【感想・ネタバレ】なぜ、社員10人でもわかり合えないのか 鏡で世界一! コミーに学ぶ少人数マネジメントのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月22日

タイトルから考えるとネガティブなイメージがあるけれど決してそうではない。逆に力をいただく物語です。

世界的に有名な鏡メーカー
コミーのコミュニケーションの取り組み紹介。

『極端な話、夫婦間でも起こり得る』
複数人が集まる組織の問題。
忙しいから、考える暇がないからと
改善の機会を自ら断ってしまっ...続きを読むては意味がない。

コミーで実践されているの少人数マネジメントは、
これからの多様性に対応した考えなのではないでしょうか

組織の運営に困っている方は必読です。
この本はバイブル本にしたいです。

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Posted by ブクログ 2011年07月28日

小集団を組織するためにはどのようなことに気を配れば良いのか。
特に「物語を記す」というのが参考になった。
何度も読み返したい本。

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

この会社で働いてみたい。そして”コミー文化”を身に着けたい。自分の生き方と方向性が似ていると思った。 「なぜ?」と問い続けること。考え続けること。常に思い違いや誤解があることを想定すること。常に改善し続けること。つまり、自らを更新し続けること。 忙しさに追われていつの間にかできなくなっていることばか...続きを読むりだ。 [more] ・思い込みや決めつけが誤解を招く。「自分の想定と違っていた」ことを見つけたら、それはチャンスだ。絶え間なく「自分と世界の齟齬」を埋めていく作業。 ・ユーザーの役に立つものであれば必ず売れる。だから本当にユーザーの役に立っているかが不安でしょうがない→徹底的に顧客とコミュニケーションし、予断を持たない。 ・売れなかった理由は考えない。たとえ1個でも「なぜ売れたのか」が重要。使ってもらうことが何よりも大事。だから無料で試してもらうことも当たり前。「役に立ったら払ってください」となる。 ・儲けよりも顧客との信頼関係構築を重視する。だから効率は求めない。じっくり丹念に問題を突き詰める。 ・信用こそ財産。 ・「社会的子供」=人間社会で生きてはいるが、自分のことしか考えられない人。「社会的大人」=これまで自分を支えてくれていた様々な人とのつながりに気づき、感謝し、社会のために役立つことを考える人。 ・整理整頓=モノと書類だけでなく、頭の中も。毎朝5分間必ず時間を取る。 ・「DNA要因」「環境要因」「時間要因」。生来の性質と大きく異なることをやろうとしてもうまくいかないし、何より苦痛だ。DNA要因に合う環境に移動するか、環境を変える。その上で時期が合わなければ、機会を待つか、他のことをやる。「適材適所」「人事を尽くして天命を待つ」「急がば回れ」 ・「得手に帆を上げ」(本田宗一郎)得意なことだけやる。 ・「ヌシ化」その人しかわからない、できないことを作らない。誰でもできる、皆が知ってる状態に保つことが最重要。「(人の名前)しか問題」とコミーでは呼ぶ。 ・そのためにはベテランの仕事も聖域化せず、どんなことでも「なぜ?」と問いかけ、ちょっとでも問題だと思ったら新人であっても(むしろフレッシュな新人は貴重)アラームを発することができる、なんでも言いやすい環境にする。 ・「プロ詣で」自分たちに足りないものを無理に何とかしようとせず、その道のプロに指導を仰ぐこと。 ・ロボットのような人は要らない。今やロボットでさえ簡単な状況判断と行動の選択ができるようになっている。人間はより高度な「知的生産」ができないとダメ。PLAN(計画)、DO(行動)、SEE(振り返り)で常に改善あるのみ。 ・社員のコミュニケーションを深めるために、週に一回の「土曜日会議(全員休日出勤日)」を設けている。通常の業務は行わず、ひたすら議論や情報共有。 ・「言葉」を大切にする。 ・短い文章で説明できなければ、それは分かっていないということ。「分ける」は「わかる」に通じる。 ・通じる「言葉」を使う。用語を明確に文章で定義し「用語集」を作り、それを社内で共有する。社員心得の6ページを割き、100以上の用語を定義している。 ・状況が変われば言葉も変わる。用語集は定期的に見直され、再定義される。 ・物語を作る。 ・失敗談、成功事例などに限らず、何か問題を解決したら、その一部始終を「物語」として記述する。文章にすることで思考が整理される。他の社員や新人がその体験を共有できる。 ・物語を作ると、いかにたくさんの人物に支えられていたのかが分かる。 ・「掃除と分類」の物語。用品、不用品、保留品の3分類が大いに効果を発揮した。掃除の大切さ(鍵山秀三郎、イエローハット創設者)から日本式の「心の文化」に気づく。「掃除をする→心が落ち着き、周囲に感謝する余裕が生まれる→役立ち、喜ばれる」のサイクル。一方、欧米式では「契約の文化」で、「ルールを定める→その通りに行動する→評価する」のサイクル。ISO9001が良い例。組織で行動する場合に必要。組織には「和魂洋才」で、両方が備わっているのが望ましい。 ・「ブレスト作り」参加者で一緒にものを作りながらワイワイ話し合う。ブレストともの作りを組み合わせた会議。 ・「無所属の時間」(山本七平)組織からも、時間の流れからも解放され、自由にものを考えられる時間のこと。なぜ?という問いにより、過去・現在・未来がつながる。「?→!→感謝→志」 ・「質問力」相手の思考を促し、問題の本質に迫るための上手な質問がある。

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Posted by ブクログ 2016年03月15日

コミーは看板製作から鏡製作の会社へ。その変化の柔軟性こそこの本で書かれている様々な要素が含まれている。以下ポイント抜粋。
・作り手の思い通りに製品を使いこなすユーザーはほとんどいない。だからこそ使用後の調査を大事にする。
・マニュアル、説明書、カタログ等はこれでもかというほど見直し、作り手側ではなく...続きを読むユーザー視点でのよりわかりやすいものを作る努力を怠らない。説明書の文言を社内でどうこう考えるより、本当にわかりやすいか確かめるため、お客様に頼んで目の前で組み立ててもらう。
・信用という財産を作る。コミーなら!という関係性をつくる。そのためには常に相手のことを考えること。
・経験則や前例の惰性から適当に判断するのは危険。「なぜ」、「本当にもっと良い方法はないか」をひたすら問うことが自らを高める唯一の方法。「なぜ」の文化を持つこと、そして浸透させること。
・ロボットになるな。今からやろうとするのは何のための仕事か。それを理解しないままではロボットと変わらない。ロボットは確実に台数分は働くが、それを上回るパワーはでない。対して人間は気まぐれで、人数以下の力になってしまうこともあれば、人数以上の力を発揮できることもある。その以上の力を出す人間だからの手段は、思考すること、コミュニケーションをとること。それににょる改善や組織力のアップである。
・プロセスを物語風に書き残す。それにより、時を超えて経験や思いを共有することができる、最高の教材となる。
・自分以外はお客様と考える。一人一人の社員は、他の社員をときにお客様のように思い、他人にわかりやすい仕事を心がける。
・なぜをトップが繰り返せば、社員は自ら考えるようになる。なぜと問うことこそ仕事の楽しみ。

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Posted by ブクログ 2012年05月15日

小規模組織のマネジメントの成功例です。
一人一人が考える癖をつけ、共有し、風化しないように残していくというポイントをユニークな手法で実現しています。
読んでいて、ヒントになる部分が多く、飽きもこないので、スラスラと読めますね。
ただ、いいトコばかりを取り上げていて、その裏にはかなりの苦労や失敗がある...続きを読むんだろうなぁとも感じます。
しかし、それを踏まえたうえで、チームマネジメントや個人のセルフマネジメントに活用するための参考になります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月27日

小さい会社だからこそ、専門化が進み「◯◯さんしか出来ない」となり、人事異動もできずにコミュニケーションが悪くなるという点は納得です。大きい会社では代わりは誰でもいますからね。でも、タイトルとは関係なく「会社でも個人でも、社会に役立っていれば、社会は見捨てないはず」という社長の信念がこの会社を良くして...続きを読むるんだろうと思いました。

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Posted by ブクログ 2011年10月12日

世界初の総2階建て旅客機「エアバスA380」
日本からも20社が参画したビッグプロジェクト
そうそうたる企業に名を連ねる、あまり聞かない社名
それが、社員30人にも満たない企業「コミー」
エレベーターやコンビニなどで使う鏡をつくる会社

いかにして、コミーが今のポジションを築いたのか
社長のイニシア...続きを読むチブ、さまざまな仕掛けを紹介してくれる

鏡なんて全く興味ないのだけれど、読んでいるうちに
この会社で働いてみたいと思わせてくれる

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Posted by ブクログ 2011年07月09日

なぜを徹底的に追究する姿勢に感服。また、ヌシ化の件は自分含め今の会社全員に当てはまりそう。自分に問題提起してくれた一冊となった。

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Posted by ブクログ 2015年12月23日

なぜ分かり合えないのか?

→ユーザーは作り手が思いもしないことを考えているもの
なぜ買ってくれたのかを深く聞く方が次に繋がる
なぜ?、問題発見、大騒ぎ、文字化、物語化
日常の飽くなき問いが気づきを生み、その発見が他人や社会への感謝に繋がり、そこまで物事を掘り下げることでこれから自分が何をすべきかと...続きを読むいう志が定まる

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Posted by ブクログ 2012年07月13日

タイトルはやや釣りが入っているが、なかなか興味深い本だった。
コミュニケーションはとにかく取りつづける事が必要だし、しつこく質問を繰り返す事が必要。

でもね、この本を読んで思ったのが「わかり合える」って表現が正しいか、って事。意外と「わかった」ってだけじゃないのかな?

結果重視の会社でも、この会...続きを読む社の「プロセス」自体は取り入れられる事多いかも。
「ヌシ化」とか「引き継ぐ相手がお客様」とか「シコ踏み語」の設定とか。

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Posted by ブクログ 2012年04月17日

メーカーが売りにしている点と顧客が評価する点が一致するとは限らない。そのズレを埋めるには顧客に聞くしかない。

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Posted by ブクログ 2011年10月24日

まあ、こんなものかといったとこ。
Kセラのエッセンスが入っているなーという感じですね。
盛和塾の会員さんかも、なんて。
と、思うとともに、Kセラの影響力大きんだなぁと改めて思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月11日

タイトルから引っかかるものを感じ購入。
求めていた情報はなかったが以下の点は興味深いので記載する。

・ベテラン社員が固定化して、業務がヌシ化し始めたら、「○しか問題」と呼んで警告する。(→○○さんしか、できない、わからない)
・商品の使い勝手は使っている人が一番よくわかっているので、社員全員が顧...続きを読む客を訪問してエンドユーザの使い勝手を徹底的に観察する。
・「なぜなぜ」を繰り返して、考える社員を育てる。弱みを克服するのではなく、強みを活かす。
・組織内で用語集を作り、共通言語でのコミュニケーション。
・新人でもすぐ社内の文化に慣れるために「物語」を作成
・整理整頓分類を徹底し、モノの整理、書類の整理、頭の整理を徹底し、社員のだれが見てもわかるようにする。

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Posted by ブクログ 2011年09月03日

言葉って難しいなと思いました。例えばで挙げられていた「価格」にも大きく3つ意味があって(上代、提示価格、取引価格)、使う人の意図と受ける人の認識にズレがあればこれだけでも会話が噛み合わない。その解決策そのまま導入は難しいけれど、自分がこういう意図で使っていると示していくことはできるかな。やってみよう...続きを読むヽ(・∀・)ノ

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Posted by ブクログ 2011年08月30日

“少人数の会社なら意思疎通は簡単で共通理解も形成しやすい”
こんな思い込み、確かにありますよね。

「気配りミラー」で世界中に顧客を持つコミー株式会社は、
社員数16人、年商5億円の小さな会社です。
創業者でもある小宮山社長はコミュニケーションを経営の大命題として、
様々な取組みを行っています。

...続きを読むなぜなら、暗黙の了解に頼りがちな中小企業では、
仕事の進め方を柔軟に変えることがとても難しい、
ということを大前提としているからです。

取組みの例をあげれば、
「社内用語集を作り言葉の定義を厳密に決める」
「発見した問題はささいなことでも大騒ぎして全社員に伝える」
「改善すべき問題は必ず目に見える形で結果を出して文字化する」
「問題を解決したらプロセスを時系列に物語にして経験を共有する」等々。

これらを社長自らが率先し、全社員が徹底しているところにコミーの凄みがあり、
世界中にファンを増やしていく原動力になっています。

自社にあてはまるところも多く、エッセンスはすぐにでも使えそうです。

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