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オティヌスの支配は、成就した。 闘いの舞台であるグレムリンの本拠地、東京湾上に浮かぶ『船の墓場』は消失した。それどころか、世界そのものも消えて無くなった。共に来たインデックスも、御坂美琴も、レッサーやバードウェイ達も当然消えた。 統一された闇の空間。黒一色のそこに、上条当麻だけが残されていた。その理由は、ただ一つ。世界の基準点であり修復点でもある『右手』を持つからだった。 神と成ったオティヌスにとって、上条当麻はすでに微塵も興味の無い存在となっていた。いつものように、ここから彼の逆転劇が始まる可能性は、全くない。 ここはそういう『世界』だった。 そして。 そして。 そして。 これは、上条当麻の心を挫く物語。
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Posted by ブクログ
オティヌスによって世界に終わりがもたらされ、上条は何もない世界で、オティヌスによって作られた、「位相」が異なる無数の世界を何度も見せられることになります。自身の無力さを思い知らされた上条は、立ち上がろうとする心を折られてしまいます。
しかし彼は、孤独な戦いの中で、上条は自分のために「元の世界」を望むことを選び、ふたたびオティヌスの前に立ちはだかります。何度も繰り返された戦いの中で、オティヌスとの戦い方を学んだ上条は善戦しますが、最後は神の力の前に敗れることになります。消えゆく上条は、最後の最後に、オティヌスの希望する世界を創ってほしいと告げます。
上条の最後の言葉を聞いたオティヌスは、自分が求めていたのは新しい世界ではなく、元の世界で理解者を得ることだったと気づきます。そして彼女は、上条の望む「元の世界」に戻ることを決意します。しかし、むろんその世界は、すべてがオティヌスを敵とみなす世界でした。元の世界へと戻ってきた上条は、世界を敵に回してでも、オティヌスを守ることを決意します。
今回は、上条が自分自身を見いだす心境劇仕立てになっています。ちょっと長すぎる印象はありますが、続きには期待が持てそうな展開でした。
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