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寝込みを襲われた。いったい誰が己の命を狙うのか。辛くも凶刃から逃れた信州真田家跡取りの俊介は頭をしぼる。国元で暮らす腹違いの弟力之介の祖父にして、国家老でもある大岡勘解由(かげゆ)の仕業なのか。闇討ちの裏が明らかにならぬまま、今度は忠臣の辰之助が殺された。筑後有馬家に関わる男の所行と分かったが、俊介は思いもせぬ縁談が進んでいることを知り……。御法度である私情の仇討旅に出た若殿一行を待ち受けるのは? 傑作廻国時代活劇!
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Posted by ブクログ
江戸時代、真田家の嫡男がいどむ人助け、仇討ちを描く話。時代小説の場合、主人公は剣術が強いことが多いが、ここでは、真田の嫡男(若殿)はそこそこ出来るという設定になっている。だから、強い浪人には負けそうになる。でも、冷静に相手を見て戦うことで、隙を減じる術を知っている。二章ずつで話は切れているものの、人間関係などは続いている。最初の話は寝所で殺されかけるところ、2話目はひょんなことで知り合った簪職人が殺された事件を追う話。3話目は、一話目で寝所に押し込んだ者を見つける話(あくまで、若殿の勘だが)。最後の話は、幼いときから付いている家来が殺されて、仇討ちのため、九州へと旅立つところまで。最後の話は、やや唐突に感じた。なぜ、若殿本人でなく、家来が殺されたのか。それも、若殿の隣の部屋で寝ていたにも関わらず、若殿は気づかなかった。1話目で示しているように、勘働きがするどいはずなのに。ここは、もう少し丁寧に描いてほしいと感じた。
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