夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

1,320円 (税込)

6pt

筆下し、水揚げ、若衆入り、夜這い……。ムラであれマチであれ、伝統的日本社会は性に対し実におおらかで、筒抜けで、公明正大であった。日本民俗学の父・柳田国男は“常民の民俗学”を樹ち立てたが、赤松は、「性とやくざと天皇」を対象としない柳田を批判し、“非常民の民俗学”を構築し、柳田が切り捨ててきた性民俗や性生活の実像を庶民のあいだに分け入り生き生きとした語り口調で記録した。『夜這いの民俗学』『夜這いの性愛論』の二冊を合本した本書は、性民俗の偉大なフィールド・ワーカー赤松啓介のかけがえのない足跡を伝える。【解説:上野千鶴子】

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夜這いの民俗学・夜這いの性愛論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    童貞や処女のいない昔の村社会…ファンタジーのような理想郷ではないか。少なくとも男性には(笑)。近所のお姉さんやおばさんの性教育で15の辺りの若衆には包茎もいなかった(驚愕)。眉に唾付けても読む価値あるよという上野千鶴子の解説も面白い。赤松先生晩年のブレイクは大月隆寛さんが仕掛けたってあのBSマンガ夜

    0
    2016年03月29日

    Posted by ブクログ

     昔の農村は男女ともセックスしまくりの時代だったという著者の聞き取り調査+体験の話。刺激的でおもしろい。爆笑しながら読んでいた。

    0
    2015年05月09日

    Posted by ブクログ

    今の山村の風景や日常の暮らしから、昼間の往時の暮らしを想像するのは難くない。
    秋祭りや地域の念仏など柳田的な行事は今でも形を変えて存在している。
    しかし、夜の暮らしがどうであったのかまでは想像できない。
    そのため興味を持って読み始めた。

    読み終わって脳裏をよぎったのは、太宰治の「人間失格」。
    あれ

    0
    2017年09月05日

    Posted by ブクログ

    現代の性愛倫理観というのが、いかに近代的・人工的産物であったかを痛感する。童貞必読の書。上野千鶴子の解説も良い。

    0
    2010年11月22日

    Posted by ブクログ

    公に語られてこなかった世界が見えてくる。赤松さんは、橋本壽賀子さんの「おしん」と同じ時代を生きた人。地域は違えどムラの最下層のリアルな生活を感じられ、特に筆おろしや水揚げ、柿の木問答、盆踊りの大掃除など通過儀礼の仕組みに感心した。個人が尊重される現代人の感覚で読んだら、虐待でしかないけれど。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    こういうふうに語られずに忘れられていく文化が無数にあるのだろう……
    今とは乳児の死亡率が桁違いだっただろうし、性行為が「必須」だったことは理解できる。
    この本に書かれていることを現代の価値観で評価するのは、あまり意味がないと思う。ただ、現代の価値観とあまりにも違いすぎるため、そこそこ眩暈がした。

    0
    2025年04月17日

    Posted by ブクログ

    タイトルのパワーワードが示す通りなかなかインパクトのある内容です
    論文のようなものを2冊まとめた本なので全体的に長いのと読みづらさはどうしても感じます
    著者の方が実際に夜這いのある地域に暮らし経験した内容をまとめたものなので、そのリアルさや生々しさは一読の価値アリと思います。
    現代に生きる我々とは全

    0
    2024年06月21日

    Posted by ブクログ

    他の口コミにも多いけど、確かに重複するところは多くて、この話さっきも聞いたよ〜っていうお爺ちゃんの話聞いてる感覚、笑

    でも確かに思うのはお爺ちゃんの話って今では考えられないようなキテレツなことも多くてとても面白い。

    これを読んで疑問に思ったことは明治以前からも、初物が好まれるということ。なぜ男は

    0
    2020年12月07日

    Posted by ブクログ

    民俗学の専門家が、夜這いをはじめとする戦前の性風俗について、実体験を基に書いたもの。長年にわたり関西を中心に体験したことが基になっており、ある一面と言えるかもしれないが、当時の実態をうかがい知ることができた。性に関しては、今では考えられないほどおおらかで、あけっぴろげだったことがわかった。一夫一妻制

    0
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    高度成長期直前まで各地に残っていた夜這い慣行、自身の経験と聞き取りで語る。農村におけるきつい肉体労働、都市下層民の階層と役割の中で、共同体を維持するしくみだったこと。

    これから、時代劇を見たり小説を読んだりするときの見方が変わります。今と同じじゃないんだ、ということを常に念頭に置かなくては。

    0
    2017年11月25日

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