あらすじ
アスペルガーなどの〈発達障害〉の存在が、まだあまり知られていなかった時代。協調性のない行動から、問題児というレッテルを貼られてしまうニトロちゃん。クラスメートばかりでなく、やがて先生からもひどいイジメを受けるが…。著者自身の体験をもとに、過酷な学校生活を涙と怒りと笑いで描くコミックエッセイ。最後はちょっと救われます。
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アスペルガー障害の兄がいます。障害が軽度のうえ、勉強ができてしまったため発覚が遅れ、家族が気が付いた時には障害に加え、重度の対人恐怖症になっていました。もっと早くネット社会になっていれば、他の苦しんでいる人達と情報共有が出来れば、この本に出合えていれば、兄の地獄を気が付いてあげれていれば。涙が止まりません。この本を書いてくれた作者様に心から感謝とエールを送ります。
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発達障碍当事者が自分の中学までの時代を振り返ったもの。文庫、というので文字の本かと思っていたら、漫画だった。で、電車の中で一気読みし、読み終わったら降りる駅だったが、泣いちゃうかもと一瞬怖かった。
主人公はいくつかの障碍が重複していて、ものすごく過酷な子ども時代を送っている。ワタシ自身はこんな複雑な過去を持ってはいないが、でもこの本の中にある「不条理感」は、自分にもあったと思う。言われたとおりにしたはずなのに叱られる、違うといわれたので他の方法にしてみたが叱られる、言うことをきけば叱られ聞かなければ叱られ、というのを繰り返しているうちに、自分の行為と叱られることの因果関係はないとしか思えなくなり、人間というものが恐怖すべき存在だと確信する。
主人公が漫画と言う表現の世界にあって、過去を語ったことを、尊敬するし、よかったなと思う。こうした不条理感が、誰にでもあるものかどうかワタシは知らないが、確かにあるのだとワタシは思った。
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アスペルガー、学習障害、ADHD、いじめ、看護師、風俗嬢、整形マニア、漫画家へと、すごいんだなこの著者。やっぱり本は、ってこれマンガだけど、勉強になる。
中1の娘に課題図書、と言ってこの本を読ませてしまったけど、先生からのいじめやセクハラ的なところもあり、ちょっとまずかったかと思ったけど、「面白かった」と言ってた。娘に「こういう子いる?」って聞いたら、「いないよ、〇〇学級にはいるよ」、と言ってた、特別支援学級のことだろう。
そうか著者は1979年生まれだけど、当時はまだ普通学級だったのか、それがよかったのか悪かったのか。
でもあらためてみると、学校ってひどいところだね。特にこういう「イイ子」とは真逆の立場から学校を見てみると、全く世界が違って見える。
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恐らく作者である沖田さんの実体験ですよね。
ADHDとアスペルガーを併発している・・・知的な障害はないけれどなにか他の子と違う、「普通ではない子」。
本人にしかわからない気持ちや思いが描かれていてかなり勉強になりました。
アスやADHDの子を持たない親でも、教員でもその他の人でも、万人が読むべき漫画です。
普通でないものを排除しようとするのは集団心理の動きなんだろうと思うと悲しいけれど、納得してしまうところもあります。
発達障害とアスペルガー
思えば子供の頃、一学年に数名の割合でいました。冒頭のニトロちゃんの様に、自分がやりたくなったら使ってる子を殴ってでも割り込んででも奪う。
先生にどんなに怒られても「だって、やりたかったんだもん!」しか言わない子。
でも彼らもちゃんとやれる相手を選んでやってると感じた事は多々あります。クラスの強い子には絶対やりませんでしたから。
計算高いのではなく、恐怖心の方が勝ってやらないのでしょう。けど「こいつは怖くないから平気」と判断されてる側は溜まったものじゃないです。
遊具使ってたら突き飛ばされる、平均台から突き落とされる、雲梯やってたら下半身引っ張られて落とされる、砂場で遊んでたら砂をかけられて追い払われる…全て「どいて〜」の一言で。
先生は当時「一緒に遊びたいんだよ」と言ってましたが、とてもそうとは思えませんでした。発達障害やアスペルガーそれぞれと言えど…純粋に自分が遊びたい時に遊べないから、やり易い相手を選んで排除されてたんだなと、こちらを読んで思いました。
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タイトル*ニトロちゃん: みんなと違う、発達障害の私
著者*沖田×華
出版社*光文社
アスペルガーなどの<発達障害>の存在が、まだあまり知られていなかった時代。協調性のない行動から、問題児というレッテルを貼られてしまうニトロちゃん。クラスメートばかりでなく、やがて先生からもひどいイジメを受けるが……。著者自身の体験をもとに、苛酷な学校生活を涙と怒りと笑いで描くコミックエッセイ。最後はちょっと救われます。
(あらすじより)
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1979年、4000グラムで生まれた二トロちゃん。
どこからみても健康な女の子。
でも本当は少しだけ違っていたのです...。
アスペルガーの漫画家、沖田×華(おきた・ばっか)さんの小学校~中学校時代の事を綴ったコミックエッセイ。
率直な感想は「大人酷い、大人最低、二トロちゃんよく耐えたね」だった。
でも、大人逹、周りの子供逹の気持ちも全然分からないではない。
二トロちゃんが生まれた頃は発達障害についての知識があまり浸透していなかった。知的障害のない発達障害が認知されてきたのが80年代以降だという(Wikipedia調べ)
そのため発達障害のある子供やその親は‘なにが原因だか分からない’けど‘なんか他の子と違う’事に苦しんだのではないか。この漫画でも二トロちゃんの母親が彼女に対して酷い、と思われる扱いをするのだが、彼女の気持ちも分かるような気もする。子供がちょっと周りと違うことをすると「しつけがなっていない」「親の顔が見てみたい」と言われる時代(えっ、もしかしたら今も?)。自分の思い通りにならない娘に‘裏切られている’と感じていたのではないか。知識がないばっかりに。その辛さを二トロちゃんにぶつけてしまう。子供というものは心の奥底で「大人は正しい」「大人に愛されている」と思っているもの。なので大人に理不尽な扱いをされていても「自分が悪いんだ」と頭で思うより心で感じてしまう。先生逹の「あなたは先生とは名乗るな」と言いたくなるような態度も子供同士のいじめとなんら変わることのないように思う。‘一見’劣っているようにみえる生き物に対する優越感。大人も子供もおんなじ人間だということなんだな。
ま、彼らは二トロちゃんの恨みを買い、数十年後に悪行を漫画に書かれてしまっていますが。
繰り返しになるけど二トロちゃんよく頑張った。
中学二年生の時に‘普通に’接してくれた川平先生には私からも感謝したいな。
そういう人にひとりでも出会えると生きていける、と思う。
沖田さんの記憶力はすごいなあ、と思っていたらあとがきで当時の同級生逹との記憶の齟齬が大きいことを告白。
正直者だなあ。
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苛酷な学校生活。友達からも先生からもイジメを受けたり散々。協調性がないからなのか、問題児と見られてしまう。 しかし、ニトロちゃん、面白すぎる。先生を呪ったり…。
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純粋に綺麗な絵、上手い絵が好きなので、本作についても、絵についてはダメ。でも内容は、結構身につまされるものがあるというか、子供の成長って、かなりデリケートなものだなと、改めて感じさせられた次第。親として、または教師として、発達障害への介入の可否については、個々人の判断にゆだねられた、ってことなんですね。
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ハートネットワークで紹介された発達障害の漫画家。テレビではアスペルガーとADHDと言っていた。早速、読んでみた。小さい時の事を良く覚えているなというのが第一印象。あとがきでも書いているが、自分で思っている程、周りは問題を感じていなかったようで、過去の記憶がデフォルメされてしまうのも障害の特徴なのだろうか。幼少時から理解されず、特に教師や親から理解されずに辛い体験されたようだが、ある意味、個性的で、漫画になった絵を見ていると愛すべきキャラクターに見えるのだが。
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発達障害よりも、教師の暴力、セクハラの問題の方が深刻…といった内容だった。
昔の教師こんなだったなー。
今でも時々あるしね。給食の時間まで説教して食べさせなかった、とかね。
教師って無条件で人の上に立ってばかりだから尊大になっていってしまうのだろう。
ただの人間だというのに。
私の知ってる人にもいるなー。初対面なのに、大人同士なのにやたら上から目線の教師。
自分が知らないことはない!という態度の人。
質問すると必死で知ったかするので内心面白いなwと思いながら見てます。
モンスターペアレントの原因の一つは子供の頃に教師から受けた虐待では?とあり、確かになーと思った。
モンペと言われようとも、親も教師に対等に意見するのはこういうモンスター教師を抑えるのには必要よね。
著者は発達障害もあるかもしれないけど家庭環境も結構ヤバいんだよね。
全部が障害のせいなのか怪しいところもある。
古い時代の話だし、発達障害の参考書としては読まなくてもどっちでもいいような気がする。
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読んでて辛くなった…
無知って怖いし、残酷だし、みんなを傷つける。
でもこうして障害を持っている方本人が発信してくれる機会が増えて、たくさんの人が理解出来るようになるといいな。
もちろん私も含め。
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あまり好きと派言えない絵柄なんだけど、
読むのが辛かったのは
その所為だけじゃないんだろな。
事情は違えども
私も教師によって学校が嫌いになったひとりだから、なのかな。
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なんかこのニトロちゃんの『人とうまくやれない感じ』、
すごくよく分かりました。
いつでもどこでも疎外感を感じる感じ…。
こういうのを漫画にするのは勇気が要っただろうなぁと思います。
でも見る人によっては助けられすごく力になる漫画だと思います。
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発達障害を持つ著者が自身の体験を元に書いたコミックエッセイ。
発達障害は見た目ではわからないから、こういう本の存在は大切だと思う。
それにしても、この著者も悪い先生に巡りあったものですね。
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kamosigiさんより。
ご自身の体験メインのようです。
少し年下にはなるようですが、基本わたしと同世代なので、
その頃の教育現場、というより自分達が育った環境がなんとなくわかるから、
された仕打ちなんかはけっこうリアルで、読んでいて胸が苦しくなるページもちらほら。
今でこそADHD等々耳にすることが多くなってきているし、
認知度も高いけど、確かに当時はほとんどなかったものなぁ。
個人的には学生時代以降の展開を、もっと読んでみたかったので、
☆☆☆
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沖田 ×華(おきた ばっか、1979年[1]2月2日 - )は、日本の漫画家。女性。富山県魚津市出身。富山県立新川女子高校卒業。ペンネームは「起きたばっかり」に由来する。
中華料理店を営む両親の元に生まれる。 幼少期に学習障害、注意欠陥多動性障害、アスペルガー障害と診断され、他者とうまくコミュニケーションがとれない日々を送る。学校ではいじめや体罰を受け、高校卒業後北陸地方で看護師となった際も同僚との人間関係に苦しんだという。沖田は成人後、自身の障害に気付くことになる。
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