あらすじ
「奇蹟は確かに存在する」病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らぬ助手のため現地へ乗り込んだ探偵の大塒(おおとや)は、次々と不可解な死に遭遇する。破滅へ突き進む教祖。熱狂する信者たち。奇蹟を信じる人々に探偵の論理(ロジック)は通用するのか。めくるめく推理の果てに待ち受ける瞠目必至の真相とは。本格ミステリ史上に燦然と輝く新たなる金字塔。(解説・千街晶之)
感情タグBEST3
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ううむ…なんだこのミステリは…名探偵がこんなコロコロと推理を披露していくミステリは…なんなんだ一体。「なるほどなぁ」と思った次には「え?やっぱり違うの?」ってなってまた「そっかぁ…」って。どんだけ振り回せばいいのよ。
しかも、最後の最後で色々な伏線?がきちんと回収されていく。き、きもちいい…。やはりミステリはこうでなくちゃ!
Posted by ブクログ
『名探偵のはらわた』に続くシリーズ二作目
シリーズとは言いつつも、それぞれ独立したお話になっています
帯の紹介によると前作との関係性は「姉妹編」とう扱いになるようで
前作は実在の事件をモデルにお話を仕上げていましたが(津山三十人殺しや阿部定事件など)、今作も同じように実在の事件が扱われています
人民寺院事件
……なのですが、私はこの事件、この本で初めて知りました
凄い事件もあったものです
巻末解説によると、
「前作で津山三十人殺しなどを扱ったが、スケールの劣ることなく、そして一つの事件とじっくり向きあいたくて選んだ題材(要約)」
との事
そしてそれに見合った圧倒される内容
物語後半、読みながら「こ、これはものすごい作品を読んでいるぞ……!!」という、傑作に出会った時特有のあの興奮が今でも忘れられません
2023年の各種ランキングを席巻した本作ですが、その年だけでなくオールタイムレベルでの大傑作では、というくらい面白かったです
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これ超面白かった!奇蹟を信じる信者たちに探偵の論理は通用するのか、読んでて凄く引き込まれたし没入できた、伏線回収も半端ないし多重解決ミステリ面白すぎる!
名探偵のいけにえというタイトルの意味も分かった時、すごいってなった。
姉妹本の名探偵のはらわたも読んだ方が良い!
順番はどっちが先でも大丈夫だけど
Posted by ブクログ
名探偵のはらわたの姉妹本ということを途中からすっかり忘れて読んでて、最後にあっ、そうだった!となりました
でも別にこれだけでも独立して読めます
最初の事件も全て、不必要なことは何もない
とにかく緻密に組み上げられていてすごいと思いました
グロさとかはそんなに無いけど、衝撃がすごかった
読んだ本の内容はしばらくすると忘れてしまうけど、この本は忘れないと思う
Posted by ブクログ
とんでもなく面白かった。
冒頭の事件から込みで、あの部分とかあの部分とか、全て意味があったのかと思わせる犯人だったり、幾度も繰り返される探偵の推理、その多重解決の意味合い、更にその先に待ち受ける結末とタイトル回収…
そりゃあ何か色々1位になるのも納得だわな内容。
また読み返したく思う。
Posted by ブクログ
繰り返される解決編からのラストに向けた流れは、こんな探偵の姿と結末が書けるのかと衝撃を受けた。
閉鎖された空間で行われる、適度におかしい人々の交流など雰囲気が大好きな中物語が進んでいった。
タイトルの秀逸さが堪らなかった。動機の深掘りも良い。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ多重解決ミステリー。
読み始めは多重解決ミステリーだと知らず、初めの推理のラフさに拍子抜けしてしまったが、解決編が始まってからは2転3転する展開にページをめくる手が止まらなかった。
推理に納得していたところ、後日談でさらにひっくり返され、タイトル回収までも鮮やかにされた。
関心や面白いという枠を超えてもはや悔しいまである。
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久しぶりに読んだミステリーだったが、本格ミステリの中でも相当な傑作と思う。全てのエピソードに意味があり、最後にそれが綺麗に回収されて、結末に収束する。
配置される事件は、密室もので使い古された感があるが、それに対する納得可能な解決策が複数提示されており、宗教組織の中で起こった殺人事件、という設定が生かされた結末がこの話を傑作たらしめていると思う。
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表紙とタイトルからホラー作品を連想するかもしれないが、中身は本格ミステリ。
(人によっては特殊設定ミステリかもしれない)。
しかも「全ての描写に意味がある」大好物なタイプのミステリだ。
目を覆いたくなる冒頭から、日本での密室殺人の現場へ移り変わる掴みは衝撃的だったが、これはまだお通し。
徐々に冒頭と主人公達のストーリーが繋がっていき、第一の犠牲者が出てからが前菜だ。
ちなみに前菜が来るまでの間も飽きが来ないよう、様々な工夫が凝らされている。
ここまで読んで「この物語、主人公より助手のりり子の方が魅力的じゃない?」と思っていたのだが、後から考えるとそう感じる人が多くなるよう設計されていたのかもしれない。
メインの推理が始まりへっぽこ探偵の私でも「あれはどういうことだったの?」と疑問符が浮かぶ場面があったが、本作は多重解決モノ。
違和感は全て後の推理で回収される。
「そんな所まで伏線だったんだ」と思わされるのは序の口で、「そうだったんだ!」と納得してもまだその先があり何度も驚かされる怒涛の解決編だった。
ここまででも充分満足できるミステリだったが、どんでん返し部分で本書は傑作だと確信した。
動機は大人としてあまりに幼稚。だからこそ想像の埒外にあり推理できない。
だが最後まで読むと善悪や共感は抜きとして、心情として理解させられてしまう。
面白いミステリを探している人に是非布教したい一冊だ。
Posted by ブクログ
え~、そうなの!?って、読み終わった方は思うのでは。読み始め、登場人物が多く、おまけにカタカナの人が多い。これはちょっとと思いましたが、謎解きが多重になっていて、頭は使いましたが、面白かったです。はらわた、読み返したくなりました。
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めちゃくちゃ面白かった。最後までひっくり返され続けた。
隔離された世界、自分たちとは違うものを信奉する人々。
その人たちに、自分の世界の見え方でものを語っても理解し合えるはずがない。
そこを踏まえての最後の解決編。かと思いきや、まさかのどんでん返しである。
しかしそのどんでん返しでさえも、最後の最後に描かれる場面で題名の意味が分かって、結末に余韻を残して終わるのである。
こればかりは読まねばわかるまい。
とっとと読むのが一番である。
Posted by ブクログ
そういう結末かと驚いた。ノーマルエンドとトゥルーエンドを同時に味わった気分。
物語の元となっている事件については知っているが、あの事件をここまで広げることができるのかという驚きがすごかった。
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人は信じたいものを信じる。
この言葉は反論のしようがないですもんね。「はい」といえば、肯定してますし、「いいえ」といえば「信じていない」ということになり、その言葉を暗に肯定してますね。
「信じる」というのは時に視界を曇らせる。周りからしたらおかしいと感じていても、本人はそう感じない。恋は盲目みたいなもんですね。
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やっとの文庫化。めちゃくちゃ楽しみにしてた作品。この作者、描写けっこうグロいとこあるよなーって思ってたら2ページ目から早速ハード。
終盤伏線回収続いたのは震えたなー。そういう意味だったんだな。
物語としては、倫理観含めて色々意見あるようだし、テーマが自体がそもそも重いよね。
ミステリとしては、異なる前提条件という珍しいパターン!全体としても二転三転するし、とても読み応えある作品。中身について何書いてもネタバレに、なりそうなのでこれくらいで。
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異なる設定が同時進行しておりそれぞれに推理を結論させる、その設定は非現実的ではあるが論理的でありまさに本格。多重解決する様は圧巻だし、最後に分かる真相も良い余韻となっている。
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先週、書店で文庫化されていたのを知り思わず衝動買いした本作。
少々、情景移入し辛い設定ではありましたが、二転三転、いや四転五転する内容に思わず引き込まれました。
最後きちんとタイトル回収する所もお見事でした。
はらわたも近い内に読んでみたい。
Posted by ブクログ
探偵の語る真相が何度も何度も変わるので
一発で決めてくれよ…と思ったけど
ラストに納得したので文庫化を待って
読んでよかったなぁと思った。
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グロ要素は少なめでいつもよりもかなり読みやすいけれど、人がたくさん死んでしまうのが白井作品って感じだなと思ったら、実際にあった事件と聞いて驚いた。その事件を軸にして、いくつも推理を組み上げているのが本当にすごい。著者の頭の中は一体どうなっているのか。
信仰の集団妄想を元にした推理と、信仰のない目線での推理、このふたつはややこしくて頭が混乱しかけた。でも前提が違うという発想がすごい。あれもこれも、無駄な描写はひとつもなかったのだと何度も驚く。
宗教の自由を尊重する注意書きがたくさん出てきたのも興味深かった。神を信じていなくてもそれに代わるような何かを心に持っている可能性はあり、人それぞれにあるこだわりを抑えきれずに暴走していくのが、人間らしいなと思った。
Qと大塒の未来が気になる。
Posted by ブクログ
設定、展開、ロジック、動機、あらゆる点において素晴らしい。奇蹟によって認知が歪められたカルト村で起きた連続殺人事件。物語上の必然性から繰り出される多重解決。信仰と現実という二者間の問題が形を変えて跳ね返るホワイダニットは実に鮮やか。そして最後の最後に明かされる犯人の心理。一切の普遍性を持たない、極めて個人的な動機の強烈さに唸らされる。
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奇蹟を起こす人民教会という僻地で活動する宗教団体に調査団として潜入してるりり子を追ってきた大塒。調査団が謎の死を遂げる先にある真実は。
人民協会では脚が切断した人も脚が元通りに戻ったという。しかし教会員外の余所者からみると車椅子に乗って脚は棒切れで支えてあるだけ。敷地内では事故や怪我をすることもないという。
教会側の奇蹟が起きているという視点からの推理、それを覆すように余所者側の視点からの推理で論を組み立てる。その結果人民協会の崩壊を指すロジックで落とすのはさすが。
なんで教会員900名強を巻き添えにさせる必要があったかのオチは恐ろしきいけにえでしたね!
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殺人のトリックはかなり巧妙で推理が二転三転していくのもかなり読み応えがありました。
中盤の段階で真犯人を出してからトリックの種明かしへという流れは個人的に好みでした。「でもこれじゃ校長が犯人にはならないよね…」とゴールが見えているからこそ最後まで読めたところはあります。
前もってわかった状態でないと私の場合はここまで推理が重なると正直疲れてきてしまって最後まで読み切れませんでした。
キャラのいい登場人物が呆気なく死んでしまったのが残念です。乃木が結構いい味出してきそうでワクワクしていたのですが…。
そういったことや推理の重なりが私には多くて疲れてしまい尻窄みを感じてしまった作品でした。
推理小説好きには謎解きも上質で二転三転していくのでおすすめです!
Posted by ブクログ
アメリカのカルト宗教団体『人民教会』の信者が移住して暮らしている『ジョーデンタウン』で起こる殺人事件。
探偵がそのトリックを暴いていく…という流れは王道なんだけど、何に重きをおくかによって、犯人が異なる複数の解があり、どの解を選ぶかでその宗教団体のけじめのつけかたも異なるというのが、この作品のストーリー上での面白さ。
本格ミステリものなのでトリックに重きをおいていて、人が死ぬところがあまりに急で淡白。直前まで一緒だった仲間が殺されても淡々と話が進み、ちょっと気持ちがついていかないところあり。
複数の解があるので、探偵が謎解きを披露したあとに、また別の謎解き披露があり…、最後にタネ明かしもあるけど、なんだかスッキリしない終わりかたでした。
巻末の参考文献を見て、このカルト宗教団体の事件が実在のものと知りました。実際の事件は『人民寺院(People's Temple)』という団体による、1978年に『ジョーンズタウン』で起こった集団自殺事件。
恐ろしい事件です…。
Posted by ブクログ
推理パートで、3〜4回くらいひっくり返されるのだけど、なんかどれもリアリティ感じられなくてしっくりこないまま終わってしまった。
あと、感情移入がなかなか出来なかったな。
主人公、親友、助手、そして敵役。なんか全員の心のうちみたいなものがあまり見えず。全体的に淡々としていて怖かった。
人が死んでも、誰も残念がってないような違和感というか。
それもある意味、異様な世界に居たという描写なのかもしれないけど。
Qを一時疑ってしまったから、犯人明かされたときも、あぁそっちか、ぐらいの気持ちになっちゃった。
個人的に合わなかったのは、先に犯人言っちゃうところ。そうなると「あぁなるほど、じゃあこの推理はフェイクね」って構えて読んでしまうためドキドキが減る。
色々書いたけど、後半はほとんど一気に読んで、ラストは面白かったし、Qに救いもあったから良かったなぁと思う。
Posted by ブクログ
事件の謎を解説するシーンが長かったのと最後の展開の動機が個人的にいまいち理解ができなかったです。
どんでん返しという意味では、何回も驚く展開があり面白かったです。
Posted by ブクログ
考察しながら読み進めるが?謎が謎を!設定が昭和という時代背景に意味は?しかし、なるほどねという終わり方、伏線回収。少し疑問を残すのは読書へ謎解き?
Posted by ブクログ
総評として
トリックや殺人方法、解き明かすパートは2転3転して面白くはあったけど
わりと無茶なトリックとかが多くて納得感薄くてあまりイメージができなかった。
でもオチのQが主人公の真の動機を知り、『名探偵のいけにえ』の伏線回収と、探偵事務所を継ぐってのは良かった。
有森りりこの天才探偵っぷりがもっとあったらよりよかったかな
Posted by ブクログ
舞台はアメリカ、とある新興宗教の集落で起きた連続殺人事件をめぐる本格ミステリ。トリックに多少の矛盾(成立しない部分がある)は感じつつも、この新興宗教の特徴を活かした推理と通常の推理の両面から謎を解いていく様は、自分の常識に囚われていてはなかなか辿り着けないもので面白かったし、終わり方もよかった。が、描写のグロテスクさを含め、全体的に読むのにカロリーが要る文章で、少し疲れた。腰を据えて読むのがおすすめ。