喫茶ガクブチ 思い出買い取ります

喫茶ガクブチ 思い出買い取ります

800円 (税込)

4pt

「いらっしゃいませ。喫茶ガクブチへようこそ!」

東京・高円寺の街角――〈あなたの思い出買い取ります〉と書かれたド派手な看板と、元気な掛け声に吸い寄せられるように入ったカフェは、壁が大小様々な額で覆われていた。
中には靴紐や映画の半券、玩具など“誰かの思い出の品”らしきもの……?

そこは、父親の跡を継いだ美咲兄妹が切り盛りする額縁店。寂れた店を復活させようと、妹の真日留は一階をカフェに大改造。兄の伸也はお客さんから持ち込まれた”思い出の品“を額装。額は客が大切に持ち帰ることもあれば、カフェの壁に飾られ、別の誰かが買っていくこともある。

店を訪れるのは、〈かつて世界中を旅し、いまは親の介護に明け暮れる多喜子〉〈カメラが趣味だった夫の遺言で、個展を開こうとしている郁恵〉〈無職の夫へのイライラが止らない梨々花〉〈大切なUFOの玩具を手にした、結婚を控える一直〉〈隣りの”おじいちゃん”の絵を持ってきた中学生の蒼空〉……。

生まれ変わった思い出が、傷ついた心と体を癒し、いつしか新しい出会いに繋がっていく。

『人生写真館の奇跡』『天国からの宅配便』著者が贈る、とっておきのハートウォーミング・ストーリー。文庫書き下ろし。

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喫茶ガクブチ 思い出買い取ります のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    暫く積んでしまった1冊ですが
    読み始めたらとても読みやすく
    ほっこりと良い話ばかりでした。

    1小節毎が程よい長さで飽きることもなく
    かと言って薄っぺらでもなく
    小説読む習慣がない方でも読みやすいと
    思います。面白かった!

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ


    ⭐️喫茶ガクブチ 思い出 
     買い取ります
    ハートウォーミングな連作短編集。依頼主の抱える問題は重いが、思い出の品に向き合うことで希望を持ち再生していく。
    第一話の「家族は、バランスの下、成り立っている」は刺さった!第六話のじいちゃんと蒼空の絆に感涙!

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    天国からの宅配便』『あとはおいしいご飯があれば』などの著者 柊サナカ先生の新刊
    『喫茶ガクブチ思い出買取ります』

    短編なので、乗り物に乗っているときや待ち時間に読む用に購入したものの、面白くてすぐに読んでしまいました。

    舞台は喫茶ガクブチ。
    妹の真日留(まひる)と兄の伸也(しんや)の営む喫茶ガク

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    二階で額縁屋を営業する兄伸也と、その一階でカフェを開いた妹真日留。
    ”喫茶ガクブチ”ではお客様の持ち込んだ思い出の品を買い取り、大小さまざまな額に入れられたものたちが、アートのように壁にびっしりと飾られている。
    額装された過去の思い出たちが新しく生まれ変わる、とても心温まる物語です。

    個展などで絵

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    『喫茶ガクブチ 思い出買い取ります』
    著者 柊サナカ

    柊サナカさんは、温かみのある小説を書かれるので好きな作家さんです。
    今作は帯にも“ハートウォーミングな連作短編集”とあり、安心して手に取りましたが、額縁屋で思い出を買い取り作品として売りに出すという、馴染みのない設定に少々戸惑いを感じてしまい、

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    喫茶店に思い出を売りにくる人と額装する兄妹のどちらも描写も読めて物語がより丁寧な感じで満足感がありつつサクサク読めた。売るつもりでも思い出と向き合い新しい形になるとまた感じるものも違うのかな。そんな経験してみたい。最終話のおじいちゃんの絵がよかった。思わず電車でホロリだった。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さん
    表題とカバーに惹かれて読んでみる

    旅の空と今日の空/最初で最後の写真展/ポイ捨ての果てに/婚活UFO/夜歩く息子/おじいちゃんの絵

    信也と真日留の兄妹が営む額縁店とカフェ
    二人の個性と独創的な営業形態が面白い
    持ち込まれる思い出をどう料理するのか?

    読み初めは文章に少し角

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    柊サナカさんのヒューマン・ハートウォーミング
    ストーリーですね。

     父親が亡くなり、額縁屋を継ぐことになった美咲兄妹だが、額縁屋はお客が減って、母はもう店仕舞いしてしまいたいと言う。
     兄の伸也はアメリカでデザイナーの修行をしていて、もう少しで独立出来る所を、帰国しての家業引き継ぎを引き受ける。妹

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    柊サナカさんの作品は3作目。
    「喫茶ガクブチ」というカフェが舞台です。

    「喫茶」と言ってもコーヒーはメニューには無くて、緑茶、中国茶、紅茶、ハーブティーがあって、他のメニューはその時々違うらしい。
    焼き芋だったり、キャラメリゼどら焼き、黒蜜いっぱいの団子あんパフェ(黒糖まぶし)というちょっぴり謎の

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    1階が真日留の喫茶ガクブチ、2、3階が兄伸也の額縁店という滅多にない設定に驚いた。思い出を買い取って額装し売っている。カフェはそのショールームでもある。思い出を売りに来た人の話を伸也が丁寧に聞きそれに合った額装をし、思い出が輝きを増す。まるでカウンセラーのようで、思い出を売りに来た人が額装された物を

    0
    2025年10月23日

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