無音 忌み語を紡ぐ町

無音 忌み語を紡ぐ町

小説・文芸
2,090円 (税込)

10pt

4.0

那月がD県十櫃町に帰ってくるのは、14年ぶりのことだった。電車から降りた瞬間、背がひやりとした。この町には忌み語が多い。たがい違い、アカンボ、くっつく・・・・・・そしてタカシマサキ。那月が中学時代の同級生の名、鷹島咲も忌み語のひとつだった。彼女の死を皮切りに原因不明の自殺が続いた事実と、その葬儀で聞いたおかしな声を今でも忘れられない。「ひーい」・・・・・・この世のものとは思えない、その声を。いちばんの気がかりは再婚相手の名字になり、娘の名前が「タカシマサキ」になったことだ。忌み語なんて迷信。そう思おうとしても、あの声が今でも聞こえてくる。「ひーい」・・・・・・。
娘の異様な言動が増え、いつしか笑顔が消えた。夫の不在、母の呪詛、元夫のモラハラの記憶、どんどん大きくなるお腹・・・・・・この町は私を追い詰める。「ひーい」・・・・・・。
呪いは、暴走する――。

【著者プロフィール】
櫛木理宇(くしき・りう)
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を、 同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に依存症シリーズ、『死刑にいたる病』『氷の致死量』『虜囚の犬』『鵜頭川村事件』『少年籠城』『死蝋の匣』『ふたり腐れ』『七月の鋭利な破片』『鬼門の村』『氷河期のゴミ』など多数。

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無音 忌み語を紡ぐ町 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    閉鎖的な村。
    忌み語を紡ぐと不幸が訪れるという。
    トンネル内に駅があったところから既に不穏。

    故郷に帰ってきた那月たちへの冷たい視線。
    それは娘の名前にあった。

    得体の知れない何かが足元から這い上がってくるような恐怖。

    変貌していく愛娘。
    魅入られた?
    何に?

    最後はもう絶叫。

    「ひーい」

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    じめじめしたストレスフルな感じと、ホラー描写の「書きすぎない」感じ、でも情景はしっかり想像できるような書き振りがとても上手。
    好みのホラーでした。面白かった!

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    装幀の不気味さに加え、帯の「背筋も凍る櫛木ホラーの真骨頂」という文言が更に恐怖を煽る。

    物語の舞台はD県十櫃町。
    ここでは忌み語(避けるべき言葉や表現)が異様に多い。

    たがい違い、アカンボ、くっつく、そして主人公・那月の中学時代の同級生の名・タカシマサキ。

    十四年ぶりに町へ戻った那月の周囲で不

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    禁忌に縛られた町。
    那月が育ったその町は、忌み語が多いと言われている。
    けっしてその言葉を言ってはいけない。
    那月の中学時代の同級生だった・鷹島咲が自殺して、その名前も忌み語となっていた。
    那月のひとり娘の沙希が、那月が再婚したことにより、高嶋沙希になり転勤とともにこの町に帰ってきた。
    自殺者が続い

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その町に帰ってきてしまった理由も、母親の育った環境によって出来上がった性格?洗脳?みたいなものが原因で、夫に逆らえなくて〜みたいな感じ。母親が可愛そうでならないけど、娘のためを思うなら、そもそも戻らないでよ。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ひぃい」「じぃいぃぃぃ」
    音が怖かった。
    閉鎖的な村と、ホラー。主人公の苦悩。ずっと苦しんでいて、はやく救いが、幸せになって欲しいと思った。

    0
    2026年08月11日

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