武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす

武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす

792円 (税込)

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現代の日本人がイメージする高潔で忠義を重んじる武士像は、近世に概念化され、明治以降、国家主義的教育の中で作られたものであり、本来、武士とは「政治史的にはこの上もなく」暴力的性格の社会集団で、「職業的な殺し屋」的存在だった。この集団を束ねた「棟梁」とはなにか。その条件は。なぜ武家政権がかくも長期にわたって存続し得たのか。武士の本質と肖像を社会史的職能論により捉え、そこに浮かび上がる日本の中世を考える。

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武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2013年01月27日

     武士論というと葉隠れだの忠臣だの何となく格好いいイメージではあるが、職能集団としての武士で考えるならば殺しを家業としたごろつき集団いわばやくざである。
     中世以前の日本史認識には近世・近代のフィルターがかかっていると言うのが著者の主張でたとえば夫婦別姓とか男尊女卑というのも北条政子、日野富子といっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月28日

     平将門の乱から鎌倉幕府成立に至る「武家の棟梁」成立史。血脈と系譜、武芸故実の継承、「武都」としての鎌倉の歴史的変遷、東国の最有力軍事貴族の称号としての鎮守府将軍の位置づけ等々の分析を通して、「東国武士団史」ともいうべき内容となっている。著者は東国武士の暴力的で事大主義的な価値意識や行動原理を「ヤク...続きを読む

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