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Posted by ブクログ 2014年06月28日
捨てたはずの故郷だった。
夢破れ、最後を迎えようとしていた"男"。
少年は偶然見つけた。
スクリーンの中に"男"の姿を。
少年の想いに理屈なんて存在しない。
その想いを受け止めてくれた大人たち・・・・
諸々がベタな訳。
それでも必...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月10日
寡作で良質の作品を私たちに与えてくれる辻内氏。表題作も併録作もじわじわっと心に染み入る物語だ。
「ラストシネマ」は主人公の父親が個性的でかっこいい。真似したくても出来ない。本当の男の姿を見た。
「中村正太郎さんのこと」は、何気ない中年男の一日も早くを描きながらも、奥行き深い傑作だ。背中で語る男ってこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月31日
哀しく美しい物語。
この人の作品は、どれも美しい。登場するのは善意の人ばかり。
悪く言えば「奇麗事」であり、またストーリーそのものも「紋切り型」であることが多い。でも私は惹かれてしまう。
この作品のエピローグに、本編で9歳だった少年が、47歳の脚本家になってつぶやく言葉がある。少し長いが引用して...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
泣かせる本なんだろーと高をくくってた、甘かった
死を扱った本なのに、晴れやかな気持ちにさせる読後感なのだ
俺がこんなことを言うのは明らかに間違っているんだが
生とはいかに今を生きた(る)か?であって死に様とはまったく関係ないのだ
「中村正太郎さんのこと」もなかなかいい
一つだけ台無しなの...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
現代は映画を見る場所というのは、「映画館」と言うよりも、ほぼ「シネコン」というイメージが強い。
たくさんのスクリーンの中から、見たい映画というものを選べるという楽しさもある。
しかし昔は「映画館」と言えば、封切している作品は一つか、同時上映として二つ程度。
それも何だかジメジメした感じや、前の席の座...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月24日
主人公が小学生の頃、癌に侵されて東京から帰ってきた雄さん。その雄さんが一度だけ端役で出た映画を最期にもう一度見せてあげたい。
淡々したペースで進んでいくものの、ストーリーの空気感が独特で一気に読んでしまった。
最後に主人公が語る、悪人を書けない理由、自分の書きたい物語のくだりがとても、とても良かっ...続きを読む
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