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Posted by ブクログ
酒屋は古くからあったが、居酒(酒屋で酒を飲む)という行為が盛んになってきたのは元禄時代になってから。といっても今でいう角打ちみたいなものだったらしいが、神田に現在もある豊島屋が元文元年(一七三六年)、豆腐の田楽を肴に酒を飲ませることを始めたりと、次第に居酒屋に近い業態が現れる。幕府の度重なる禁止令もすり抜けて、居酒屋は拡大していく。店内の飾りつけや接客の仕方、使用する食器、酒や肴の種類も、時代と共に移り変わっていく。「おわりに」で著者は「一日の仕事を終えて居酒屋で一息つき、仲間同士で和気あいあいに、あるいは口角泡を飛ばして議論しながら酒を酌み交わし、家路につく人は多い」(p305)と書いているが、この本が出版されたのは二〇一四年。その後新型コロナウイルスの流行や、若い世代の嫌酒化など、居酒屋を取り巻く状況はどんどん厳しくなるばかりだけれど。ところがどっこい二〇二三年の冬にこの著者はしっかり『晩酌の誕生』を書いているのである。そちらも読みたい。
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