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Posted by ブクログ
池袋でヒカルの碁展があった折、久しぶりに読みたくなって、全部読んだ。再読するまでは、どれだけ世間が「佐為が消えた時に完結しておけば良かったのに」という論調で溢れていたとしても、いやその後の展開もヒカルが自分の碁を明確に掴むまでの道程なのだよ、などと訳知り顔をしていたものだが、全く佐為が消えた時に完結して問題なかった。
佐為が消えた時に完全に完結している。正確には、ヒカルが佐為の消失を受容した時に。ヒカルが佐為の扇子を持った時に。塔矢に「キミの中に二人いる」と言われた時に。「おまえにはいつか話すかもな」と返した時に。
その後の話は全部公式スピンオフでしかない。結局のところ、世論と同じようにわたしもそう感じた。
いや面白い。十分面白い、ヒカルと年相応の喧嘩をしてキレる塔矢や、ヒカルと塔矢が共闘するのを見るのは。
ただもう完結している物語ではあった、確実に。
ヒカルの碁で好きな対局は次々あるが、大人になって見返してみると、尚辛さを増した一局がある。葉瀬中囲碁部の三将戦。ヒカルは真剣に打っているのに、塔矢はヒカルのあまりの下手さに、「ふざけるな!」と怒りをぶつける。
尊敬して、あなたのようになりたいと思っている人に、能力のなさを落胆され、憤りを伴って見限られる。自分も類似の経験をしたことがある分、非常な辛さがあった。
改めて読んでみると、ヒカルにとってあの三将戦は最後のチャンスであったようにも思う。
重要な場面で佐為の力で勝っていくことを続ければ、ヒカルはもう自負を持って自分の碁で戦うことはできないだろう。
少なくとも、「オレは塔矢のライバル」と言えなくなっていくであろうことは明らかである。
塔矢の期待を裏切ることになったとしても、それでも塔矢に自分を見てもらいたい。塔矢の碁に対する真剣な目に憧れたからこそ、その目で自分を見て欲しい。
ヒカルのその思いが溢れた一局、一手であったと思う。なんて眩しく、一直線な感情だろうと思った。
塔矢にとっても辛い一局であったことに変わりはないが、よく、自分で打った。わたしはヒカルをそう賛辞したい。
あの一手こそ、ヒカルが自分の碁を打ち始めた、明確な分かれ目であったと思う。
Posted by ブクログ
1700エントリ目。私が10代~20代だった頃にいろいろな意味で影響を受けた作品について述べるシリーズも第17回を数えることになった。で、今回のお題は「ヒカルの碁」。作品の素晴らしさは言わずもがなであり、ここではジャンプ誌上で実施されたキャラクター人気投票の思い出について書きたいと思う。
ヒカルの碁の第1回人気投票は、当時としては珍しくウェブ上で投票する形式で行われていた。私は某大学の情報工学系の研究室に所属していたのだが、同期の学生の発案で、1日1票しか投票できないようになっていた投票システムの弱点を突き、「名称不明の同級生A」に研究室ぐるみで大量の票を投入したのである。その結果、ヒカルの同級生Aは9位に滑り込み、その後の話で氏名が明かされることとなった。有名なギャルゲーのヒロインを足して2で割ったような氏名が与えられたその少女は、その後、主要なサブキャラとしての地位を不動のものとしたのである。
という意味でも、私にとっては思い出深い作品である。ちなみに、研究室の面々が同級生Aへの投票を頑張っているのを横目に、私はせっせと藤原佐為に投票していたことはナイショ(笑)。だって、このマンガの見どころはやっぱり佐為×ヒカルでしょうが~。
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少年・青年マンガ
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