屁理屈と哲学

屁理屈と哲学

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

精選した123個のパンチライン・格言(アフォリズム)・寓話・断片などから構成される、反=自己啓発の書。
大ヒット『言語化するための小説思考』に続き、手に取りやすい新書サイズで刊行!

【収録内容】
■東京大学理科一類から文転・博士課程中退を経て直木賞作家になった著者が、二十代で得た知見と思想
■東大大学院の修士論文で、最新AIの課題にも通じる「チューリング論」の一部抜粋
■直木賞受賞作にあえて収録しなかった幻の未発表原稿
■SNSで凄まじいバズを起こし、ネットミームにまでなった一節《「東京」というゲームが存在する》と、その炎上への考え
■様々な賞を受賞した大作&傑作のエッセンスを堪能できる、パンチラインの抜粋・・・・・・etc.

デビュー前から現在まで、小川哲が書いてきたあらゆる文章を、リミックス/マッシュアップした、前代未聞の哲学的断片集。

【目次】
一、「東京」というゲームが存在する。
(=ゲームに関する23の断片)

二、現代は「メンタル神経」の時代である。
(=屁理屈に関する19の断片)

三、哲学者は三つの旅をする。
(=哲学に関する16の断片)

四、嘘はナイフだ。
(=嘘と神に関する18の断片)

五、いつか君たちは大人になる。大人になれば私のことは忘れる。
(=記憶と時間に関する22の断片)

六、どうしてSF作家は未来を予測できないのか。
(=SFと作家に関する25の断片

○あとがき

本書は言わば、「小川哲、切り抜き集」「小川哲、名場面集」「小川哲、最高の瞬間」「小川哲、神回集」みたいなものだ。(・・・)
たかだか数百キロバイトの文字情報から、読者が豊かな世界を感じとり、およそ言語では表現できないような感動をする。そんなことが可能になるのは、読者がそれぞれの豊かな人生を歩んできたからだ。有限な文字の並びの中に自分の人生を投影し、無限の世界を誤読する――それこそが文章を読む喜びであるとも言える。
(「あとがき」より)

【プロフィール】
小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。2022年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。他の著作に『嘘と正典』、『君が手にするはずだった黄金について』、『スメラミシング』などがある。

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屁理屈と哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな小川哲さんの哲学的屁理屈集

    これまでに小川哲さんが書いた文章から編集者と書評家の方が、印象的な部分を切り取ってまとめたショート動画的一冊

    凡百のレビュアーはここで、特に印象に残った言葉なぞいくつくか書き散らかしたりするのだろうが、わいはそんなことはしない
    もうすでに忘れているからだ!
    凡百にも届かず
    無念

    いやちょっと待ってほしい
    実はわいは以前に小川哲さんのある短編集のレビューに於いて「超面白い屁理屈集」という表現をしていたりする

    ここに来て、小川哲さん自らが「屁理屈」という表現をしてきたことに対して、控えめに言ってわいって天才じゃなかろうかと思っている
    凡百以下のくせに思っている

    つまりどういうことかと言うと「バカと天才は紙一重」ということだ
    まぁどっちかと言うとバカ寄りだけどな!ってやかましわ!( ゚д゚ )クワッ!!

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    あとがきが面白い。
    たった数百バイトの文字に感動できるのは、読者がそれぞれ素晴らしい人生を歩んでいるから。
    読書は誤読が前提。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    サトシオガワの深淵カレイドスコープ。

    われわれがサトシを覗くとき、
    サトシもまた、こちらを覗いているのだ。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    積読チャンネルで紹介されてて興味を持った。
    本を予約するなんて初めて。

    ショート動画のようにコロコロとテーマや文体が変わっていく初めての読書体験。
    気になった文章を出典一覧で確認すると「未発表原稿」のオンパレードで、すぐ原典が読めず悔しい気持ちになると同時に、今後の作品に興味が湧いた。
    本当に良い宣伝!

    反対に、テーマが難しそうな本もあり、切り取ることでこうも興味が持てるのかと驚いた。

    未発表原稿のなかには、前後の文章に合わせて書いた文章もあるのかな?と思ったが、選定に著者が関与してないので本当に存在してる原稿なんだろうな。

    あとがきに、「読書で感動できるのは、読者が歩んできた豊かな人生があり、それに投影するからだ」という趣旨の内容があった。
    読書と、人生で豊かな経験を積み重ねることは、車の両輪のようなものだと感じた。


    印象に残ったもの
    ・運動神経と対になる「メンタル神経」
    メンタルをコントロールする能力は生まれ持ったもので、本来は個人差があるのに努力のせいにされるという主張

    気になった言葉が多かったのは
    「君が手にするはずだった黄金について」
    「ゲームの王国 下」

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    著者のエッセンスが詰まっていて読んでいて楽しいし疲れない
    発想の豊かさに感銘
    さらに読んでみようと思う

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    最初から心を掴まれた。メンタル神経という言葉や、メンタルに関する考え方が刺さった。やはり哲学は面白い、自分の自明を覆される。もう一度読みたい

    0
    2026年10月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    賢い人の頭の中を読んでいる感じがした。物事を捉える視点が一般的なものとは異なっており、驚かされた。

    一つ心に残った文章として、
    部屋が散らかる原因として、性格うんぬんではなく、部屋の広さが釣り合っていない問題があるという。物量に対して、部屋の広さが釣り合っていないから、散らかることが一般的なのだという。

    そこからさらに、心のゆとりに対して、
    心が散らかっている、余裕がない時にできることは、
    複雑に考えていることを分解して、整理を行い、物量を少なくすること。
    もしくは、心の領域を広くすることが必要であると。心の領域を広くするためには、「小説を読むこと」が必要である。

    確かに、僕自身、実生活でしんどいことがあった時、小説に助けられた経験がある。心を小説の世界に飛ばすことで、心のゆとりが生まれていたのかもしれない。これからも小説を読み続けたいと感じた。

    0
    2026年10月24日

    Posted by ブクログ

     直木賞作家「小川哲」の今までの自著や書評などから、123個の「コトバ」が選ばれている190ページ弱の至言(?)集。
     「読書」、「過大評価」、「真実らしきもの」、「豊かさ」特に「過大評価」と「豊かさ」は著者の「作家」としての姿勢が垣間見れると自分では思う。
     ただ著者が「序」で、(この本は)自分の思想を表している訳ではないが、誤読しても構わないと言われているので、ただの「誤読」かもしれない。

    0
    2026年10月22日

    Posted by ブクログ

    最後には、この本が生まれた背景を知ることもできて面白い。好きなフレーズがいくつかあったので書き留める。これもまた切り抜きである。


    前進するということは、暗闇の向こうに何かがあると知ることだ。何か自分の知らない空間がある。それを知る。そしてそれがすべてだ。

    すべての物語には過去に存続した物語の「ゲノム」が残されている。

    私たちは幸福を求めているのではなく、理由を求めている。真実を求めているのではなく、理不尽で暗く、生きる価値のない現実を受け入れるための物語を求めている。

    僕たちは人生の様々な選択を、進歩という尺度だけで選んでいるわけではない。

    0
    2026年10月18日

    Posted by ブクログ

    面白い!
    一節ずつ、なるほど…と考えてしまって薄いけど逆に読むのに時間がかかった。本人が言うように、まさに「小川哲、公式の切り抜き集」
    深い思考から、独特の視点からのツッコミとか。
    野球の「ストライク」「ボール」「アウト」のツッコミ好きなんだよなぁ笑
    "そもそも「ボール」とはなんだ?"
    で私吹いちゃうんだよなぁ笑
    あと人体を設計した奴にめっちゃ理詰めに物申してるのも笑っちゃう。おもろいなぁ小川哲。

    0
    2026年10月17日

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