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Posted by ブクログ
まず、表紙に惹かれて(この時点で発刊元の思う壺)手にとって、パラパラやったら
「あらっ、執事喫茶モノ?」
ということで、即買い。
ああ、性(サガ)だわ……。
で。
「さあ、いったいどういう執事喫茶なのよ、ええ? ちょっとやそっとの設定じゃあ、このあたくしは満足しなくってよ?」
相当な上から目線で読み始めたんですけども。
いやー、フツーに面白くて一気に読み終えてしまった。
わたしの知ってる『執事喫茶』のコンセプトを遥かに凌駕する店舗構成と執事たちのイケメン度合い及び物腰・知識・マナー・心配りなどなどが現実離れし過ぎてはいるものの、もともと『執事喫茶』の存在自体が非現実なわけだから、そういう部分はすぐ気にならなくなる。
むしろ、物語の進行に従い、この妙な『貴族邸宅サロン・アイディールプリンス』の持っている裏の顔(秘密)っていったい……?? のほうが気になってきて、下世話で陳腐な想像を抱きながらも読み進めると、その答えがまさに“国家プロジェクト”。
おもわず
「んなアホな!」
である。
しかし、そのくらいの設定でなければこういう店舗の存在理由は、たとえフィクションの世界でもあり得ないだろうなぁ、とすぐ納得する。
そうなってくると、このへんがわたしの悪い癖なのだが、本書の作者・範乃秋晴(はんのしゅうせい)とは男性なのか女性なのか、が気になってきた。
とりあえずわたしが自力で調べただけでは判明しなかったのであるが、あんだけ鬱陶しい女性キャラを書けるのだから、女性ではないか、と推察。
いや、女性であって欲しいという希望が入ってるかも(だって男性がこの設定考えて、げんなりする女性キャラ書いたらムカつく)。
ま、そのへんはどうでもいいので横に置いておくとして。
本書はライト・ノベルにカテゴライズされるであろうが、なかなか奥が深い部分を持っている。
なにしろ基本が“国家プロジェクト”。
そこにはこの国が、もっと真剣に検討しなければいけいなのではないの? という社会問題への提唱があるわけで、加えて現代の若い男女の自己愛が強すぎるゆえ発生する各種の問題への警告に近いものまで、含まれているのだ。
要するに執事モノ+武闘モノ+ラブコメ+社会モノというごった煮状態であるが、読むにはまったく差し支えない。
唯一気になるのは、京都が舞台なのに、登場人物の誰一人として京都弁で喋ることがない、ということか。
可能なら第二作希望。
Posted by ブクログ
私は執事もえがないのだということだけがわかった。
(!?)
のっけから何ですのん。
著者は男性なのかしら、女性なのかしら。
あの執事言葉が好きじゃないため余計なのかもしれへんけど、もしこの話を男性が書いているのだとしたら、
「底ッ意地悪いなー、この人!!」
と、思う(笑)。
こんなことを考える男はいやだ! と、思うけれども(失礼)、もし本当にこういう考え方をよしとしている人であっても、それをあとがきでつらつら語るのではなく物語に仕上げてるところは、小説家としてプロやなあ! と、思う。
ちゅうか、好き。
プロにしろアマにしろ、あとがきで作品についてつらつら語られるのはほんまに苦手なので、著者の気持ちや伝えたいことを物語で表現するっていうのはいいと思います。
そういう本は、著者の主張と私のそれが一致しなくても、ついつい読んでしまいます。
だって、ようはこの本を手に取った私も、「シンデレラ・コンプレックス」になってるってことやろ!!
すんまへんなあ、現実を見ないで!!!
返す言葉も御座いませんわ。
内容はどうなんだか、執事同士の会話はしち面倒臭い部分も多く、大概は読み飛ばしてるけれど、真坂との会話なんて本気で
「プッ」
と、吹き出してしまったくらい、面白い。
掛け合いが絶妙な小説ってなかなかないので、すごいよかった。
ぜひ、著者の別タイトルも読んでみたい。
(2015.06.27)
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小説・文芸
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