オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

1,045円 (税込)

5pt

一気読み必至。常識が変わる生物学講義!

生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。

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オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オスとは何でメスとは何か?
    性スペクトラムという最前線 諸橋憲一郎 NHK新書

    全部で100%の内
    オスが〜%でメスが〜%という数え方ではなく
    100%のオス度の内〜%という数え方をするらしい
    細胞一つ一つにオス度があり常に変化している
    そのバラツキを調整するためにそれぞれ専属のホルモンが仲をとり

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    とても楽しい。やさしい語り口で読みやすいので中学3年生ごろから読める。生物学、医学基礎研究の楽しさがわかるので、進路選択前の高校生にもおすすめ。遺伝子に関しても分かりやすく学べる。

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    トランスジェンダーは人間だけの問題なのか。
    男と女の狭間に存在する生殖における生を繋ぐ駆け引きでもあり、同性同士の競争であり、そのことが承認欲求や自己防衛本能、そのための集団化戦略だという事を考えれば、「人類の抱える悩みの根源は人間関係にある」とアルフレッドアドラーは言ったが、そのもっと本源には「性

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    私達にある2つの性。言葉にすると、2つにしっかり別れた、別個のものと感じる。
    しかし現実世界ではそうだろうか?
    2つの性の関係について、科学的知見から語ったもの。

    面白いし、ラベリングの理解しやすいという良い点と、良くない点について考えるきっかけになった。

    0
    2023年04月15日

    Posted by ブクログ

    社会学だけではなく、生物学からも「性スペクトラム」の必然性が唱えられ、支持されていることに心強い物を感じる。

    0
    2023年03月28日

    Posted by ブクログ

    精子を作るのがオス側で、卵を作るのがメス側で、性別は両極端だけではなく、間に100%から0%までスペクトル上に分布している、
    性ホルモンと遺伝子がその位置を決める、
    という話。
    魚の中にはオス側からメス側にジャンプするものもいる。
    人間においては成長過程でスペクトル上を移動するのが一般的である。

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    性は連続する表現型として捉えるべきという性スペクトラムの概念を知り、前提に考えることによって、オス・メス(男・女)という2極だけでは理解しづらい事柄、現象、行動について、より正しく受け止め、理解ができるようになると思う。性の意味合い、性とは何なのかを改めて考えるきっかけになった。生命の不思議と奥深さ

    0
    2023年01月06日

    Posted by ブクログ

    性スペクトラムは人間では最近の概念だが、生物的にいうと進化の過程で当たり前に取り入れられてきた概念であり、サバイブするために必要とされている考え方ということがわかった。つまり、人間は遅れてるんだな。早く男・女という考え方がもっとニュートラルになったらな…

    エリマキシギのオスとメスは、縄張り型・サテ

    0
    2022年12月21日

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。おもしろかった。性スペクトラム。
    以下メモ。

    オスとメスは対局な存在ではない。
    エリマキシギ3種のオス、ブルーギルスニーカーなど。メス擬態化のオス。オス何%?これは生涯変わり続ける。
    環境、化学物質による人工的なメス化が進行。
    魚、一夫多妻制はオス縄張り、小さいオスが100%メス化、

    0
    2022年11月28日

    Posted by ブクログ

    オス/メスはゼロイチで確定されているモノじゃなくて、一個体でも行ったり来たりするんだよ、という話。昨今の性多様性みたいな風潮に対して、生物学としてどんな知見があるのかと期待して読んだが、明確な答えは無かった。なので、ちょっとモヤる感じ。丁寧な説明で、良い本だとは思うけど。

    内容としては、前半は人間

    0
    2024年08月24日

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