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Posted by ブクログ
表題作「越前竹人形」に惹かれたのが、本書を読むきっかけです。越前竹人形、うちにあります。小さな干支の飾り物です。竹の曲線をうまく利用して工夫されているところが気に入って、旅行先で購入しました。思いきって12支セットで。思い出の品です。「雁の寺」は第45回直木賞受賞作品
「雁の寺」
師匠の慈海から手荒い対応を受けている、少年僧慈念。慈海には里子という愛人がいる。慈念は2人の情事を目撃する。里子が慈念にとった行動が慈念の感情爆発の引き金に。慈海も里子も慈念の心を踏みにじっている。襖絵の母親雁を破った慈念。母親に捨てられてからの、様々に鬱屈した慈念の気持ちを想像すると不憫でならない。
「越前竹人形」
こんなにも心の綺麗な人がいるんだなあ。竹人形を作る嘉助と、竹の精のように美しい玉枝の互いを思う心が、せつせつと伝わってくる。悲しい現実に立ち向かう玉枝。辛すぎた。この夫婦、天国でもう一度結ばれてほしい。
Posted by ブクログ
最近福井県がブームとの事で、俺たちの水上勉さんをフィーチャーしてみました。
氏の作品は『飢餓海峡』のみでしたが、古い作品ながらも最高に面白かったですね。もちろんレビュー済。そして今回もよかった。私はこのような湿気を帯びた話が好きなんですね。湿気最高!でも梅雨は辛いぞ、糞!
先ず『鴈の寺』。エロ坊主が小僧に殺されるお話。しかも完全犯罪。コナン君だと直ぐ犯人を当ててしまうレベルだが、時代背景がそうさせない。小僧の生きる辛さが伝わってきます。慈念君、生き抜くんやでー。
『越前竹人形』。鴈の寺と同様に顏が残念で背が低いコミ障キャラが主人公。この時点で鬱屈とした物語が始まる予感がしましたが、最後の最後に感動したなあ、元遊女の玉枝の葛藤、そして死、大正時代だからこその生き辛さが見えました。これぞ純愛かと。南無・・・
って、どうしても気になってしょうがないのが1点。
舞台は福井県です。主人公の喜助は武生市在中、玉枝は芦原温泉勤め、玉枝はんはその前に京都の島原で働いていましたし、そもそも京都の方ですので、ゴリゴリの京都弁どすえ。しかし、喜助はんは武生市の方ですよ。でも何故か京都弁。ほんまはゴリゴリの福井便なんやぞ、おぇーっ。どういうこっちゃ?水上はん、ホンマに福井県の方でおますか?って、あゝ水上はんはおおい町出身でしたね。そこは完全に関西訛りなんですわ、福井弁が分かってなかったのか・・・・
福井市出身のワテからしますと、舞台が京都かいな?と思いますわ。ほんま。これを読んだ方が福井市に来られると、余りにも違ってショックを受けるでしょうね。
この点がどうも引っかかったなあ(ストーリーには全く影響無し)
個人的には前職で向島、中書島に毎日おりましたので、舞台全てコンプリートしてほくそ笑んでおりました。
兎に角、皆さま念願の新幹線も開通したことですし、一度福井に遊びにきてやー。
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