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世界で1番醜く、孤独な男――八木剛士。剛士を唯一支えてきた少女――松浦純菜。だが、剛士の非道な行いにより2人の関係は崩壊し、彼の最後の拠り所であった、最愛の妹にまで悲劇が!! 運命に翻弄される剛士は、最後の復讐を開始する……。すべての絶望が向かう先には一体何が――!? ついに明かされる、剛士の出生の秘密! 松浦純菜シリーズ、堂々の最終巻!!
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Posted by ブクログ
ー その瞬間、関東上空に、第三国から飛来した、無数の核ミサイルが炸裂した。 すべての事象には、始まりと、そして終わりがあ った。地球はこれで役割を終えた。 地球とは天国移送が始まるまでの仮の惑星に過ぎなかった。我々の地球での人生の目的とは、即ち、ハルマゲドンの後、天国移送に参加することでしかなか...続きを読むったのだから。地球は言わば、そのためのテストとして人類に与えられた星に過ぎなかった。 ー これはもう一つのエヴァンゲリオンなんだと思う。 9作まで長々と引っ張ったけど、ちゃんと伏線は回収してくれたな。まさか、こんな終わり方だなんて…。 主人公は最後まで好きになれなかったけど、最後に読み終えたときの何とも言えない哀しさは何なんだろうか。本当に、可哀想な人だな、と心苦しくなる作品。 何の説明も無く、意味も知らないままに、突如与えられた“力”を持て余した少年少女の切ないラブストーリーなんだろうけど、狂ったプロットと最悪のラストで、とても人にはお勧め出来ない作品。 ほんと、終盤の狂ったディストピアは圧巻ですな。
浦賀和宏さんの作品にはまったのは、デビュー作【記憶の果て】から。 最初の一文に酷く衝撃を受けてはまった。 あの出だしは、今でも忘れはしない。 この作品は、『松浦純菜シリーズ』最終巻。 飛び飛びに読んできたから、正直???な箇所もあったけど、 読んでよかったと思う。 最後の、剛の秘密に大きなショ...続きを読むックを受けた。 顔が尋常じゃない醜さであるという描写はシリーズ一作目から描かれているし、 ストーリー展開においてもそれなりの重要さを占めてはいるが、 その詳細について語られてはいなかった。 最後の最後、顔の秘密を知って、あまりの衝撃に鳥肌が立った。 わざわざ云う事じゃないと剛は考えていたのか。 そんな理由があったなら、もっと早く人に伝えていたならば、 きっと剛の未来は変わっていただろうに。 【記憶の果て】の最初と同様、忘れられない文章となった。 主人公の狂気を描くのがとてもうまいと思う。 誰にでも潜む狂気。 でも本人にしか分からない狂気。 佐藤友哉しかり、舞城王太郎しかり、麻耶雄嵩しかり、ゼロ世代の作家さん達は狂気を描く天才ばかりだと思う。 俺も。そんな狂気に魅せられてる一読者である。
とにかくぶっ飛んでいた。 途中の右翼だの左翼だのはうんざりだけれど、それでも最後まで一気に読んでしまった。 面白い。
( ゚д゚ ) ・・・ オチとか結論を求めてた自分が恥ずかしい。 やっぱり浦賀和宏はすごかった。いろんな意味で。 人の悪意を皿まで食らったような9冊でした。 でもなんだかんだ言いつつも楽しかった…よ、たぶん。きっと。おそらく。 新作も期待しています!
相変わらず救いの無いラストでした。 うーん、中盤は結構面白かったんだけどなぁ…後半はちょっと失速気味な気が。 とりあえずこれで次は安藤君シリーズですよね?
2009/1/29 シリーズ完結。 最期は煙に撒かれたような気もする。 そしてなんという2ちゃんねる。 人には勧めません。
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