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福岡・飯塚の炭坑町。私の小学生時代、町で知らないものはいないひとりの悪童がいた。その少年、信さんは、内向的で漫画を読むことが唯一の楽しみだった私を、ある日、いじめから助けてくれた。直後、その場を偶然通りかかった私の母は、誰もが恐れる信さんに微笑みかけた。その日から、信さんと私はいつも一緒だった。昆虫の群れる樹木の在りかから、鉄人28号の似顔絵まで、信さんは様々なことを教えてくれる遊びの天才でもあった。しかし、そんな日々も長くは続かなかった-。人生という名の野っ原を全力で駈けた少年が、いた。心に青く沁みる、名もなき魂の物語。
Posted by ブクログ 2009年11月11日
ひとことで言ってしまうと、古き良き昭和の人情話。
淡々と描写される優しい日常の風景と人物のディテールに、ノスタルジーがこみ上げます。
でも、ただの懐古趣味とか古くさい貧乏美談とか、そんなよくあるお涙ちょうだい話ではないんです。
心の綺麗な未亡人と、親子ほど歳の離れた複雑な生い立ちの少年・信さんとの、...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月31日
いずれも九州の炭鉱町、おそらく昭和30年代を舞台に、少年の姿を描いた作品です。
「信さん」は主人公の私の友人だった信さんの話。彼は養子として引き取られ、後に実子が出来たために追いやられ、実像以上に「フダツキ」と見なされていた。しかしある事をきっかけに、私の母を敬愛するようになり、見事にその本性である...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月21日
まとめ買いした辻内智貴の2冊目。
相変わらず、じ~んとする内容と特徴的な言葉選び。
幼い頃に感じる憧れとか恋心とか友情とか、そういったものがたくさん込められているんだけれど、そのどれもがきっとみんな一度は感じたことがあるものばかり。
自分のことじゃないのに、なんだか懐かしい気分になる。
でも、...続きを読む
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