子供がちょっと周りと違うことをすると「しつけがなっていない」「親の顔が見てみたい」と言われる時代(えっ、もしかしたら今も?)。自分の思い通りにならない娘に‘裏切られている’と感じていたのではないか。知識がないばっかりに。その辛さを二トロちゃんにぶつけてしまう。子供というものは心の奥底で「大人は正しい」「大人に愛されている」と思っているもの。なので大人に理不尽な扱いをされていても「自分が悪いんだ」と頭で思うより心で感じてしまう。先生逹の「あなたは先生とは名乗るな」と言いたくなるような態度も子供同士のいじめとなんら変わることのないように思う。‘一見’劣っているようにみえる生き物に対する優越感。大人も子供もおんなじ人間だということなんだな。
ま、彼らは二トロちゃんの恨みを買い、数十年後に悪行を漫画に書かれてしまっていますが。
繰り返しになるけど二トロちゃんよく頑張った。
中学二年生の時に‘普通に’接してくれた川平先生には私からも感謝したいな。
そういう人にひとりでも出会えると生きていける、と思う。
沖田さんの記憶力はすごいなあ、と思っていたらあとがきで当時の同級生逹との記憶の齟齬が大きいことを告白。
正直者だなあ。
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