一滴の沈黙

一滴の沈黙

小説・文芸
1,800円 (税込)

9pt

日本はいつの間に、こんなに貧しくなった?

ガチ中華の街・高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
警視庁捜査一課の仲村の目前に現れる意外な被疑者、隠されたその動機とは……

国際競争、経済格差、就活戦線、都市と地方--

BSE問題を扱った『震える牛』をはじめ、様々な社会問題に鋭く切り込んできた元経済記者の著者が映し出す、現代日本経済の影

【移民国家・ニホン×社会派ミステリー】

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    一滴の沈黙
  • タイトルID
    :
    2300043
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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一滴の沈黙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    相場氏の小説は可視化されていない社会問題を暴いています。

    食品偽造問題の「震える牛」、格差社会の有り様を浮き彫りにした「ガラパゴス」
    そして本作は移民者家族との教育格差を白日のもとに晒します。

    中国人は中間層も含めて本国での加熱する教育問題を避けるために、海外の大学
    に進学し、その国の企業に就職する層が増加しています。

    いわゆる富裕層であれば米国や欧州を目指し、中間層であれば近い日本を目指す
    と言われています。

    当然学費はそれなりにかかりますが今の日本は安いです。たとえ最近法改正され
    た準備金3,000万円であっても払えない額らしいです。

    そういう留学生は日本語はもちろんのこと、他の国へ短期留学までして多言語を
    卒業するまでに身につけてしまいます。

    日本の普通の学生は、そんな彼ら彼女らと就職活動で争うことになります。その
    時に圧倒的な力の差を見せられた時に人はどう行動するのでしょうか。

    社会派ミステリー作家による「今のニッポン」を知る一冊です。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    経済小説が主な著作だと思っていた相葉英雄の警察小説は、地味に捜査を積み重ねる読み応えあるものになっていた。
    殺人を起こし自ら出頭してきた麻奈は、仲村刑事を取調べ官に指名しながらも動機を明かそうとしなかった。
    経済小説が得意だけあり、日本に根を下ろすような中国の豊かな中間層と、低収入で働く日本人の言葉にできない確執が、事件の遠因となる絡ませ方は秀逸である。
    最後の場面も泣かせる演出になっていた。

    0
    2026年07月21日

    Posted by ブクログ

    世相や時代の流れ・移り変わりを確りと舞台設定にした相場氏らしい1作。犯行動機に至る絶望が、デフレ下の失われた30年(35年ぐらいか)の負の連鎖が温床になっていると思うと、やりきれない思いになる。サイレントマジョリティ化している現在の若者の野望と諦念と焦燥がよく理解できる内容で勉強にもなった。

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    馬場、そんなに変わったのか。長崎飯店のチャンポン食べに行ったのがコロナ直前。久しぶりに出かけてみるか。相場さんらしく経済問題、時事ネタも盛り込まれタメになる推理小説だけど、“努力しても敵わない”という動機はちょっと理解しづらい。「ここは日本なのか」は竹下通りや浅草も。東京に限らず四国遍路もバスツアーでなく歩いているのは青い目の人達ばかりだった…。政治的には対立しながら、経済的には切っても切れない中国。共生の道探っていかないと手遅れに。

    0
    2026年08月21日

    Posted by ブクログ


    高田馬場を舞台に、ベテランの仲村と警務課志望の新人・井上というコンビが事件に向き合っていく物語。
    作中で描かれる高田馬場の急激な中国化は、現実の街の変化そのままでとても臨場感がありました。
    中国人男性が殺害され、田舎から出てきた苦学生の麻奈という女の子が自首してきます。とても殺人を犯すようには見えず、犯行自体は認めるものの動機を頑なに語らない彼女に対し、二人がゆっくりと、しかし確実に真相へ迫っていく展開が非常に好みでした。
    相棒の井上も、はじめは今どきのやる気がない新人刑事でしたが、捜査を通じて最後には頼もしく成長していく姿が印象的です。仲村とのコンビシップも良かったので、また別の作品で彼らの活躍が見られるかもしれないと思うと今からとても楽しみです。
    作中で井上刑事が成長していく過程や、地道な聞き込みで少しずつ真相のパズルが埋まっていくテンポ感など、作品の魅力がしっかり伝わる素敵な感想です。

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    高田馬場で起こった殺人事件の犠牲者は成績優秀で性格も温厚な中国人学生。自首してきた女子学生は罪は認めるも動機は黙秘。真相を追った刑事コンビの捜査結果は…。高田馬場って学生街というイメージだったがそんな風になっているとは驚き。しかも日本に来るの富裕層ではなく中間層という現実に脅威も感じる。

    0
    2026年07月23日

    Posted by ブクログ

    高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
    中国人経営者の周りを捜査し、犯人の目星がつき逮捕に至ったものの、留学生殺害は女子大生が自首してきた。

    警視庁捜査一課の仲村は、戸塚署の井上とともに女子大生の近辺を調べるのだが、自首、そして凶器の遺棄場所まで供述したのに、何故か動機を明かさず黙秘することに疑問を感じ、被害者側の情報も調べ尽くす。

    そして見えてきたものは…。

    就活で苦戦している同じ年齢の娘を持つ仲村と今どきの若者である井上とのコンビは、最初は上手くいかないだろうと思っていたが、ベテランの仲村がやる気を出させる言葉で上手くいく。

    高田馬場の街並みの変化など実際のところはよくわからないが、富裕層だけでなく中間層の中国人の進出が増えてきてることに驚く。
    以前TV番組でも有名大学の前で、中国人家族が大勢いて、子どもの受験のために来たのだと言っていたのをみたことがあった。

    中国の情勢も知ることができたが、中国人が増えていくにつれ、街並みだけが変わるだけでなく、人の気持ちが変わっていくのはどうなのか…。

    親元離れて、必死にバイトを掛け持ちして働き、自分の学費と生活費を稼ぎ、理想の職場に入ろうと頑張っていたのに…
    自分よりもっと優秀な人はいて…優しさも思いやりもあって…

    明確な理由もない、とは言えない。
    やりきれなさや絶望感だろうか。
    それとも敗北感。





    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    久々の相場英雄。
    面白くて、とても早く読み進めたが、最後の犯人の殺人動機が…
    なんか、ストンと腑に落ちなかった。本人も、理解してもらえないと思ったから黙秘した、と言っているが、どんな複雑な背景があっても、えぇぇ…と戸惑った。
    東京の街の中では、そこまで富裕層の中国人留学生が増えて環境が変わっている?
    私は遥か遠いところに住んでいて現実の問題として認識できないから、そこへの問題提起なんだろうと理解している。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    日本はこれからアジアの富裕層、中間層そして国際感覚を持った優秀な人材に土地だけではなく就職、企業まで侵食されていくのか。
    日本人の生活の低下を気付かずにきた事に怖さを感じた。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    犯人の動機がテーマなんですね。
    犯人であるのは間違いないが動機を黙秘している。
    動機は意外な事実だった。

    二つの殺人事件だったけど最初の事件はどうなったか中途半端に終わってます。
    もしかして要らなかったのかな。

    0
    2026年08月05日

一滴の沈黙 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    一滴の沈黙
  • タイトルID
    :
    2300043
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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