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薬売りだった父を亡くした、はる。一つ年上の兄は、口入れ屋から奉公先を紹介してもらい、その支度金ではるを親戚に預け、江戸へと旅立っていった。十年の月日が流れ、江戸からやってきた絵描きの彦三郎の絵に生き別れの兄の姿を見た彼女は、兄と再会すべく江戸へと旅立つ。彦三郎の世話で、かつては人気の一膳屋だったものの、偏屈者の治兵衛が継いでからすっかり寂れてしまった「なずな」で、住み込みで働くことになるのだが……。慎ましくも美味しい庶民の料理、そして彩り美しい江戸の四季の中、一生懸命に生きる人々を描く時代小説の開幕!
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Posted by ブクログ
これを読んだ日には牡蠣の昆布舟を作りました!
美味しくて、心温かくなれる時代小説。
時代小説初心者(TV時代劇が好きなので興味はあるけど、これまで読んでこなかったので今後は積極的には読んでいきたい勢)にも読みやすく、情緒や空気感を伝えてくれる素敵な作品。
なにより、出てくるものがしっかり美味しそう!
しかも手順やら、作る時の考えやらも描写が丁寧です。
ただただ料理ドーン! 知識ドーン! として終わるのではない筆力によって作品に引き込まれ、とても良い読書体験ができました。
飴のように優しいだけじゃなく、ダメなものはダメと諭してくれる人々の人情もまた味わい深い。
失敗も多いけれど、ついつい応援したくなる主人公もよかった。
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