あらすじ
小さな組織では、相互のコミュニケーションを取りやすい──。この定説に本書は異を唱える。「小さな組織では確かに互いの距離は近い。しかし、必ずしも意思疎通が図れているとは言えない」。本書では、世界的な鏡メーカーの「コミー」社長の小宮山栄氏が、コミュニケーションを活性化するために、社内で日々実践するユニークな手法を紹介する。「言葉の定義を常に問い直し、『社内用語集』を日々更新する」「パート社員も含めた全社員で、全てのユーザーを回る」「1分間に1回以上『なぜ?』と問い、問題の核心を洗い出す」「どの社員にも肩書きがない」など。コミーを鏡メーカーのトップへと押し上げた独自手法を通じて、コミュニケーションの本質へと迫る。
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Posted by ブクログ
タイトルから考えるとネガティブなイメージがあるけれど決してそうではない。逆に力をいただく物語です。
世界的に有名な鏡メーカー
コミーのコミュニケーションの取り組み紹介。
『極端な話、夫婦間でも起こり得る』
複数人が集まる組織の問題。
忙しいから、考える暇がないからと
改善の機会を自ら断ってしまっては意味がない。
コミーで実践されているの少人数マネジメントは、
これからの多様性に対応した考えなのではないでしょうか
組織の運営に困っている方は必読です。
この本はバイブル本にしたいです。
Posted by ブクログ
小さい会社だからこそ、専門化が進み「◯◯さんしか出来ない」となり、人事異動もできずにコミュニケーションが悪くなるという点は納得です。大きい会社では代わりは誰でもいますからね。でも、タイトルとは関係なく「会社でも個人でも、社会に役立っていれば、社会は見捨てないはず」という社長の信念がこの会社を良くしてるんだろうと思いました。
Posted by ブクログ
タイトルから引っかかるものを感じ購入。
求めていた情報はなかったが以下の点は興味深いので記載する。
・ベテラン社員が固定化して、業務がヌシ化し始めたら、「○しか問題」と呼んで警告する。(→○○さんしか、できない、わからない)
・商品の使い勝手は使っている人が一番よくわかっているので、社員全員が顧客を訪問してエンドユーザの使い勝手を徹底的に観察する。
・「なぜなぜ」を繰り返して、考える社員を育てる。弱みを克服するのではなく、強みを活かす。
・組織内で用語集を作り、共通言語でのコミュニケーション。
・新人でもすぐ社内の文化に慣れるために「物語」を作成
・整理整頓分類を徹底し、モノの整理、書類の整理、頭の整理を徹底し、社員のだれが見てもわかるようにする。