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Posted by ブクログ
あらすじを読まずに著者買いしたところ、名作推理小説のオマージュ集だったことが分かり、最初は尻込みしてしまった。調べると「元ネタを知らなくても楽しめる」とのことだったので強行突破したが、元ネタを知っていた方が十倍楽しめる作品だと感じた。
本作に収録されている六つの短編には、次から次へと名作が登場する。阿津川先生の推理小説への深い愛、圧倒的な読書量と分析力、そして名作への敬意を払いながら、それを新たな物語へと昇華させる構成力には感服するばかりだ。
どの話も楽しめたが、ミステリはやはり「自分で推理してこそ」だと思う。私は六編のうち『女死刑囚パズル』だけ結末を予想することができた。法月綸太郎氏の元作品が強烈に印象に残っていたため、「男性から女性への反転」や「状況の対称性」から、犯人の動機やロジックを組み立てることができたのだ。数学の問題が解けたときのような快感があり、思わず嬉しくなった。
本作を読んだことで、私の中で本格ミステリの世界は大きく広がった。日本初のリレー探偵小説とされる『五階の窓』の存在も初めて知り、大いに興味をかき立てられた。今後は、本作のベースとなった名作にも手を伸ばしたい。それらを味わったあとに再読すれば、この作品はまた違った輝きを見せてくれるに違いない。
Posted by ブクログ
大学生の文学サークル「月夜のお茶の会」。そこで2年生の先輩である夢見灯の用意した紅茶を飲むと彼女が作り出した夢の世界に誘われ、謎を解かないと現実に帰ることができない?!
過去の名作をオマージュしてるというのはとても楽しくその解釈とかも興味深い。この手の「名作語り」って、個人的な感想ですが、実際に行われたら当然あるであろう「酷評」と「ネタばれ」がないせいでどうも上滑りしているように感じることが多いんですが、本作は解釈部分をわりとしっかりやっているためそのあたりの違和感はまあ少な目。
そういうところは有栖川作品の学生アリスっぽい青春ミステリっぽくて好みではあるんですが、「夢世界」うんぬんの設定自体があまり好きになれない。フィクションにかみついてもしょうがないんですが、記憶が残らないからと言って、親しい友人を夢の中で斬殺したり(モザイクかかるとはいえ)後輩を全裸死体とかに平気でするヒロイン(?)が厭な感じで受け入れられない。そしてそれを嫌がってる後輩に見せつけるわけだし。そんなものを無理やり定期的に見せられたら主人公トラウマ必至ではないんでしょうかね?
なんとなくミステリアスな美女っぽい雰囲気で流されてるけど、これ男女逆だったら相当不快な人物なのでは。。。
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小説・文芸
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