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オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び出し、海外に目を向ける若者たちが増えている。
若者たちが活用していたのは、「ワーキングホリデー(ワーホリ)制度」だ。端的に言えば、国と国とが契約を結び、お互いの国の若者たちが一定期間、現地で過ごすことができ、かつ働くこともできるという制度である。
オーストラリアの最低賃金は時給23.23豪ドル。日本円で約2000円。これが最低賃金なのだ。日本の約2倍。だから、カフェのアルバイトでも月収が40万円、50万円にもなるという。
40年以上前からある制度だが、かつてのイメージは「就職前のモラトリアムとして遊びに行く場」というものだった。それが今や、まったく違うものになっていた。若者にとって「稼げる場」になっていたのだ。
ただ、本当のところはどうなのか。今の若者たちの「本当のリアル」を知りたく、国内で、またオンラインで、さらにはオーストラリア・シドニーで、関係するさまざまな人たちに取材を試みた。
彼らが求めていたのは、お金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。
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Posted by ブクログ
若者よ、今こそ海外へでよう
ワーホリとは、ワーキングホリディのこと
本書の主旨は、安いニッポンから、ワーキングホリディを利用して、オーストラリアなど世界へ飛び出そうです
日本で働いて、描ける未来を想像したとき、まったくワクワクできなかったんです。思い返すと、日本というステージに飽きてしまったのだと思います。
オーストラリアにきて、いろんな国から来ている人たちに会って、日本で培った価値観はすべて完全にぶっ壊れました
■英語ができない日本人が職を得るためには
・やっぱり大事なのは英語だ
・スピーキングが大事だということ。話したり、聞いたりするこの重要性です
・自分の英語力のなさを日々痛感しています。シェアハウスにいますが、自分の言いたいことが伝えらえないことが悔しい
・そもそも英語が流暢ではない日本人をカフェで採用する理由などない、となれば、働きたいという熱意を買ってもらうしかない
・だらしない服装や態度、それこそ、ヘッドフォンをつけたままで履歴書をもってくる日本人もいるという、しかし、委ねられたスタッフは、履歴書をそのままゴミ箱に捨てたそうである。そんな失礼な態度の人間とは一緒に働きたくないからだ。
・学校でも、外国人しかいない。おかけで英語を話すしかなかったんです。
・やはり手に職は強いなと思いました。英語がすごくできて経験がない人より、英語はそこそこで手に職のある人のほうが仕事は早く見つかります
・経験がない、英語ができない では、オーナーにつなぎようがない。とにかく仕事が では通用しないということだ
・問うているのは、サービス業、ホスピタリティの経験がるかどうかです 丁寧な接客、しっかりした言葉遣いができる人を求めています
■留学するためには
・留学に行く相談を受けるのは、人生相談にも近いんですよね。それなりのお金を使って海外に出て、戻ってきたら私はどうなるんでしょうか、なんてところから話始まる
・仕事が見つけにくくなっていますが、行動力のある若者たちはそんなに困っていないんです。問題なのは、いったはいいものの無計画過ぎて困っている人が今、出てきていることです。
・行くのであれば、やはりそれなりの準備をしてほしい、ということなんです。
・日本人の看護師がアシスタントナースとして入る医療施設は軒並み評価が高まった。オーストラリアで日本が感謝されるのは、資源開発を行う商社ぐらいでした。でも、それ以外で、来てくれてありがとう、と言われるものができたんです。
■英語、英語、英語
・海外で暮らすクオリティオブライフを大きく左右するのは、間違いなく英語力
・ただ仕事をするとなると、単語で話すのではなく、やはりある程度、ちゃんとした文章で話せるくらいまでのレベルになっていないと難しいです
・質問に対する返事がさっと出てくるような英会話の訓練を、しっかりしておいたほうがいいんです。
・やっぱり、英語はできたほうがいいわけですから、英語に困るようも、英語に困らないほうがいい
・トラブルや詐欺を避けるためにも、英語は重要になるのだ
・英語力を伸ばす秘訣は、単語ではなく文章で答える
・でも、話せないんです。それは、頭で訳を考えてしまうからなんです。
・英語サイトにアクセスしてすばやく仕事を見つけられた人がいた。日本語では得られない情報が、英語なら手に入る
・ネットを活用して、英語で調べられる力をつけてから来たほうがいい
目次
はじめに
第1章 毎日が、人生が、変わった! ワーホリを決断した若者たち
第2章 なぜ仕事を辞めてワーホリに? 現地でリアルな声を聞いてみた
第3章 進学、起業、国際結婚 ワーホリで見つけた新しい生き方
第4章 ワーホリを希望する若者たち 説明会でリアルな声を聞いてみた
第5章 英語、英語、英語 ワーホリに絶対に必要なスキル
第6章 なぜ、オーストラリアの最低賃金は高いのか? 先進国で進む激しい人材獲得競争
第7章 ワーホリで得られる10のこと 海外チャレンジする人だけが手にするもの
おわりに
ISBN:9784492224151
。出版社:東洋経済新報社
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1500円(本体)
。発行年月日:2023年11月
Posted by ブクログ
オーストラリアのワーホリをテーマにした本を読みました。著者はライターの師匠である、上阪 徹さん。
現地への渡航はもちろん、日本国内やオンラインも含め、当事者、関係者など。多数の方へのインタビューがベースとなっています。
そもそもなぜ、オーストラリアにワーホリで行こうと思ったのか。不安だったこと。どのような準備をしたのか、結果、どうだったのか。
実際の現地での暮らしや仕事の状況。ワーホリ後の変化、キャリアパスなど。登場人物のリアルな言葉で、過去、現在、これからなどが語られています。
目的を達成するには準備や努力、それなりにリスクをとるとのマインドや実際のアクションが必要であること。合理的で柔軟な政策を推進するオーストラリアでは、そのような努力が実りやすいこと。
若者向けの内容ですが、改めて自ら動くこと。取り組む場所や環境の選択、重要性を感じました。
シドニーの街並みや行き交う人たち、ワーホリの説明会の様子の描写が細く具体的であったことも、ライターとして改めて参考になりました。取材は五感で行うものだと。
「留学してみたいんだよね。」
そんな話をたまにする、大学1年生の息子におくろうと思います。
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