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「奇蹟は確かに存在する」病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らぬ助手のため現地へ乗り込んだ探偵の大塒(おおとや)は、次々と不可解な死に遭遇する。破滅へ突き進む教祖。熱狂する信者たち。奇蹟を信じる人々に探偵の論理(ロジック)は通用するのか。めくるめく推理の果てに待ち受ける瞠目必至の真相とは。本格ミステリ史上に燦然と輝く新たなる金字塔。(解説・千街晶之)
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだミステリーだったが、本格ミステリの中でも相当な傑作と思う。全てのエピソードに意味があり、最後にそれが綺麗に回収されて、結末に収束する。 配置される事件は、密室もので使い古された感があるが、それに対する納得可能な解決策が複数提示されており、宗教組織の中で起こった殺人事件、という設定が生...続きを読むかされた結末がこの話を傑作たらしめていると思う。
え~、そうなの!?って、読み終わった方は思うのでは。読み始め、登場人物が多く、おまけにカタカナの人が多い。これはちょっとと思いましたが、謎解きが多重になっていて、頭は使いましたが、面白かったです。はらわた、読み返したくなりました。
異なる設定が同時進行しておりそれぞれに推理を結論させる、その設定は非現実的ではあるが論理的でありまさに本格。多重解決する様は圧巻だし、最後に分かる真相も良い余韻となっている。
先週、書店で文庫化されていたのを知り思わず衝動買いした本作。 少々、情景移入し辛い設定ではありましたが、二転三転、いや四転五転する内容に思わず引き込まれました。 最後きちんとタイトル回収する所もお見事でした。 はらわたも近い内に読んでみたい。
設定、展開、ロジック、動機、あらゆる点において素晴らしい。奇蹟によって認知が歪められたカルト村で起きた連続殺人事件。物語上の必然性から繰り出される多重解決。信仰と現実という二者間の問題が形を変えて跳ね返るホワイダニットは実に鮮やか。そして最後の最後に明かされる犯人の心理。一切の普遍性を持たない、極め...続きを読むて個人的な動機の強烈さに唸らされる。
総評として トリックや殺人方法、解き明かすパートは2転3転して面白くはあったけど わりと無茶なトリックとかが多くて納得感薄くてあまりイメージができなかった。 でもオチのQが主人公の真の動機を知り、『名探偵のいけにえ』の伏線回収と、探偵事務所を継ぐってのは良かった。 有森りりこの天才探偵っぷり...続きを読むがもっとあったらよりよかったかな
舞台はアメリカ、とある新興宗教の集落で起きた連続殺人事件をめぐる本格ミステリ。トリックに多少の矛盾(成立しない部分がある)は感じつつも、この新興宗教の特徴を活かした推理と通常の推理の両面から謎を解いていく様は、自分の常識に囚われていてはなかなか辿り着けないもので面白かったし、終わり方もよかった。が、...続きを読む描写のグロテスクさを含め、全体的に読むのにカロリーが要る文章で、少し疲れた。腰を据えて読むのがおすすめ。
表紙とタイトルからホラー作品を連想するかもしれないが、中身は本格ミステリ。 (人によっては特殊設定ミステリかもしれない)。 しかも「全ての描写に意味がある」大好物なタイプのミステリだ。 目を覆いたくなる冒頭から、日本での密室殺人の現場へ移り変わる掴みは衝撃的だったが、これはまだお通し。 徐々に冒頭...続きを読むと主人公達のストーリーが繋がっていき、第一の犠牲者が出てからが前菜だ。 ちなみに前菜が来るまでの間も飽きが来ないよう、様々な工夫が凝らされている。 ここまで読んで「この物語、主人公より助手のりり子の方が魅力的じゃない?」と思っていたのだが、後から考えるとそう感じる人が多くなるよう設計されていたのかもしれない。 メインの推理が始まりへっぽこ探偵の私でも「あれはどういうことだったの?」と疑問符が浮かぶ場面があったが、本作は多重解決モノ。 違和感は全て後の推理で回収される。 「そんな所まで伏線だったんだ」と思わされるのは序の口で、「そうだったんだ!」と納得してもまだその先があり何度も驚かされる怒涛の解決編だった。 ここまででも充分満足できるミステリだったが、どんでん返し部分で本書は傑作だと確信した。 動機は大人としてあまりに幼稚。だからこそ想像の埒外にあり推理できない。 だが最後まで読むと善悪や共感は抜きとして、心情として理解させられてしまう。 面白いミステリを探している人に是非布教したい一冊だ。
めちゃくちゃ面白かった。最後までひっくり返され続けた。 隔離された世界、自分たちとは違うものを信奉する人々。 その人たちに、自分の世界の見え方でものを語っても理解し合えるはずがない。 そこを踏まえての最後の解決編。かと思いきや、まさかのどんでん返しである。 しかしそのどんでん返しでさえも、最後の...続きを読む最後に描かれる場面で題名の意味が分かって、結末に余韻を残して終わるのである。 こればかりは読まねばわかるまい。 とっとと読むのが一番である。
探偵の語る真相が何度も何度も変わるので 一発で決めてくれよ…と思ったけど ラストに納得したので文庫化を待って 読んでよかったなぁと思った。
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名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)
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白井智之
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