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『太陽の季節』で日本中を熱狂させた「無意識過剰」「価値紊乱者」の石原慎太郎は、社会に何を警告したのか。
三島由紀夫を動揺させ、多大な影響を与えた慎太郎。
交錯、衝突し、天皇制と国家観をめぐって離反した二人の天才を考察し、慎太郎がその作品群に込めた真意に迫った。
著者と石原慎太郎、鹿島茂との対談も収録。
〈解説〉井上隆史
プロローグ――「君が代」と「我が日の本」
第1章 敗戦の子
第2章 ヨットと貧困
第3章 公認会計士の挫折と裕次郎の放蕩
第4章 運をつかむ
第5章 スター誕生
第6章 ライバル三島由紀夫
第7章 拳闘とボディビル
第8章 『亀裂』と『鏡子の家』
第9章 「あれをした青年」
第10章 挑戦と突破
第11章 石原「亡国」と三島「憂国」
第12章 嫌悪と海
第13章 天皇と核弾頭
エピローグ――価値紊乱は永遠なり
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