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Posted by ブクログ
ミステリーは謎を推理して真実に辿り着くことが描かれてきたし、探偵が謎を華麗に解く様こそが見所だと思っている。
でも、この本は明確な探偵はある意味存在していないのかもしれない。存在するのはレストランのシェフなのだから。
だが、私がこの本に突っ込みたいこと。それは、依頼の内容さえ人づて、証拠を集めるのもシェフに雇われた人、探偵の出した答えを依頼人に届けるのもまた配達人、ここまで探偵を歩かせないミステリーが他にあるかと思ってしまうほどに探偵は動かないのだ。動かないのにその推理は華麗で、さながら熟練した料理人の包丁捌きを見ているようだった。
そして何より、私もまた本の中の依頼人達と同じく、あの探偵と呼んでいいのかも分からない1人のシェフに腹を満たされた1人の客であることは確かだ。なぜなら私の腹はどうしようもなく満たされてしまったのだから。
Posted by ブクログ
フードデリバリーの注文が依頼になり、配達員を使って謎を解くという設定が面白くて手に取りました。
依頼人と探偵役のシェフとは直接接触することがないところが、ミステリアスな雰囲気を醸し出していると思っていたのですが、読み進めてみたら思った以上にダークでした。
表紙のイラストも、読み終えてから改めて見直すと、じわじわと怖さが滲んできてホラー味を感じます。
文庫化にあたって1編が追加されており、単行本の最終話で終わったほうが確かにまとまりは良いと思いますが、この追加の1編があることで、最後にダメ押しのように余韻が残りました。
怖いもの見たさで読み切ってしまったので★5
Posted by ブクログ
単なる日常に潜む謎解き以外にも面白い!
文庫でも1,210円(税込)と強気な価格だけど、単行本には未収録作品が1つ加わってます。
未収録作品が実に隠し味というか、本作をいい味に仕立てており、シェフの腕前が光っていました♫
配達員の報告からオーナーシェフが謎解きをする安楽椅子もので、スマホやSNSに関する謎解きに軸足を置きつつも、登場する配達員のエピソードにも手抜きがなくしっかりと構成されていました。
「ウケてない」と「スベっている」の違いをしっかり言語化して説明していたり、オーナーシェフが配達員にまずUSBを運んでもらう理由だったりと日常に潜む謎解き以外にもエネルギーを注いでいると感じられて◎
謎に包まれたオーナーシェフの続編期待!!
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小説・文芸
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