小さな組織では、相互のコミュニケーションを取りやすい──。この定説に本書は異を唱える。「小さな組織では確かに互いの距離は近い。しかし、必ずしも意思疎通が図れているとは言えない」。本書では、世界的な鏡メーカーの「コミー」社長の小宮山栄氏が、コミュニケーションを活性化するために、社内で日々実践するユニークな手法を紹介する。「言葉の定義を常に問い直し、『社内用語集』を日々更新する」「パート社員も含めた全社員で、全てのユーザーを回る」「1分間に1回以上『なぜ?』と問い、問題の核心を洗い出す」「どの社員にも肩書きがない」など。コミーを鏡メーカーのトップへと押し上げた独自手法を通じて、コミュニケーションの本質へと迫る。
Posted by ブクログ 2013年03月16日
この会社で働いてみたい。そして”コミー文化”を身に着けたい。自分の生き方と方向性が似ていると思った。 「なぜ?」と問い続けること。考え続けること。常に思い違いや誤解があることを想定すること。常に改善し続けること。つまり、自らを更新し続けること。 忙しさに追われていつの間にかできなくなっていることばか...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月15日
コミーは看板製作から鏡製作の会社へ。その変化の柔軟性こそこの本で書かれている様々な要素が含まれている。以下ポイント抜粋。
・作り手の思い通りに製品を使いこなすユーザーはほとんどいない。だからこそ使用後の調査を大事にする。
・マニュアル、説明書、カタログ等はこれでもかというほど見直し、作り手側ではなく...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月15日
小規模組織のマネジメントの成功例です。
一人一人が考える癖をつけ、共有し、風化しないように残していくというポイントをユニークな手法で実現しています。
読んでいて、ヒントになる部分が多く、飽きもこないので、スラスラと読めますね。
ただ、いいトコばかりを取り上げていて、その裏にはかなりの苦労や失敗がある...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月12日
世界初の総2階建て旅客機「エアバスA380」
日本からも20社が参画したビッグプロジェクト
そうそうたる企業に名を連ねる、あまり聞かない社名
それが、社員30人にも満たない企業「コミー」
エレベーターやコンビニなどで使う鏡をつくる会社
いかにして、コミーが今のポジションを築いたのか
社長のイニシア...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月23日
なぜ分かり合えないのか?
→ユーザーは作り手が思いもしないことを考えているもの
なぜ買ってくれたのかを深く聞く方が次に繋がる
なぜ?、問題発見、大騒ぎ、文字化、物語化
日常の飽くなき問いが気づきを生み、その発見が他人や社会への感謝に繋がり、そこまで物事を掘り下げることでこれから自分が何をすべきかと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月13日
タイトルはやや釣りが入っているが、なかなか興味深い本だった。
コミュニケーションはとにかく取りつづける事が必要だし、しつこく質問を繰り返す事が必要。
でもね、この本を読んで思ったのが「わかり合える」って表現が正しいか、って事。意外と「わかった」ってだけじゃないのかな?
結果重視の会社でも、この会...続きを読む