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Posted by ブクログ
平松洋子さんの文章にエッセイというかたちで触れるのは初めて。
以前、沢村貞子さんの「わたしの献立日記」あとがきで平松洋子さんの文章を読んだ。それから、雑誌などでも平松洋子さんのお名前を見ると気になって目を通していた。
食に対する意識の高さ、かといって、力まなくてもいいと言ってもらっているような軽やかさ。
料理も食べることも、そこにまつわる思い出も、平松さん自身がとても楽しんでいることがわかる。
食べ物にまつわるやりとりも沢山出てきて楽しい。
そこから、最後の対談。文化の話や戦争の話。食生活、暮らしの中に戦争が溶け込んでいる…
わたしの中で「食」は、喜びや穏やかさのイメージをまとったものだった。だけど、ルーツや歴史的背景の中を振り返ったら、また違う文化圏だとしたら…。別の見方があることを強く意識する内容だった。
Posted by ブクログ
エッセイならではの読みやすく楽しい感じ、他人の人生を垣間見るときのへぇ、とためになる感じ。
そのどちらもありながら、「食」というほのかに共通する出来事で本としての統一感もあり、作者の人生の幹があるようであり、巻末の対談では戦争と承認まつわる会話があり。このひとの「食」はきちんと根を持っており、このエッセイの根幹がしっかりしていることに納得。ただつらつらと日常を記しただけではない話が読めたのだと謎の満足感と安心感があった。
そして、ジャムを作ったりみかん風呂にしたり…自身の暮らしを改めたいなという自戒でありながらも明るい、プラスの気持ちに。
「電気を食う」「生産と消費者のレールを外れる」という言葉は、なんだかふいに、調べても出てこない、人と話さないと得られない気づきを投げかけられたようでした。ボールをこっちにも渡されたような、はっとした気持ちになりました。
Posted by ブクログ
平松洋子『酔いどれ卵とワイン』文春文庫。
週刊文春連載の食と日常をテーマにした平松洋子のエッセイ。64編を収録。イラストレーターとのコラボが無くなり、少し寂しさを感じる。
京都大学准教授の藤原辰史との対話「戦争から『食』を考える」も収録。
小気味良い軽快なテンポの文章なので、リズム良くサクサクと読める。なるほどと共感したり、そんな方法があったのかと驚いたりと楽しく読めた。
パンにバターを塗る時のストレスフリーの方法は目から鱗。おにぎりの海苔は自分もしっとり派。紅白なますに干柿の身をほぐして食べるのは知っていたが、柿の白和えは知らなかった。サザエカレーはさぞや美味いことだろう。ピーマンを砂糖のツナ和えとは驚いた。かちゅーゆ、カキオコ、あくまき、と聞いたことも見たこともない料理も紹介される。
本体価格680円
★★★★
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小説・文芸
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