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Posted by ブクログ
二人ともアカデミックなお人で、論拠のある話し方をされていて、こういう人やこういう風潮はダメだみたいな批判をしている場面もあるんだけれども、その批判が嫌な気持ちにならず読めるのはすごい。押し付けがなく、自己と他の境界線がお二人ともしっかりしているからだと思う。
星が近いね、ここでしかわかりあえないよね、みたいな表現がちょっと鼻につく。※褒めている
私もそういうところがある。同じ人種と蛸壺に入っているときって楽しいんだよ。
・ジェネラルに物を伝える人が軽んじられ、より難解な言葉を使う人のヒエラルキーが高くなる
⇒蛸壺。伝える先を広くしたいのであれば平易で開かれた言葉を使わなければ。
仲間内で楽しむ分には全然閉じられてていいと思うけどね。それを外に持ち出さないことが大事でしょうね。
・ポジショントーク=移動したくない人。マイナスをゼロにする(自分の足りないものを補うために他者を利用する言葉の使い方)だけ。
⇒ポジショントークする人が苦手。だけど自分にもそういうときって絶対あるんだよな。気づいているときおあれば気づいていないときのほうが多い(気もする)し。ゼロをプラスにする会話を心がけたい。
・プロンプトって自らの経験の言語化
⇒たしか~~~~に!
・知性=レシピ自体には興味がない。自分はそれを味わってこうでしたっていうのを語れるかが知性だと思う。
⇒相手が聞いてくれるだけでもうれしいし、相手が語ってくれるとよりうれしいよね。
・行き過ぎた言語化は野暮。曖昧だから伝わっていたことが取りこぼされる。
⇒この感性大事にしたい、なんとなくわかるっていう感覚。情緒を感じる心。
・自分と読者の重なる1ミリを増幅して伝えられる
⇒川田さんから中野さんへ宛てた言葉だけど、物書きの方以外でも、芸術全般、広く成功する人はこれな気がする
宗教や家族の章では、呪い的側面についても語られていて、自分が家庭を持つかはわからないけど、そのタイミングでもう一度読みたいと思う自戒。やはり一つの物事に傾倒しすぎたりすると視野は狭くなってしまうし、受容の精神を忘れないためにも、心のよりどころっていうのは多く持っておきたい。すべては経験。
・脳は、予測できる安心を求める一方で、予測を裏切られる興奮も報酬。
⇒繰り返しになるけど、マジですべては経験だな。年々そう思う。若い時より今のほうがフッ軽だもんね。
Posted by ブクログ
脳科学者中野信子先生と開発者川田十夢さんの知的対談集。
川田さんという方を全然知らず、そして本書の経歴を読んでも正直自分には何をやってる人なのかよくわからなかったのですが(笑)お二人の会話がとにかくキレッキレ。
本書の前に読んだ本で「生き延びることに理由はあるのか」を考えさせられるというような感想を書いたのですが、本書には生き延びるの前に「生きるのに何の意味があるのか」というそもそも論のような話が出てきました。
そしてその答えが「ナンセンス」
私たちはたまたま生きている、そしてお前自身の意味くらいお前で決めろと(笑)(p95〜)
それでいいのか、いいんだ、と眼を開かされたような爽快さ。
表情を見ればわかったはずのことが、声なら通じたはずのことが、字になると伝わらなくなってしまう(p135)
ブンブン頷きました。確かにそういうことある。
当たり前を疑っちゃう姿勢っていうのは、宗教とものすごく相性が悪い(中略)当たり前を疑う能力がもうちょっと認められてもいいんじゃない(p200)
笑いを禁じることは、思考停止している人を駒として使うには、すごく効果的な方法(p207)
よく、可笑しくなくても顔を笑顔に作るとあとから気持ちがついてくるなどといいますが、笑いって生きていく上でとても大切なものだと自分も思っていました。
本書の宗教の章は笑いや祈りの話も含めて書き留めておきたいような大切な話だと思いました。
そしてお二人とも家族と宗教の問題でご苦労されているのだなと知りました。
家族で宗教が違うというのは信仰の深さや教義などにもよるかもしれないですが中々しんどいのは確かで(p191)場合によっては家庭が地獄になるでしょう。自分は親が入ってた宗教の関係者に結婚してからも何年もつきまとわれて大変だったことがあり、身につまされながら読みました。
マーダーミステリー体験なんてあるんですね(p138)楽しそうだなぁ
中野先生の女であることのルサンチマン(p166)こんなものではないでしょう。とても深いに違いない(とても不快に違いない…)
このシリーズ続きそうですね
もしも出たら追いかけたいですね
あと「バイオレンス豆腐」には爆笑しました。センス!
Posted by ブクログ
“第1章仕事”の初めの方で川田氏が「そこに居続けるために話をする人と次に行くために話をする人」について語ったとき、中野氏は「マイナスを0にする言語と0をプラスにする言語」と受けて、それは川田氏の言ったことの言い換えか具体例だと思うが、もう少し「そこに居続けるために話をする人と次に行くために話をする人」のことも聞きたかった。
“第6章発明”の映像記憶と言語による記憶のところでは、わたしは常々視覚表現をハードにしていると文章表現が難しくなり、文章表現ばかりしていると視覚表現が滞るようなことを経験していて、それはもしかしたら脳の機能として、映像や画像を扱うのと言語を扱うのはちょっとぶつかるのかもしれないと素人ながら思った。
“第7章宗教”のところでは二人とも全然そうは見えなかったのにあまりにも厳しい環境で、よくぞ生き延びてくれたと思う。
わたしもかつて家族ではないが、ある宗教関係者に勧誘を拒否したら中野氏とまったく同じことを言われたことを思い出した。
二人ともそうなのだが、ことに中野氏は、宗教を拠り所にしている人にも全方位的に表現が配慮されていて、読んでいて気持ちよかった。
Posted by ブクログ
中野信子氏の本音ベースの話を知りたい人におすすめ。
【概要】
●各分野における中野氏と川田氏のキャッチボール
●仕事、恋愛、家族、老化・死、芸術、発明、宗教における言語化
【感想】
●中野氏は著書によって遠慮しているものも見かけるが、この本は本音ベースの発言が多いと思う。そこを引き出している川田氏の上手さなのだろう。
●中野氏の一般的な家庭環境で過ごしていない点も垣間見ることができる。
●AIに関する話題も出てくる。生成AIが出現してからというもの、世の流れに乗っかってAIなら何でもできるという人たちが増えているが、そのようなブームをズバッと切ってくれている。私はAIが万能ではないと思っていてこのような考え方に大賛成である。読んでいて気持ちがいい。
●中野氏のような会話ができる人が周囲にいれば楽しいだろうなと思う。
●最後に書かれている、続きのシリーズが出るなら引き続き読みたい。
Posted by ブクログ
わたしの今月度1番推した本。
本は栄養であると感じていて、栄養の塊を体現していた。
言語化することをテーマに対談形式で会話をしていく深夜のリスナーになりきって読めた。思考がとっ散らかっていることを前提に、一章一章肯定して整理せずただ認知していくようである。これらを置いてけぼりに感じることわ、何のことだかわからないのであれば、「置いてけぼり」や「わからない」を認知し、楽しむことをお勧めしたい。言語化できないものがいくつかあって、それらを表現される快感は頭の良い方からしか得られない。本を読んで、わからね~!と思う経験は今すごく少なく、この感覚はある、ない、なんて楽しむことができた。
以下、ネタバレ。
泣きながら迎えた日々を共有できる日と思っていなかった。叫び出したくなるような、感覚が研ぎ澄まされて全てに涙が出る謎の若い日を客観視できた日が脳が変わるタイミングだったのだろう。それを知れてよかった。
自分の経典を自分で作る、という言葉は大袈裟ではなく、わたしの人生で大きな意味を持つ言葉になった。言葉には強い力がある。それらがすべて受け止めることができた大切な1冊になったとおもう 。
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ビジネス・実用
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