【感想・ネタバレ】屁理屈と哲学のレビュー

あらすじ

精選した123個のパンチライン・格言(アフォリズム)・寓話・断片などから構成される、反=自己啓発の書。
大ヒット『言語化するための小説思考』に続き、手に取りやすい新書サイズで刊行!

【収録内容】
■東京大学理科一類から文転・博士課程中退を経て直木賞作家になった著者が、二十代で得た知見と思想
■東大大学院の修士論文で、最新AIの課題にも通じる「チューリング論」の一部抜粋
■直木賞受賞作にあえて収録しなかった幻の未発表原稿
■SNSで凄まじいバズを起こし、ネットミームにまでなった一節《「東京」というゲームが存在する》と、その炎上への考え
■様々な賞を受賞した大作&傑作のエッセンスを堪能できる、パンチラインの抜粋・・・・・・etc.

デビュー前から現在まで、小川哲が書いてきたあらゆる文章を、リミックス/マッシュアップした、前代未聞の哲学的断片集。

【目次】
一、「東京」というゲームが存在する。
(=ゲームに関する23の断片)

二、現代は「メンタル神経」の時代である。
(=屁理屈に関する19の断片)

三、哲学者は三つの旅をする。
(=哲学に関する16の断片)

四、嘘はナイフだ。
(=嘘と神に関する18の断片)

五、いつか君たちは大人になる。大人になれば私のことは忘れる。
(=記憶と時間に関する22の断片)

六、どうしてSF作家は未来を予測できないのか。
(=SFと作家に関する25の断片

○あとがき

本書は言わば、「小川哲、切り抜き集」「小川哲、名場面集」「小川哲、最高の瞬間」「小川哲、神回集」みたいなものだ。(・・・)
たかだか数百キロバイトの文字情報から、読者が豊かな世界を感じとり、およそ言語では表現できないような感動をする。そんなことが可能になるのは、読者がそれぞれの豊かな人生を歩んできたからだ。有限な文字の並びの中に自分の人生を投影し、無限の世界を誤読する――それこそが文章を読む喜びであるとも言える。
(「あとがき」より)

【プロフィール】
小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。2022年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。他の著作に『嘘と正典』、『君が手にするはずだった黄金について』、『スメラミシング』などがある。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川哲さんをぎゅっと凝縮した本(^^)笑

一部未発表原稿からの抜粋もあるようなので、著者を網羅した方にも楽しめると思います。

積読チャンネル経由で購入しましたが、限定カバーかわいいですよー

0
2026年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たかだか数百キロバイトの文字情報から、読者が豊かな世界を感じとり、およそ言語では表現できないような感動をする。そんなことが可能になるのは、読者がそれぞれの豊かな人生を歩んできたからだ。有限な文字の並びの中に自分の人生を投影し、無限の世界を誤読するーそれこそが文章を読む喜びであるとも言える
このあとがきの文章がこの本を表してるように感じました。

0
2026年09月23日

Posted by ブクログ

著者のエッセンスが詰まっていて読んでいて楽しいし疲れない
発想の豊かさに感銘
さらに読んでみようと思う

0
2026年09月22日

Posted by ブクログ

また!!そういうことをする!!
これのタイトル・内容に哲学と据えてくるのが、本当に、褒め言葉としていやらしい
名言らしくトリミングして、長い文章など読めないだろうと要約されて、本来の文脈を無視して編者の都合のいいように解説され、さもライフハックのように扱われることの多くなってしまった哲学……
それと同じ形式をとることで揶揄をしながら、しかしそうした読み手のうちに、もしかすると原典にあたる人間がわずかでも現れるのではないかという希望も踏襲されている
そうです、気になった箇所が出版済のものだったなら読んでみてね……スメラミシングはいいぞ……

と、いろいろと思うことは山ほどあったけれども、まず一番に思ったことを書き残します

0
2026年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさに、ショート動画の書籍版です。

黄色の派手な冊子がドパオバ笑である私の目に止まり、手に取って少し読んでみると「これなら読みきれそうだ」と確信し、購入。
結果、積読しかできなかった私が即日で読破することができました。

短く軽いけれども深く、色々と考えさせられる一冊です。
特に「仮説とは、ある種の神なのだ」という話が印象に残りました。人間が頭の中で作り出した虚構が、かえって現実を理解するための足がかりになる、という発想が面白いです。
また、「賢くなるとは、臆病になることだ」「何も知らなければ勇敢でいられる」という話も印象的です。知識を得れば世界が明瞭に見えるようになるのではなく、むしろ自分の知らないことの存在に気づいていく。賢くなるほど未知の広さを知り、簡単には前へ進めなくなる、という逆説が面白いです。

一つひとつの話が短く、難しいテーマも軽やかに読めます。
ドーパミン中毒者が読書習慣を取り戻すための第一歩になるのではないでしょうか?

0
2026年09月20日

Posted by ブクログ

これとてもよかったのだけど、中身以外でも色々と考えることになった。
本はそこまで、市場目線で作られていない。中身だけでなくて。御用的意見が強いというかだ。
売る側が売りたいものを売るために手法が使われきた10年代だった。もうすでにあるものを使って逆転は可能なわけだが。
これは売るものというより買うものかもしれないと思ったのだ。確かに集英社だなと思った。

0
2026年09月19日

Posted by ブクログ

めっちゃ面白い!まさに「小川哲神回切り抜き集」
クスッと笑えるものからスン…っと落ち着いてしまうものまで色々ある

最初は、何も考えずに笑える文章が細切れに書かれてるのかと思ったけど、哲学とか概念に関して触れてる文章が多くて、1話1話は短いとはいえ読み応えがある
あと、ちょこちょこ出てくる文章で、小説という矛盾を孕んだ存在がこの人は大好きなんだろうなと思わされた

小川哲という人間の考え方というか物の見方というかスタンス結構好きだなーと改めて思ったので、次は『言語化するための小説思考』読みます!

哲学やら思想について考えるのは好きそうだけど、神様とかスピリチュアルめいたことは全然信じて無さそうだった笑

0
2026年09月07日

Posted by ブクログ

面白かったー!
著者の名前はちらちら見かけたことがあったけど、読んだことなかったので初めて手を出してみた。
最近の哲学とか自己啓発本とは違って、人の人生の一部をゲームとしてみている。
自分の身の回りにあるものをこういう見方ができるのか…!とすごく興味深いし、ハッとする部分もあるし、うんうん、となる部分もある。

著者の他のものもぜひ読んでみたい。

0
2026年09月27日

Posted by ブクログ

最初の「東京」というゲームが存在する、という発想からして面白い。現実にある東京を、ひとつのゲームとして捉え直すことで、普段なら見過ごしてしまう社会の仕組みや、人が当然のように受け入れている価値観が違って見えてくる。

屁理屈のようでいて、考えてみると妙に筋が通っている。その屁理屈を突き詰めていくうちに、いつの間にか哲学的な問いに変わっていくのが面白かった。

現代社会へのアンチテーゼもかなり強く、単に「変なことを言っている本」ではなく、当たり前だと思っているものを一度疑ってみるきっかけをくれる作品だった。

何より、「東京をゲームとして遊ぶ」という発想が好き。現実を少しだけ異なるルールで見てみることで、普段見えていなかったものが見えてくるような体験であった。

著者の他の作品も読みたいと思った。

0
2026年09月21日

Posted by ブクログ

著者のこれまでの軌跡から、哲学的な示唆に富む文章を、いろんなテーマに合わせてあれやこれやと抜いてきた作品。読み始め、『なんだ、使いまわしか』と一瞬思ったけど、自身の記憶力の弱さも合わせて、触れたことがありそうとすら感じることは無く、興味深く読み通せたのでした。もう一度その著作を紐解くのが一番なんだろうけど、ちょっとそれは無理なので、本作みたいなやり方もアリですな。

0
2026年09月17日

Posted by ブクログ

ある一部分を切り取っただけなのに、作者の意図しない伝わり方をしてしまうことの代表作みたいなものでしょうか。

0
2026年09月16日

Posted by ブクログ

あとがきまで読んでようやく、小川哲切り抜き集であることに気が付いた。切り抜き集と感じさせない編集は編集者さんがすごいということですが、何より中身が良かったです。小川さんの著書から切り取られた言葉が主に集められているが、物語の中で出てくる印象とは同じものもあれば全く見え方の異なるものもあった。これが切り抜きの良し悪しなんだろうなとも感じました。

0
2026年09月16日

Posted by ブクログ

ショート動画書籍版みたいな感じ。
書評から小説、修士論文や博士論文までが、テーマごとに並べられていて、どれも鋭く、程よくアイロニーが効いていてとても面白かった。

0
2026年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川哲さん、信頼できない語り手でよくお名前は聞いてたけど、本を読むのは初めて。
題に対して、数行の文章がいくつもある感じで、サクッと読めました。

どれも小川さんの作品の一部が切り取られたようで、どういう文章が前後にあるのか気になるものも多く、出典を参考に本を買ってみようと思いました。

この切り取りだけで考えたり感じたことと、前後を知ることでの考え方とか変わるものもありそう。

0
2026年09月08日

Posted by ブクログ

あとがきによると本作は著者の今までの作品、書評などで描かれた言葉たちの切り抜き集である。
エッジが効いた言葉たちが何度も出てきました。
哲学の部分があまり理解できないところもあったが、著者の本質は何となく分かった気がする。
「地図と拳」、「ゲームの王国」など様々な代表作を
生み出した著者の名言ヒットパレードをぜひ感じてください。

0
2026年09月07日

Posted by ブクログ

好きな著者だったので、手に取る。小説は「ゲームの王国」以外は読んでいる、はず。

あとがきにあるように、小川哲の切り抜き集。これまでの小説やエッセイ、解説文などで発せられた言葉から、書評家が抜粋した文章を集めたもの。

世間から半歩距離を取りつつ、ユーモアも忘れない。そんな小川哲のエッセンスを感じられた。文量が少ないので、すぐに読み終わった。

0
2026年09月06日

Posted by ブクログ

1時間もあれば読み終わる
あとがきにもあるように
ほぼ切り抜き動画見てるのと同じ感覚

引用元の作品が読みたくなる、、ので販促本的要素がある。
それより問題なのが未発表原稿からの引用が面白いこと。形にしてくれ〜!!頼む!!

0
2026年09月06日

Posted by ブクログ

序章の「どのように誤読してもらってもかまわない。」がかっこよすぎて読み始めた。あとがきを読んで、本書の仕組みを知った。あえて誤解を誘発させることが目的だなんて、おもしろい…。

たしかに文章って切り抜くことができない。なぜかって、主張や考えは本文の全体で完結するものだから。(あとがきより)そこを敢えて、小川哲の「切り抜き集」にする。誤読を、読書(文章を読むこと)の醍醐味であると教えてくれる。

0
2026年09月03日

Posted by ブクログ

とあるyoutubeチャンネルにてドパガキでも読める本として紹介されていたが、確かに初回読書時の好きな部分に付箋はったり色付けしたりする作業がすでにされた状態で売られている本って感じがした。
タイパは最高だけど、コスパは最悪な本だと思う。
「普通」「メンタル神経」「計測」「勝利条件」が好きかな。気が向いたときにパラパラめくってみよう。

0
2026年09月21日

Posted by ブクログ

なんか読んだことある文章だな、と思ったら過去の本からの抜粋とのこと。なるほどな、と思う部分も多いが、小川先生、新作もお願いします、とは思う。ゆっくり書いて良いものが読みたいとは思いつつ。

0
2026年09月19日

Posted by ブクログ

なんで「買おう」と思ったのかは覚えてないのだけど予約していて、発売日にポストに届いていた。
小川さんの小説はまだ読んだことがない。頭良くないと読めなさそうで。
この本を読みながら「この人は負け顔ができない人じゃないか?なんかしゃらくさいな」と思う瞬間もあった(それは私の学歴コンプがそう思わせている可能性が高い)(手の届かない東大生という肩書きにさえ、私はこじらせを発生させるのかと割と嫌になった)(ただ大学お笑い出身の芸人とか専門家の話とかは好きなので、“自分にその人のユーモアが合うのか否か”は素直にありそうだ)が、「ああ、この言葉は好きだな」と思う文章もたくさんあった。
ここにいくつか書き残しておきたいけれど、それは“切り抜き”になってしまうだろうか?念のため、書くのはやめておく。

意味を咀嚼しないまま目だけで読んでしまうことが多々あったので、声に出して読むところも多かった。抑揚をつけて台詞みたいに読んだ。声に出して読んでもなお「ああ!?なんだって!?!?」となるところもあった。馬鹿ですみません。

0
2026年09月14日

Posted by ブクログ

なるほど。あとがきから読めばよかった。
感想としては、なるほどな、哲学だ、屁理屈だな、笑える、どういうこと?が丁度同じ割合くらい。

良く言えばたしかに神回切り抜き集だけど、悪く言えば小川哲サンプル動画集なので、ページ数も相まって割高に感じた

0
2026年09月11日

Posted by ブクログ

 簡単に言うと、哲学的な語りかたで君のクイズの宣伝をしつつ、自分語りをする。そんなニッチな本。題材は知性が追いつかず理解出来てないけど、新たな視点ができた事は間違いない。
 

0
2026年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

部屋を綺麗にするには、今よりも広い家に引っ越す、か、物を捨てるか。「自分の精神を思い通りに動かすコツ」も同じで、「心のゆとりを増やす」か、「悩みを捨てる」か。後者は物理的にできる。前者の増やし方はー小説を読むことである。

自由とは不自由という堅固な牢獄からの脱獄者である。もし牢獄がなければ、自由はなんの肩書きもない。

占い師は、来た客が欲しがっている言葉を見つけていうプロだ。

小説は多くの嘘で構成されている。存在しないマシンガンを、最もらしく描かなければならない。上手な嘘をついて、読者に「正直もの」だと信用されなければならない。その一方で、そうやって嘘をつくことが、何か「真実らしきもの」を伝える唯一の手段ではないかと考え始めている。

0
2026年09月10日

「エッセイ・紀行」ランキング