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一気読み必至。常識が変わる生物学講義!
生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。
Posted by ブクログ 2023年02月18日
精子を作るのがオス側で、卵を作るのがメス側で、性別は両極端だけではなく、間に100%から0%までスペクトル上に分布している、
性ホルモンと遺伝子がその位置を決める、
という話。
魚の中にはオス側からメス側にジャンプするものもいる。
人間においては成長過程でスペクトル上を移動するのが一般的である。
性...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月06日
性は連続する表現型として捉えるべきという性スペクトラムの概念を知り、前提に考えることによって、オス・メス(男・女)という2極だけでは理解しづらい事柄、現象、行動について、より正しく受け止め、理解ができるようになると思う。性の意味合い、性とは何なのかを改めて考えるきっかけになった。生命の不思議と奥深さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月21日
性スペクトラムは人間では最近の概念だが、生物的にいうと進化の過程で当たり前に取り入れられてきた概念であり、サバイブするために必要とされている考え方ということがわかった。つまり、人間は遅れてるんだな。早く男・女という考え方がもっとニュートラルになったらな…
エリマキシギのオスとメスは、縄張り型・サテ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月28日
一気に読んだ。おもしろかった。性スペクトラム。
以下メモ。
オスとメスは対局な存在ではない。
エリマキシギ3種のオス、ブルーギルスニーカーなど。メス擬態化のオス。オス何%?これは生涯変わり続ける。
環境、化学物質による人工的なメス化が進行。
魚、一夫多妻制はオス縄張り、小さいオスが100%メス化、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月10日
「性は2つの対立する極として捉えるべきではなく」とある割には、オスメスが両端にある1軸のスケールであることに変わりはなく、ゼロイチのデジタルではなくてオスメス両端が100で真ん中0の連続値、というだけで拍子抜けした。
オス軸メス軸の交差で2変数の4象限じゃないんだ?そういう表現の方が適切な場合もあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月04日
生き物の知識が増えてくると、不思議だなあと思うことがいろいろと出てくる。
オスとメスの多様な在り方もそのうちの一つ。
・カクレクマノミは多くがオスでもメスでもない個体で、群れの状態によりオスになったりメスになったりする。
具体的には、群れの中で1番大きいものがメスで2番目がオス、その他はオスでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月24日
遺伝子とホルモン分泌によってオス・メス化、脱オス・脱メス化がされることで、性がスペクトラム上に決定される。
この原則によって、性指向、性自認の多様性の蓋然性が示される。
なるほど人間の直観的な理解というのは往々にしてアテになるが、また往々にしてアテにならない。社会科学だとか、理系の基礎研究だとか...続きを読む
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